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ハロー効果halo effect

見た目良ければすべて良し

たとえば…
オシャレなお店で食事をすると、お料理まで美味しく感じる。

考えてみよう

下記の現象は、Yes or No ?

(1) 外見が魅力的な人は、仕事ができると思う

  • Yes
  • No

(2) Webサイトが充実している会社は、組織体制もしっかりしていると思う

  • Yes
  • No

解説

例題では、いずれもYesのように思いませんでしたか。実際はどうでしょうか。

例題の、魅力度と仕事のでき具体、サイトの充実度と組織体制、いずれも、それぞれの間に関係があるとは限りません。カーネマンによると、私たちは、ある対象のすべてを、自分の目で確かめてもいないことまで含めて好ましく思う(あるいは嫌いになる)傾向があるようです。ある対象を評価するとき、その対象の目立ちやすい特徴に引きずられて、他の特徴の評価も歪められる現象のことをハロー効果と言います。後光効果やハローエラーとも言います。

評価が歪められる方向には、ポジティブなものとネガティブなものとがあります。ポジティブ・ハロー効果は、人の目立つ良い点を見て、それとは別の点も実際より高く評価することです。ネガティブ・ハロー効果は、その逆で、人の悪い点を見て他の点も実際より低く評価することです。

ハローとは、絵画のなかで聖人の頭上に描かれる光輪のことで、ハロー効果という言葉は、ソーンダイクの論文「A Constant Error in Psychological Ratings」(1920)のなかで初めて用いられたとされています。

【参考文献】
カーネマン, D. 村井章子(訳) (2014). ファスト&スロー(下) 早川書房
Thorndike, E.L. (1920). A constant error in psychological ratings. Journal of Applied Psychology, 4, 25-29.

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