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社会情報デザイン学部

社会情報デザイン学科コラム —「わたし」の興味を「社会」の課題へ


身近な興味・疑問を社会の課題とつなげよう!
社会情報デザイン学科の教員が、現代社会の動向を捉える上での視点や話題を提供します。

あなたのまわりの、素敵な物語を、未来へつなごう

みなさんの身近なお気に入りは、何ですか?

家族でよく食べるお菓子、地元で親しまれているお店、いつの間にか手放せなくなった商品。
どうして愛されているのか、気になりませんか?

その背景を見てみると、何代にもわたって受け継がれてきた味や、つくる人の思い、お客さんとのつながり、時代に合わせた新しい挑戦などに出会います。

こうした、人や時間のつながりから生まれる物語を、ナラティブと呼ぶことがあります。
長い年月をこえて愛されてきた老舗、家族の思いとともに受け継がれてきたファミリービジネス、地元の暮らしとともに歩んできた地域企業。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、実は私たちの毎日の生活と深くつながっています。

そして、昔からあるものをそのまま守っているだけではありません。
大切にしてきたものを見つめ直し、今の時代に合った意味や魅力を加えることで、人の心に残り、長く愛されるブランドへと育っていきます。
日常の中で見過ごしていた良さを再発見し、新しい価値とかけあわせる
そこから、これまでにないアイデアやイノベーションが生まれます。

身近に眠る素敵な物語に目を向け、ともに未来へつないでいきましょう。
(准教授 若林周)

社会情報デザイン学科の具体的な取り組みはオープンキャンパスで!

 8月9日(日)のオープンキャンパスでの体験講座は、若林先生ご担当の「マーケティングって、なんだろう?」です。人の気持ちや行動を動かすマーケティングの基礎を楽しく体験しながら学べます。身の回りにある「こうなったらいいな」や「これは困ったなあ」を解決しましょう。当日発表の体験テーマをお楽しみに!

食べる、知る、伝える。大学の枠を飛び出して、おいしく学ぶ食の現場

 2026年は国連が定めた《国際女性農業者年》です。私が担当する2026年度前期の「社会調査実習」では、《食の安全・安心》のために活動する女性農業者にスポットを当てています。

 7月19日(日)には、前橋市でプレマ・オーガニック・ファームを経営する飯野晃子さんが東京メトロ中目黒駅前で開講している「ヒーリングフード入門セミナー」を取材しました。台湾からの参加者や、八ヶ岳からオンライン参加された天然酵母パン教室の先生とともにレクチャーを受け、有機小松菜パウダーを使った冷製うどんやスムージーを試食・試飲。「身体と心が喜ぶヒーリングフードダイエット」を体感しました。
 さらに7月28日(火)には、JR目黒駅構内で開催される「ぐんまの有機農産物フェア・GUNMA Organic RALLY」にボランティアスタッフとして参加して、高品質で美味しいオーガニック&ナチュラル食品のモノづくりと、産地のストーリーを伝えるお手伝いをしました。
(教授 大友由紀子)

社会情報デザイン学科の具体的な取り組みはオープンキャンパスで!

 8月8日(土)のオープンキャンパス体験講座は「Webアンケートを作ってみよう~社会調査の手法を知るには~」です。大友先生が担当されます。
多くの方に体験いただきたい《身体と心にやさしい食べ方》に関するクイズ形式のWebアンケートが用意されています。

「色」と「色彩」― 大学で学ぶ意味の違い ―

私たちは普段、「この色が好き」「かわいい色だね」と、何気なく「色」という言葉を使っています。
しかし大学の授業では、「色」ではなく「色彩」という言葉が使われることが多くなります。
この二つの言葉には、実は少し視点の違いがあります。

「色」は赤や青、ピンクといった、目に見える具体的な色そのものを指す言葉です。
一方「色彩」は、それらの色がどのように組み合わされ、どのような印象や意味を生み出すのかという、より広い視点を含んでいます。

例えばブランドのイメージカラーや、SNSで流行するパステルカラーの雰囲気は、単なる一つの色ではなく「色彩」の問題です。
大学の色彩論では、色の組み合わせや文化的な意味などを含めて考えます。
普段何気なく見ている色も、少し視点を変えると、社会や文化を読み解くヒントになるのです。

(教授 川瀨基寛)

マーケティングって何だろう?

