人と違って当たり前
自分の心に向き合い
将来の道を切り開いてほしい
舞台女優・ラジオパーソナリティ
人間生活学部児童教育学科2018年卒業
野田 詩

現在のお仕事について、やりがいや苦労を感じるのはどんなところかを交えながらお話しください。
メインの仕事は女優業で、ほかにラジオパーソナリティもやっています。2023年から仲間と演劇団体「MEME(ミーム)」を立ち上げて、年に2回の自主公演を行っています。「MEME」とはMore Eccentric Mob’z Entertainmentを略したもので、奇想天外な脇役たちによる娯楽という意味です。脇役でもそれぞれに光があたることを心掛けていて、私自身もいろいろな役がこなせる役者になりたいと思っています。
コメディが多いのですが、ゼロからお芝居を作りあげていくのは大変さもありますが、観客の皆さんから拍手していただきながら幕が下りていくときの達成感や喜びは大きいですね。
もちろんチラシを作ってお店に貼らせてもらったり、チケットを売ったりするのも自分たちでやらなければいけないなど、大変さはありますが、それもひっくるめての自主公演ですので、充実した時間が過ごせています。

そもそも女優になるきっかけは何だったのでしょうか。
これまでの歩みを教えてください。
小学校4年生から高校1年生までは、地元・栃木の市民ミュージカルの団体に所属していました。その経験から舞台へのあこがれや好きという思いがあり、いざ就職を考えたときに人生一度きりだしチャレンジしてみようと女優を目指しました。
実は私の母がもともとお芝居好きだったみたいで、夢を娘に託したかったのだと思います。進路を決めるとき、母から「自分の好きなことをやってみたら」と背中を押してくれたのです。

そこで大学卒業後は1年間俳優養成所に通い、役者としての基礎を学びました。その後3年間は芸能事務所に所属して、オーディションを受けたりしていました。
ただ、ちょうど新型コロナが流行り出した時期で、決まっていた舞台が中止になるなど、エンタメは生きていくために必要ないのか、自分は何がしたいのかと迷った時期でもありましたが、改めて心の健康のためにエンタメは必要だと感じたのです。
当時はあまり仕事もなかったのですが、事務所の先輩のツテでお芝居の裏方スタッフとして働いたり、端役をやらせてもらったりしながら過ごしていました。
その後フリーになったのですが、ちょうどその頃、朝霞市・志木市・和光市・新座市のコミュニティFM局である775ライブリーFMの「まいぷレイディオDX」(金曜12:00~14:00)という番組でパーソナリティを務めるようになりました。
大学時代はどんな活動をしていましたか。
そこで得た学びや経験はどのように役立っていますか。
大学時代はダンス部に所属して、桐華祭でパフォーマンスを披露していました。また、児童教育学科でしたので小学校や幼稚園の教員免許が取得できるのですが、芝居でも先生役を演じたこともありますし、そういう意味では大学での学びも無駄にはなっていないですし、役作りの上で強みになりましたね。
十文字学園では学業や部活動など、学生が主体的に自由に動く機会が多かったことは、現在のフリーランスという型のない生活の中で、自分で考えて行動する強みになっていると思います。

ご自身の経験を踏まえて、
後輩の皆さんにエールを送っていただけますか。
私はいわゆる就職活動を経験しておらず、周りのクラスメイトの就職が決まっていく中で、多少の不安や焦りを感じたことも事実です。
でも、今になって思うのは、やりたいこと、好きなこと、興味があることに、チャレンジしてよかったと思っています。
当時の私はやりたいことがあることが当たり前のように感じていましたが、そうではない人や、やりたいことがわからなくなる人がいることを知りました。自分自身の人生だから、人と違って当たり前だし、周りと比べて焦ったり落ち込んだりする必要はありません。ぜひ自分の心と真摯に向き合って、これからの道を歩んでいってほしいと思います。

Link
- 演劇団体「MEME(ミーム)」
- https://lit.link/meme2023