12/1(土)に、本学で「新学習指導要領における特別支援教育の展望 -通常学級におけるすべての子どもの学びを保障するために-」が開催されました。講師に文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課 特別支援教育調査官の田中裕一氏をお招きし、本学からも児童教育学科兼特別支援教育センターの教員2名が、発達障害のある児童・生徒への支援の在り方について講義を行いました。
最初に特別支援教育センター長でもある中西郁教授が挨拶をし、その中で新学習指導要領の改訂に伴い、通常学級に支援が必要な児童・生徒が在籍することが前提となるため、すべての教職員が特別支援教育の目的や意義について充分に理解することが必要だと説明しました。
続いて、田中氏より特別支援教育の現状、学習指導要領の改訂、よりよい教育を提供するための大切な視点、の3点を中心に講義を行い、知的障害者施設や特別支援学校での勤務経験で感じた、子どもの実態の把握や、将来像を本人・保護者と共有して考えていくことの重要性について述べました。
本学からは齋藤忍准教授が、障害のある児童の配慮事項を踏まえた授業づくりについて説明。児童・生徒それぞれの障害の状態や「何をすることが困難なのか」を把握し、指導方法を工夫していくことが重要であり、一人ひとりが大切にされる学級づくりこそ、多様性・個性を認め合う学校につながっていくと締めくくりました。
当日は、特別支援教育に携わる学校関係者や保護者、大学生など幅広い層の方々が参加し、講師の話に頷きながら熱心に聞き入りました。