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後知恵バイアスhindsight bias

何でもお見通し

たとえば…
選挙で番狂わせが起きたと世間は騒いでいるが、私は最初からその人が当選すると思っていた。

考えてみよう

2018年にロシアでサッカーワールドカップが開催されました。日本代表は、直前に監督交代などがありましたが、グループリーグを突破して、ベスト16に入りました。

このような結果の生起確率を、グループリーグが始まる前の時点で、あなたは何%ぐらいだと予測していましたか。

(    ) %ぐらい

解説

私たちは、結果を知ったとき、「やっぱりね!前からそうなるんじゃないかと思ってた」と感じることがよくあります。しかし、事前にある出来事の生起確率を予想してもらい、結果が起こった後に、自分の事前の予想を思い出してもらう実験を行ったところ、事前の予測に関する記憶を、結果に合わせて都合よく改変していることが明らかになりました。私たちは、実際に起こった出来事については、生起確率を以前から高めに予想していたと答え、起こらなかった出来事については、生起確率を以前から低めに予想していたと答えがちのようです。

このように、結果を知る前より、知った後の方が、その結果は簡単に予想できたと考えてしまう傾向を、後知恵バイアスと言います。これは、言い換えるならば、私たちの予測の精度が、自分が思っているより悪いことを示しています。また、このような予測の精度の過大視は、自分が行った予測だけではなく、他の人が行った予測に関しても生じます。

【参考文献】
Fischhoff, B., & Beyth, R. (1975). “I knew it would happen": Remembered probabilities of once-future things. Organizational Behavior and Human Performance, 13, 1-16.

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