7/14(土)に本学で公開講座「文芸文化アカデミー かごんまのうまかもん」が開催されました。今年でシリーズ2回目となる本講座。今回のテーマは、放送中の大河ドラマの舞台でもある「かごんま(鹿児島)のおいしいもの」。文芸文化学科の講師が鹿児島の食べ物について講義を行うとともに、実際に参加者がその味を楽しむ講座です。
まずは星野祐子准教授が、「豚肉」「カステラ」「西瓜」について講義を展開。西郷隆盛や坂本龍馬、天璋院篤姫など、鹿児島にゆかりのある人物にまつわるエピソードや文献の記述を紹介しました。また現代の著書の中に出てくるものとして、向田邦子の「薩摩揚」も取り上げました。
次は松永修一教授が、鹿児島弁を交えながら食べ物と言語の関連について説明。鹿児島の特産品であるサツマイモが「唐芋(からいも)」と呼ばれていることは有名ですが、鹿児島に住む若者の3割はその呼び方を知らないとのこと。ほかにも食べ物の観点から地域による言葉の違いを読み解き、地域特有の言語を次の世代にどう伝えていくべきか、参加者とともに考えました。
講義の合間には、黒豚みそ、かつお節、黒糖、あくまき、ゆべし等の「鹿児島の味」が振る舞われ、参加者は多彩な味を講師の解説と一緒に楽しみました。参加者からは「なごやかな雰囲気で珍しいものを食することができ、とても良かった」「鹿児島の歴史・文化・言葉をとても楽しく学べた」との感想が寄せられました。