10/6(土)に、本学で「地域で安心して暮らしていくために -認知症サポーター養成講座-」が開催されました。認知症に対する関心や理解を深めてもらうことを目的に、本学人間福祉学科の教員3名がそれぞれ講義を行いました。
最初に片居木英人教授が、高齢者が安心して暮らすことのできる社会は法律によって定められていることを説明。認知症への理解と対応は、介護福祉だけでなく『人間の安全保障』の一環として位置づけられるべきものだと話しました。
次に宮内寿彦教授が、国内の年齢別人口割合の推移をグラフで提示しました。高齢者人口と生産年齢人口の構成比から、今後、日本全体がますます高齢化社会となっていくことをデータで示しました。
最後は山口由美准教授が、認知症について、配布したテキストに沿って具体的な症状や発症した本人の心情などを詳しく説明し、あわせて映像動画を見せながら、認知症の方と接する時のポイントや心がまえを解説しました。現在は65歳以上の15%が認知症であることから、周囲の人にも正しい知識を身につけて認知症を理解してほしいと伝えました。
講義後は、認知症サポーターの目印となる「オレンジリング」が受講者に配布されました。受講者からは「認知症の基本事項を知ることができた」「今まで認知症の人は自覚がないと思っていたけれど、本人が一番苦しくて悲しい思いをしていることに気付けた」などの感想が寄せられました。