みなさんはスーパーマーケットやコンビニでカップラーメンを買うことはありますか。
ひとつの商品やサービスを売るのに、メーカーではどう工夫しているのかを、カップラーメンの事例から考えてみましょう。

・値段を上げて、売れた時の額を増やす。
・美味しくして、新しいお客さんを増やす。
・美味しくして、これまでのお客さんにもっと買ってもらう。
・材料を安くして、お客さんを増やす。
・店内ポップを張って、お客さんを増やす。
・レシートにクーポンを印刷して、お客さんを増やす。

このような色んな方法を考え、増えるコストと、増えそうな売り上げ、儲け(利益)のバランスを考えて、お店にとって一番得になりそうな方法を採用する、これが「マーケティング」です。みなさんの中にも、社会人になったら仕事として出てくる人もいると思います。
学生のうちから、少しずつ勉強していきませんか。

(教授 松本晃子)

推し活をもっと楽しむ!「全部ほしい問題」どうする?

「推しのライブやイベント、どうすれば一番楽しめる?」-どうすればうまくやれるかで悩むことはよくありますよね。例えば「アクスタも欲しいし、Tシャツやタンブラーも欲しいけど予算には限りがある。何を買えばいちばん満足できるだろう?」=いわゆる全部ほしい問題。こうした悩みを解決してくれるのがオペレーションズ・リサーチ(OR)です。

満足度Maxとなる予算の使い方は「ナップサック問題」と捉えることができます。容量(予算)が決まっているカバンに入れるものをできるだけ価値(満足度)が高くなるように選ぶ問題です。遠足おやつの買い物もこの1例ですね。

また、移動時間や費用を抑えたイベントのまわり方は最短経路をみつける「巡回販売員問題」と捉えることができるし、行列の状況を分析する「待ち行列理論」は人気イベントの待ち時間や混雑を減らす工夫に役立っています。いずれもオペレーションズ・リサーチの代表的な問題です。

オペレーションズ・リサーチは、限られた時間・お金・体力などをどう使えばうまくいくかを考える学問。難しそうに聞こえるけれど、日常のちょっとした工夫の延長です。交通やイベント、デリバリー、スマホアプリなど、みなさんの生活の裏側で大活躍しています。

(教授 新行内康慈)

「当たり前」を疑うと、人間のこともわかってくる:「見分ける力」をコンピュータに授けるには?

高校の教室で、隣の席の友だちと机を見分ける。簡単ですよね。私たちは人間と机を「分類する」ということを自然に行っています。

でも、あえて「教室の中にいる・ある」「(友だちの膝の上にも)教科書やノートを乗せられる」「動かせる」「床に接している」「炭素や水素などの元素を含んでいる」など人間と机を測る特徴をどんどんどんどん増やしていったらどうなるでしょう?違いよりも共通する要素が増えて、みなさんが簡単にできる分類が出来なくなっていくことが何となくわかると思います。

データ解析の世界では「醜いアヒルの子の定理」というものがあります。これは「対象を測る特徴を増やしていけばいくほど、全ての対象は同じだけの似た点を有する」という主張です。知りたい対象を理解しようと思い、対象を測る特徴の数を増やせば増やすほど、対象同士の類似点の数が同じになり、むしろ分類できなくなってしまいます。

「友だちと机を見分けるのに、わざわざ元素のことなんか考えないよ」って?そうです!つまり、対象を見るときには“この類似点(特徴)を重要視しよう”という意思がないと、分類はできないということです。どこに注目すればよいかを人が教えらえる領域では、AIは分類をできるようになってきています。しかし、「人間は何パターンに分類できる」は、人がコンピュータに教えてあげられないので、AIでも難しいのが現状です。

私の研究は、「どの様な特徴を選べば、よりよく分類できるか」というものです。自分で分析手法を考え・プログラムを作り・実験を行う ことからプログラムが得意になり、プログラミングの授業も行っています。

(教授 小野裕次郎)

AIは「しゃべる」から「やり遂げる」へ:AIと協働する時代の学びとは

みなさんは「チャッピー」を何に使っていますか?

大規模で複雑な生成AIにカワイイ愛称が定着するほど、AIは私たちの生活に身近で不可欠な存在になっていますね。

今やAIは、何でもできる超優秀な仕事の相棒のようにまで急激に進化しています。さまざまな企業が提供しているサービスも、AIが代わりにできると考えられて、各企業の株価が急落してしまうほどです。

AIが戦争に使われたという報道もあり、みなさんの生きるこの現代は「人類の歴史」という大きな観点でも重要な局面であるといえるでしょう。

与えられた指示に対して、AIが自分で考えて、ツールやデータを駆使し、試行錯誤しながら目標を達成できるようになった今、みなさんに求められるのは、「どんな指示を出して何をさせたいか」です。

どんなに優秀なAIも、あなたからの指示がなければ何もしてくれません。頼れる相棒を使って何を解決すべきか、その課題自体をはっきりと深く伝える能力が求められています。
(准教授 中村健太郎)
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