2021年3月31日、和光市民文化センターサンアゼリア大ホールにて、即興コンサート“「音」の世界へ旅に出よう!~会場のみんなでつくる即興サウンド~” が開催されました。
児童教育学科の久保田葉子准教授は、地域連携共同研究所の研究プロジェクト「音楽による地域文化の活性化」において、本学と相互協力協定を締結している公益財団法人和光市文化振興公社との協働プログラムとして、2019年度から地域連携による音楽活動に取り組んでいます。2020年度は、久保田葉子ゼミナールの3年生4名が、年間を通して即興の基礎を学び、ボディパーカッションや打楽器などを使って他者と音で連携をつくりだす方法を考え、その成果を 即興コンサートで発表しました。
世界的なジャズピアニスト・作曲家である佐藤允彦氏 をお招きし て4回のワークショップとリハーサルで指導を受け、公演では学生や参加者から多様な即興演奏を引き出しました。 また、“サンアゼリア”を管理運営し、コンサートなどの自主事業を手掛ける同公社の職員との交流を通じて公演の 企画運営のノウハウを学びました。
第1部は、手拍子でインドネシア伝統音楽「ケチャ」を演奏しました。表(おもて)の拍と裏の拍から成るリズムパターンを複数の人が同時に鳴らすことで重層的に重ねていき、自由なソロとのコントラストを楽しみます。他にも、打楽器やボディパーカッションを用いた「コロナへの怒りを表す即興セッション」や、声とピアノによる即興も披露しました。第2部では、バルトーク作曲「ハンガリー農民の歌による即興曲」、アルメニア民謡「タムザラ」、打楽器とピアノによる即興で、くりかえしのフレーズや音の重ね方に着目しながら即興の魅力を探っていきました。
来場の子どもたちがステージに上がって即興演奏に加わる場面もあり、会場の 皆さん と即興サウンドをつくりあげることができました。公演の最後には佐藤允彦さんのトークと演奏もお楽しみいただきました。
来場者からは、「説明がとても分かりやすく、一緒に表現を体験できたのが良かった」「即興についてこんなに面白く体験したのは初めて」「学生たちが佐藤允彦さんと堂々と共演していることに驚きました」「いろいろなコミュニケーションの仕方が考えられていて楽しかった」などのとコメントをいただきました 。