10月19日、曇天の中、留学生、日本人学生、教員含む19名の都心の旅が始まりました。まず初めに、JR両国駅の江戸東京博物館に訪れ、ガイドの方から詳細を伺いました。次に、JR御茶ノ水駅から徒歩5分の洋食店「土桜(におう)」で昼食をとりました。いただいたシャリアピンステーキは大変美味でした。次に、神保町、古書店街の中国書籍を取り扱う「内山書店」を訪れました。最後に、湯島聖堂にある世界最大の孔子像とともに記念撮影をしました。
1 江戸東京博物館

江戸・東京の歴史と文化について豊富な資料や復元模型を展示している博物館=両国。
まさにタイムカプセル
先生と一緒に江戸東京博物館に行きました。博物館の外観はとても大きく広い面積を活かした展示で人気があります。
江戸東京博物館は歴史と文化がいっぱい詰まったタイムカプセルです。豊富な資料や復元模型を通して楽しみながら学べました。博物館の中に実物のセットがたくさんあり、江戸・東京を実感できて、よかったです。庶民が暮らした長屋は特に印象が深いコーナーの一つです。当時の農民・陶工などの仕事、子ども・女性の生活を読み取ることができました。また、生活用具や台所用具なども展示されています。
日本の歌舞伎は世界でも高く評価されています。江戸歌舞伎の伝統は今日まで受け継がれています。歌舞伎の舞台を見て、日本文化を知ることができて、うれしかったです。
(チョウ モン)

一番有名な歌舞伎『助六』の展示コーナ前で助六と花魁揚巻の恋物語の説明を聞く
歌舞伎の展示にうっとり
博物館は外から見ると、独特な外観が私に深い印象を与えました。現代的な建物と江戸の歴史や文化に関する展示がはっきりしたコントラストをなしています。とても長いエレベーターを昇ると、日本橋が最初に目に入りました。模型といっても、一対一の大きさで私たちが実際に触ったり、乗ったりすることができるのはとっても良かったと思います。日本橋を歩いた時、ガイドさんからわかりやすく、親切に説明してもらいました。昔の人たちはここで荷物を下ろして、天秤を使って野菜を売ったり、食用の蛙なども売ったりしたそうです。市場のにぎやかな様子が想像できました。続いて、2、3百年前の江戸時代の人たちの長屋生活を見ました。4人家族の生活の様子や、指物に携わる職人の生活の様子などが再現されていて、建物や人物などが生き生きと作られていてほんとうにすばらしいと思いました。そのあと、江戸時代の娯楽として、歌舞伎の舞台展示を見ました。明るくて、赤い衣装は豪華といっても過言ではありません。下駄の高さにもびっくりしました。

そして、江戸時代の様々な貨幣、火災を防ぐための江戸町火消「す」組の纏、3Dの鹿鳴館なども見学しました。かなり広い博物館なので、時間の関係でちょっと忙しくて覗くだけでしたが、昔から保存してきた文化と建物を見て、疲れたけれども、とても楽しかったです。
(シュ レイヒ)

中国古代のカゴとそっくりな殿様の輿の中に入ってみた。中国の名車紅旗に乗った気分だが「少しきゅうくつ」。
江戸時代へ戻る旅
江戸東京博物館は失われていく江戸・東京の歴史と文化を伝える目的で創設されました。博物館には、絵図・浮世絵などの資料や日本橋や中村座の複製、長屋の大模型、持上げ可能な千両箱などの展示物が設置されています。また、生活文化、食文化、着物などの展示もあります。その中で交通について特に興味を持ちました。
新橋と日本橋の間で鉄道が開始されました。その時代の自転車・円タク・リンタクなどいろいろ模型があります。みんなが一回乗ってみたり、写真を撮ったりしました。おもしろかったです。形は変わってきたけれども、それらを作り出した、昔の人はえらいと思います。
外国人としては、先生に説明してもらうだけでは江戸時代の文化を学び覚えることはできません。博物館に行くと、自分が身をもって体験したその時代の文化と生活環境が分かるし、日本文化の理解の助けになると思います。
(ニン アイカ)

二人でやっと持ち上げた25キログラムの千両箱。「とても重い」。
歴史を訪ねる旅
江戸東京博物館の中に入ると、日本の歴史への関心が自然とわいてきました。日本橋から左手を眺めると復元された歌舞伎の芝居小屋「中村座」が目に飛び込んできました。隣に中国の三国時代の人物、「関羽」の像があって、中国人としてとても誇りに思いました。常設展示は江戸ゾーンと明治維新後の東京ゾーンがあって、私は江戸ゾーンが好きです。特に気に入ったのは江戸の庶民が住む長屋の模型です。昔の建物や人物などが生き生きと作られていて素晴らしいと思いました。江戸から明治まで、まるで時空を通り抜けるように感じられました。
神保町書店街の内山書店は、魯迅の友人内山完造が上海で創業し、誕生以来今日にいたるまで百年近くもの間、日中友好の架け橋となるべく変わらない歩みを続けています。最後に、お茶の水の「湯島聖堂」の中にある孔子廟で、みんなは孔子像と一緒に写真を撮りました。
今日の一日は日本の江戸時代の歴史を学びながら、中国の歴史も復習しました。孔子とか、関羽とか、魯迅など全部歴史上の有名な人です。だから、今日は歴史を訪ねる旅だったと思います。
(チョウ ヘキゲツ)

