学長 横須賀 薫
この6月に児童教育専攻の4年生が小学校教育実習で研究授業をするのを参観に行きました。平成19年4月に出発した児童教育の最初の入学者が卒業年次になったのです。
授業をする学生をみて、私はよくぞここまで成長してくれたものだと、大げさでなく感激したのです。
その学校の校長先生からは「しつかりやっています」「朝早くから学校へ出てきて校門に立って子どもたちに声掛けしてくれています」など、お褒めの言葉をいただいていたのですが、実際に授業をみるまでは不安でした。何しろこの学生たちの1年生、2年生のころは、私の目からみればまるで“子ども”、どんな“先生”になるのやらと心配でたまりませんでした。
45分の研究授業は無事に終了しました。まずまず今はこれで十分、卒業までの半年をあとひと踏ん張りです。
これは児童教育の学生の場合ですが、十文字学園女子大の学生全体に言えることは、<潜在能力は高い、でもそれをこれまで鍛えられる機会がないままここまで来てしまった>ということです。
児童教育専攻では、入学時の合宿オリエンティションから始まって、2年生の夏休み八ヶ岳合宿、近在の学校での補習ボランティアなど、実践的、実際的に自己訓練できる機会を設けてきました。その中でひとりひとりが成長してきたのです。このことはすべての学科、専攻において言えることです。
でも、まだ足らない、もっと大学全体として学生を鍛え、その潜在能力、持っている可能性を引き出す教育体制をしっかり構築しよう、というのが平成23年度から始まる新教育体制、新しい人間生活学部の教育体制です。
本学は平成23年度入学生から、人間生活学部の中に幼児教育、児童教育、人間発達心理、食物栄養、人間福祉、生活情報、メディアコミュニケーションの7学科を設定する新体制となります。短期大学部はこれまでと同様、文学科として国語国文、英語英文の2専攻を設ける体制です。
せっかく2学部でやっているのに、なぜわざわざ1学部にするのか、学内にもあった疑問です。それにはこう答えています。
<これまで両学部で培ってきた学生を鍛える教育ノウハウを一つに合わせて、さらに高い次元の教育体制を構築する>
<これによって潜在能力は高いが、それが自己実現していないこの大学の学生たちの能力を引き出し、社会に送り出したい>
全員が共通に学ぶ講義やゼミを充実させる。
| 初年次ゼミナール | |
|---|---|
| 入門ゼミナール 前期(2単位) | 各学科ごとに開設、4年間の勉学などの見通しを立てる。それまでの学習を見直し、弱いところ、補うところを見つけ、学力補償教育へつなげる。 |
| 読書入門 後期(2単位) | 教員が各自の専門の範囲から一冊の本を指定し、教員の所属学科以外の学生たちと購読する。 |
| 情報処理基礎 | |
| 情報社会をいきていくために必須となる情報処理能力を全員に育てる。 | |
| 十文字学 | |
| 女性を学ぶ(6科目) | |
| 地域・社会を学ぶ(5科目) | |
| 人間・環境を学ぶ(5科目) | |
| 総合科目 | 前期(2単位)は企業の協力による講義、後期(2単位)は埼玉新聞社など県内のメディアの協力による講義を開設。 |
| 外国語 | |
| 1年次に英語、中国語、フランス語、スペイン語から1科目選択。 希望する者には4年間の継続学習を保証。 | |
| キャリア教育 | |
| 社会人になるための基礎訓練。講義とインターンシップ。 | |
| 保健体育 | |
| 大学での充実した学びを支える健康と実技を通しての交流。 | |
希望に沿って能力を伸ばす教育体制。
| リメディアル教育 |
|---|
| 高校までの学習の補習、これからの学習相談に対応する体制を構築する。 |
| さまざまな資格取得 |
| 教員免許などのほか各種の資格取得が可能。 |




