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重要なお伝えとお願い(学長メッセージ)


令和2年4月8日
学生・保護者の皆様へ
十文字学園女子大学
学長  志村二三夫


重要なお伝えとお願い(学長メッセージ)

 新型コロナウイルス感染の拡大を受けて、令和2年度前期授業は当初の計画とは大きく変更して行われます。なぜそうしなければならないのか?新型コロナウイルス感染対策の大切な点に触れるので、必ずよく読んで理解し、実際の行動につなげて下さるよう、強くお願いします。当初の計画から大きく変更と書きましたが、授業開始日については既にお伝えしているように、2週間延期して4月23日(木)からとします。ここは変わりません。ただし、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が出されたので、皆さんの大学構内への入構は5月31日(日)まで禁止します(5/1更新:期間延長となりました)。その後入構できるかどうかは、現時点ではわかりません。皆さんが大学に来なくても学修できる遠隔授業を行います。皆さんの健康・生命を守るため、そして日本の社会の破綻を防ぐためです。

 新型コロナウイルスの脅威が格段に高まり、首都圏とくに東京都では患者数が病院のベッド数を上回って増加する医療崩壊が起きる瀬戸際にあります。医療崩壊により、感染者・死亡者が一気に増加する感染爆発が生じると、まったく手に負えなくなり、経済崩壊、社会崩壊が現実となり、皆さんの将来は真っ暗です。このような事態を未然に防ぐため、4月7日(火)に国は緊急事態宣言を発出し、これを受けて東京都と埼玉県等は緊急事態措置を発表しました。緊急事態宣言・措置は非常に重い方策です。また、本学には東京都と埼玉県等から通学している学生が大勢おり、皆さんの安全を守ることを第一に考え、本学では4月8日(水)から5月31日(日)まで当面の措置として、学生の入構を禁止し、学内での授業等を行わない臨時休校とすることにしました。

 では、なぜ大学を休校にしなくてはならないのでしょう。それは、新型コロナウイルスは、人から人へと伝わり、人と人が接近(伸ばした手が触れ合うほどの距離に)すること、および人の移動によって感染が広がるからです。したがって、皆さんが公共交通機関を利用して大学に通学し、教室に集まってクラスメートとともに授業を受け、昼食をともにし、談話し、放課後を過ごし、帰宅するといった当たり前のことによって、皆さんが感染するリスクが高まります。これまで、皆さんのように若い人は感染しにくく、感染しても軽くて済むと言われてきました。しかし、これは誤りです。最近、若い人で急激に症状が重くなり、命をおとす例も知られています。大学に通学しなければ、こんな恐ろしい新型コロナウイルスに皆さんが感染する可能性は小さくなります。

 新型コロナウイルスは社会的存在である人間が大切にするほかの人との交流、みんながグループになって仲良く緊密に集う特性を悪用して、のさばり蔓延る(はびこる)厄介物です。新型コロナウイルスは、また狡猾・邪悪で、このウイルスに感染していてもはっきりした病気の症状(せき・のどの痛み・だるさ・発熱・呼吸困難等)のない人や、症状が軽くて感染したことを見逃している人がいます。このような例は、皆さんのような若い人に多いです。ここから、新型コロナウイルスなんか怖くない、という誤解やこれに基づく軽はずみな行動がうまれ、感染が拡大します。皆さん自身がウイルスをもっているかもしれないし、元気そうにしている皆さんの友人あるいは町の中や電車の中の隣り合わせの見ず知らずの人がそうであるかもしれません。こう考えれば、自分がほかの人からウイルスをもらわないようにすることとともに、自分がもっているかもしれないウイルスをほかの人、特にリスクの高い高齢者や持病のある人に移さないようにすること、このどちらも極めて大切なことがわかりますね。このことをしっかりと頭に叩き込んでください。