新聞の草分け「朝野新聞」(銀座)の建物の模型の前で日本のメディア発達史を学ぶ。
江戸文化に接続
江戸東京博物館に行きました。このおかげで、江戸文化に触れました。博物館の内部は日本江戸時代の民族的な特徴が再現され、素晴らしいと思います。江戸時代の工芸品、浮世絵を見て、江戸時代の美が感じられて、感動させられました。江戸時代の服装でも、飾りでも色が豊な感じで、明るいイメージが残っています。
博物館の中で、いろいろな立派な建築模型鹿鳴館がありました。それで、特別な仕掛けがあり、床の下にも建築模型がありました。明かりがつき、音楽が流れました。ドアが開くと、ミニ人形が出てきて、踊る仕掛けはすごかったと思います。
江戸博物館は失われつつある江戸時代の文化を守る役割を担っています。歴史と文化を振り返るために設立された、重要な施設だと思います。
(キョウ ジョケン)
実際に触れた喜び
両国に江戸東京博物館があることはなんとなく知っていましたが、初めて行きました。予想していたよりもとてもスケールが大きく、感動しました。
入館してすぐ私たちを出迎えてくれたのは日本橋の模型です。模型といっても立派で、江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになりました。ただ観るだけでなく、実際に触れて、目や耳、肌でも感じることができました。
普段あまり見ることのできない和太鼓と三味線の迫力ある演奏にとても感動しました。土曜日ということもあり、たくさんの人で賑わっていまいた。日本人だけでなく、外国の方も数多くいたので、これからももっと日本を知ってもらいたいと思いました。
(松本 奈実)
まずチケットの名画に感動
次々に流れる車窓の景色、秋がもう来ているのに気がつきました。
江戸東京博物館に着いた時、外から見るとその建築は別に「博物館」と言うスタイルではないと思いました。でも、チケット売り場に行って、先生からチケットをもらった後、「嬉しい、名画が写っている」とチケットを見た私は声が出ました。そして、皆も気が付きました。
でも、私にもっと嬉しい気持ちを持って、「すごい」と思ったのは、皆のチケットに違う名画が写されていたことです。
それは、友達と一緒に博物館へ来た人々に少しのサプライズでしょう。
チケットは名刺のような物だと思います。まだ博物館の中に入っていない時の私は、チケット見ただけて、かなり、期待していました。
(コウ ユ)

江戸時代のまとい(火消しのしるし)の前でポーズ 江戸博物館
両国橋のにぎわいに感動
江戸東京博物館は江戸東京の歴史と文化について、豊富な資料や復元模型を通して楽しみながら学ベる博物館です。
一番印象に残っているのは「両国橋の西詰」です。両国橋の両側の火災を防ぐ為の広い空き地です。そこでは見せ物小屋や大道芸人が集まり、曲芸などが披露され大いににぎわう様子が再現されていました。
「江戸の長屋」は入口のところに台所があります。展示室では、長屋の中でお産を終えた家族の様子が印象的でした。
神田明神の山車も見ました。一年交代で行なわれる山王祭と神田祭は将軍も見物することから「天下祭」と呼ばれます。江戸の体表的な祭でした。
(リュウ ヨウヨウ)
2 神保町書店街

日本の文化が詰まった神保町の古書店街 神保町
中国の雰囲気を感じた駿河台、神保町
東京都心の取材旅行に行きました。駿河台には楽器店や古本屋がたくさんあります。歩きながら先生の説明を聞きました。一番関心がある内山書店に入って見ました。すると、二年ぶりに目にする中国の図書がたくさん本棚に並んでいるので、驚きました。本の価格を見ると、もう一度びっくりしました。高すぎると思います。中国で買う3~4倍の価格です。中国にも本屋さんはたくさんあります。でも、そんなに高い本はほとんどないです。
次に御茶ノ水「湯島聖堂」を見学しました。ここは、五代将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟があります。そこにある孔子像は世界最大の大きさだそうです。こんなに大きい孔子像を日本で初めて見たということが一番印象に残りました。私も孔子像と一緒に写真を撮って、日本で順調に卒業できるようにと願いました。
取材見学はいい経験になり、とても楽しかったです。
(タク セツギョク)
東京取材旅行で得たもの
取材旅行として東京都心に初めに訪れました。神保町の書店街に行きました。ぎっしり本屋が並んでいる街は初めて見ました。いろいろな本があります。本があまり好きではない私も目の前の本を見て買いたくなってきました。そして、古書店もたくさんあります。とても安かったので、2冊買いました。とてもお得だと思います。「少年少女漂流記」と「漂泊」という本です。「少年少女漂流記」は絵本ですから、わかりやすいですと思います。また「漂泊」という本は古代から日本人の心に宿るものを描いた本です。「漂泊」を読めば、日本語が上達できます。日本で生活しているからです。日本人のことがよくわかるようになります。
今度の日帰り旅行のおかげで、非常に知識が広くなったと思います。
(ロ ショウキン)

