学校給食の食べ残しに着目し、栄養素を切り口とした調査・研究を行い、教育現場で食育や環境教育として活用しようと、本学と志木市教育委員会、製薬会社、残さい回収業者、地域メディアなどが2012年より取り組んできた「志木市食育プロジェクト」の成果が、研究論文として学会誌で発表されました。
同プロジェクトではこれまで、小学校向け食育啓発パンフレット「元気をふやす食事の本 からだもこころも元気なのはなぜだろう?」(監修・志村二三夫副学長)の発行などの取り組みをしてきました。
今回、発表された論文は、「学校給食における5献立の品質管理の検討」で、日本食育学会誌第11巻第1号に掲載されました。学校給食の5献立を取り上げ、計画時の食材料の重量と提供時の給食の重量変化から歩留まり率などを調べました。その結果、給食の歩留まり率は87~94%となり、調理中に損失することが分かりました。また、一人当たりの食べ残し量が1~48gであることなども分かりました。
地域をフィールドに産学官民が連携した「志木市食育プロジェクト」は、これまでの成果を食育や環境への意識向上に広く活用してもらえることを願っています。