 新型コロナウイルスは、怖がらな過ぎたり、怖がり過ぎるのは禁物です。正当に怖がって、適切に行動してください。自分自身、家族・友人等の大切な人達、そしてこれからの日本の社会を守るために、皆さんそれぞれが感染しないぞ、拡大を抑えるぞという強い気持ちをもって、実現可能で具体的な行動をとってください。いま皆さんに強く求められているのは、行動の変容です。では、感染拡大を防ぐにはどのように行動したらよいでしょう。逆転の発想をしてみてください。自分が新型コロナウイルスの感染者であると仮定して、のどや鼻の穴や、肺の中にたくさん持っているウイルスを多くの人に伝えるにはどうするか、です。都会の人は用心深くなっているから、地方に出かけて行って、人が集まる狭く換気の悪い場所で、大声で話し、歌い、咳やくしゃみを遠慮なく撒き散らし、口や鼻を手でぬぐい、その手で大勢の人が触る可能性のあるものに触れる。感染者を確実に増やすこのような行動を避けることが、感染拡大を防ぐポイントです。
 感染リスクや拡大を小さくするための主な注意事項を示します。

①検温を欠かさず、手洗いを念入りにすること。外出した皆さんの手は、ウイルスで汚染している可能性があります。その手で口や鼻や目を触れば、ウイルスが体内に侵入する恐れがあります。
②3密(密閉:換気の悪い空間/密集:手の届く範囲に人がいる/密接:近距離での会話や発声)の場所には絶対に近づかない。
③電車内は混雑を避ける。車内の換気に努める(窓を開ける)。
④せきやくしゃみ、大声を出すとウイルスを含む飛沫が生じます。ほかの人にウイルスを移さないために、外出の際はマスクをして、咳エチケットを守ってください。マスクは、ウイルスを含む飛沫が鼻や口から入るのを防ぐ働きは小さいとされますが、飛沫が生じるのを抑える働きがあります。ですから、マスクをすることは、「私はほかの人にウイルスを感染(うつ)さないように努めています」という意思表示をしていることになります。

 もしも皆さんがこれらに反し、不適切な行動により、新型コロナウイルスに感染し、それを広めるようなことがあれば、令和2年度前期授業等を当初の計画と大きく変更する意味が全くなくなります。十文字の学生の皆さんは、このことをよく理解して行動してください。

前期授業等に関する基本方針について

 くどいようですが、あらためて述べます。前期授業等に関する本学の基本方針は、新型コロナウイルスを正当に怖がり、適切に行動している学生の皆さんの健康と生命を守ることとともに、国や自治体の方針を順守して感染拡大から社会を守ることです。
新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言では、本学が所在する埼玉県また多くの学生や教職員が居住する首都圏一都三県が対象地域となりました。日本政府及び首都圏等では、不要不急の外出を控え、可能な限り在宅で仕事をすること、大学に休校を要請することなど、様々な感染防止対策が示されています。期間は5月31日(日)までです。

 一方、大学を管轄する文部科学省は、各大学のキャンパスにおいて、学期の開始時期に感染拡大を防止できる環境や体制が整わない場合も想定しており、インターネットを利用した遠隔授業の導入に関する留意事項や、単位を授与することを前提とした遠隔授業の運用方法を示す通知文「令和2年度における大学等の授業の開始等について(通知)」(令和2年3月24日付)を出しています。

 本学では既に、今年度前期の授業開始日を通常よりも2週間遅らせ、4月23日(木)とし、また、学期開始に向けた準備のための各種オリエンテーションに代えて、皆様への各種資料等を4月8日(水)に発送する準備が整い、お手元には4月10日までには到着予定となっています。とはいえ、4月8日(水)から5月6日(水)期間は入構禁止となり、その後も緊急事態宣言が解除される見通しは立ちません。新型コロナウイルスとの戦いは長期化する可能性があります。そこで、本学では文部科学省が例示する「インターネットを利用した遠隔授業」を導入することとし、そのための環境整備等を急ぎ進めています。

以上
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