忘れがたい食文化研究の時間。大学街に包まれた隠れ家のようなレストランでシャリアピンステーキを味わう 江戸博物館
都心取材の間奏曲、楽器屋さんのリズム
今度の取材旅行で、私たちは東京江戸博物館へ見学に行きました。その後、すごく美味しくて、高級なステーキ料理を食べたり、神保町の書店街へ行ったり、様々な書店で好きな本を探してみました。都心の取材旅行として豊かな一日を過ごしました。
しかし、私にとって、一番印象に残ったのは、やはり途中の商店街で並ぶように店を開いていた楽器屋さんでした。店に入ると、たくさんの楽器が並んでいました。日本の楽器ブランドも世界的に有名です、KAWAIやYAMAHAや私の大好きなESPなど。日本に来たばかりの時、渋谷のある楽器屋さんで一目惚れしたギターも、その時より3万円ぐらい安くなったけど、私にとってはまだ手が届かない値段でした。その時、私は最初のギターのことを思い出しました。それはまだ中学校一年の時でした、お父さんから練習用ギターを買う資金を貰いました。自分はまだギターの事をよく知らなかったので、最初に買ったギターは製造も音質も良くなかったけれども、私にとって、一生の宝物でした。なぜなら、そのギターが小さいころの夢を支えていましたから。
楽器は演奏者の武器です。音楽という戦場で演奏者の命を支えています。たくさんの若者たちは自分の夢を叶えるために、自分の戦友――楽器と一緒に頑張っています。そのたくさんの楽器をみて、私はこう誓いました。絶対自分の力で人生の交響曲を奏でられるように、と。
(チン ジュンジェ)
東京の文化と生活史を五感で
コートがほしいほど一段と冷え込みが厳しくなる中、都心の取材旅行を行いました。
大人数の電車移動で最初に向かったのは、国技館のあるJR両国駅。そしてその隣にある江戸東京博物館に行きました。私個人としては3年振りの博物館。江戸から近代の東京の文化と生活の歴史を五感で体験しながら学べて、とても楽しかったです。
次に、神保町の古書店街に訪れました。難しそうな専門書から古い雑誌、マニアックな本など様々なものが並んでいました。その光景は、本好きの私にはたまりませんでした。多くの出版社が軒を連ねる神保町は、メディアを志す者の聖地だと思います。
(村田 萌)
3 孔子廟

日本一大きい孔子像の前で記念撮影 湯島聖堂
復活した江戸時代の生活
10月19日、東京都心の3つの場所を見学しました。その中で、一番印象深かったのは江戸東京博物館です。なぜかというと、ここで本物の日本文化とその歴史に触れることができたからです。
博物館に入るなり、江戸の雰囲気を感じました。江戸幕府の書籍や気圧計やフルーツコンポートなどを見学しました。江戸の庶民の生活の模型は面白いのではないでしょうか。木造の古い畳部屋では、ベッドはコーナーにあり、男は仕事をして、女の人は子供を抱いていて、江戸の人々の生活が頭の中に浮かんできました。もう一つの模型は、お産の様子、江戸時代の出産は、一般的には座産で、女性は天井から吊り下げられた網や介添え人を支えにして子供を産んでいました。歴史資料を保存して、現代の人間に教えるのは、よい方法だと思います。
午後の見学は、書店と孔子像を見学しました。孔子は中国で有名であるのみならず、日本でも同じように有名です。
この見学を通じて、日本の歴史と中日文化の融合があると感じました。
(ロウ ジョウショク)
カラフルな一日
両国駅に行ったのは初めてです。面白いお相撲さんの顔出し看板を見て、すぐ写真を撮ってもらいました。日本の相撲文化をあまり知らない友達に送ってあげたら、笑われました。どうして日本人はあまり健康的でない太っている二人の試合が好きなのかと聞かれました。正直に言うと、私もよく分からないです。そのうえ、相撲の試合のチケットは安くはないことが分かりました。
次に東京博物館へ行きました。さすがに江戸文化を集めた博物館でした。屋上が高くて、視野が広かったです。江戸時代後期の自転車を乗ることができました。楽しかったです。昔、中国の大文豪魯迅の友人がやっていた本屋さんへも行きました。中国語で書いた本がたくさん揃っていて、雑誌もありました。なかなか懐かしい気分でした。
また一人でも行こうかな、と思いました。
(リュウ キキ)