福祉の専門職に就いたとき、そして子育てするときにも役立つ知識
栗原 直樹教授
長年、児童相談所に勤めていたこともあって、児童福祉を専門に教えています。このゼミでは虐待やDV(ドメスティックバイオレンス)などで保護が必要な児童の現状や援助について学んでいきます。
前期は児童養護施設や児童自立支援施設、乳児院などの説明をし、後期は施設を見学する予定です。学生には私が経験してきた多様な事例をできるだけたくさん話すつもりです。児童相談所では多数の相談を受け、児童の施設入所に携わりました。それぞれに重みがあります。
子どもを保護するだけではなく、子どもの周りにいる大人と話し合い、どう援助するかを考えなければなりません。
専門的な知識・技術、そしてコミュニケーション力を少しずつ高めていけるように指導していきたいと思っています。学生の多くは将来、社会福祉士として施設等で働きたいと考えているでしょう。たとえ仕事として直接関わることがなくても、ゼミで学んだことは子育てのときに活かせます。たとえばお母さん仲間にDVや虐待で悩んでいる人がいたら、理解者としてサポートできる人になってほしいと思います。
その人らしく自立した生活を維持するために何が必要か、柔軟で創造的な技法を身につける
中村 幸子准教授
加齢や障がい、疾病その他により、日常生活に困難をきたしても、その人らしく自立した生活を維持するために、どのような支援が必要かを研究するゼミです。
ゼミでは、自分の関心のあるテーマがより創造力豊かな援助技術につながると考え、学生には自由な課題で研究させています。これまで学生たちから「認知症の問題行動へのケア」、「音楽や色彩による療法」、「老々介護の援助技法」などあがってきました。また、ゼミでは高齢者擬似体験スーツを着て、重い足で歩くことの大変さや、視野が狭く見えづらいゴーグルを着けて、白内障がいかにつらいかなどを体験し、自分なりの探求に役立てることも大切にしています。
今後は、福祉に対する視野をより広げるためにも、世界一幸せといわれる「デンマークの高齢者事情」を共通テーマに展開していく予定です。どのような援助技術が求められるかを体験し、福祉の根幹である人権を大切にするとはどういうことかを考えながら、柔軟で創造的な技法を体得してほしいと思います。
【人間福祉学科ゼミテーマ一覧】
| 新井 幸恵 | 高齢者・障がい者の介護 |
|---|---|
| 大山 博幸 | 対人関係と援助者の成長 |
| 片居木 英人 | 現代の人権と法を考える |
| 斉川 富夫 | コミュニケーションおよび家族問題 |
| 佐藤 陽 | 誰もが安心して暮らせるまちづくり |
| 野島 靖子 | 高齢者福祉を女性問題の視点で捉える |
| 宮内 寿彦 | 高齢者福祉における介護の実際 |
| 宮城 道子 | 女性の視点からみた福祉社会 |
| 安岡 芙美子 | 高齢者の生活とその援助 |

