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新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言およびその解除への本学の対応について


令和2年6月2日
学生・保護者の皆様へ
十文字学園女子大学
学長  志村二三夫


新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言およびその解除への本学の対応について

 本学では、国・自治体の新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言・要請を受け、4月8日発出の「重要なお伝えとお願い(学長メッセージ)」のとおり、4月8日(水)から5月31日(日)まで学生の入構を禁止としました。6月1日(月)からは緊急事態宣言解除(5月25日)を受け、入構禁止を段階的に解除してゆきます。
 そこで、これまでの「新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言への本学の対応」ならびに今後の「新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言解除への本学の対応」についてお伝えするとともに、ご理解下さいますようどうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言への本学の対応

 前期授業は予定より2週間遅れの4月23日から開始し、講義形式の授業は自宅等で受講できる遠隔授業として進んでいます。
 本学の遠隔授業では、300人までの受講学生と教員、学生同士の音声・映像による同時かつ双方向のコミュニケーションが可能な方式を主体とし、オンデマンド方式も利用でるようにしました。授業開始に先立ち、学内の情報処理システムを拡充・整備し、教職員の研修等を行い、非常勤を含む全教員が新形式の授業を円滑に進められるよう準備を終えて、4月23日にスタートしました。新形式の授業に学生の皆さんの戸惑いも少なくなかったかと思いますが、皆さんと教職員の協働また本学のモットーである鍛え(喜多恵)をとおして、軌道に乗ってきたようです。
 本学では、このように新型コロナウイルス感染症対策を契機に、同時双方向の遠隔授業を全学的に導入しました。同時双方向の遠隔コミュニケーションは、今後の日本社会がテレワーク等を中心に働き方改革や地域活性化・子育て支援等を含む新しい生活様式を進める上で、また皆さんがSociety 5.0を力強く生きて行くための重要手段です。遠隔授業には現時点で要改善点もありますが、本学はウィズ・コロナ(コロナとともに)またその先の社会も見据え、前向きな取り組みとしてとらえています。同時双方向の遠隔コミュニケーションは、授業だけでなく、教職員による就職活動支援・クラブ活動の紹介等にも既に活用されています。
 今年度前期は、可能な授業は遠隔授業ファースト、これを基本方針としています。
 一方、本学の授業には、講義形式とは別に、演習・実験実習・実技等、様々な特別な施設・設備・機器等が必要な授業が多くあります。皆さんの来校が不可欠です。可能な授業は遠隔授業ファーストの基本方針は、皆さんの来校が不可欠な授業を三密回避の徹底等により、安全・安心に実施するための備えでもあります。

新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言解除への本学の対応

 国の緊急事態宣言解除(5月25日)をうけ、本学では学生の入構禁止措置を6月1日から段階的に解除してゆきます。本学の授業には、上記のように皆さんの来校が不可欠の形態が多くあります。施設等の関係で、安全・安心な授業実施のためには、クラス分け等の対策その他多くの配慮・工夫を要しますが、入構制限の段階的解除に合わせて慎重に進めます。授業以外にも、図書館や学生ホール等の施設の利用、学友会・クラブ活動等々、皆さんの充実した学生生活を支える活動があります。こうした活動のための来校についても、入構制限の段階的解除に合わせて慎重に進めます。
 感染拡大の状況により、本学の今後の対応は変わります。学修支援ポータルサイトでお伝えするので、日々のチェックを欠かさずに、不要不急の大学への通学及び入構は引き続き避けるよう徹底してください。来校の際は、5月29日のHP掲載通知(緊急事態宣言解除後の授業及び課外活動の方針と学内施設利用上の注意点について)の注意点を遵守してください。
 緊急事態宣言が解除されても、ウイルスは消滅していません。どこかに潜み、勢力拡大の機会をうかがっています。感染拡大第二波が襲来した自治体もあります。緊急事態宣言解除は、ウイルスがどこかに潜んでいることを前提に、感染対策の抜け穴や油断があると暴れるこの厄介者を人々の知恵・工夫・協働によってコントロールし、生命と健康、生活、経済を守るウィズ・コロナの社会へと私たちの意識・行動を変容させるための合図と捉えられるでしょう。
 首都圏で感染拡大の第二波が襲来し、東京アラートや緊急事態宣言が再発出される事態になれば、学内での授業実施は再考・中断を余儀なくされます。将来の予測は困難ですが、こうした事態を避けるために私たちにできることは、感染しない、感染させないという強い意識をもって行動することです。この困難な状況を乗り越えること、これは学生の皆さんと私たち教職員の共通の願いです。
 新型コロナウイルスは、ウイルスの特性として、生きた細胞の中でしか増えません。しかし、感染者の呼吸器等の細胞内で増えたウイルスは、口や鼻から呼吸や咳・くしゃみ・発声等によってしぶきや飛沫となって周囲にまき散らされます。ウイルスを含む飛沫を吸い込んで感染すれば、飛沫感染。しぶきや飛沫が付いてウイルスで汚染された物、あるいは感染者が自分の鼻や口に触れた手を介してウイルスで汚染された物、別の人がこれらに触れて感染すれば接触感染。物に付着した新型コロナウイルスの感染力消滅には、通常、数時間以上要するそうです。感染防止には、このような感染の仕組みの理解が大切です。では、皆さんが無症状病原体保有者(ウイルスをもっているのに症状のない人)だと仮定して、多くの人に自分が持っている新型コロナウイルスがうつってしまうとしたらどうでしょう。しぶきや飛沫の飛散を防ぐマスクをせずに、大勢が集まるところで、大声で会話し、鼻や口を手でこすり、その手であちこちの大勢が触る可能性のある物に触れる。このような行動がクラスターをまねき、人々に脅威となります。新型コロナウイルスの感染とその拡大防止のために、皆さんそれぞれが感染しないよう、感染させないよう、新型コロナウイルスの感染の仕組みを理解し、よく考えて的確に行動するよう努めて下さい。
 日本の新型コロナウイルスの新規感染者数は、この1週間の平均で1日当たり50人を切っています。つまり、皆さんの周りの260万人ほどの中から毎日1人患者が出ている計算になります。感染状況が今のまま推移すれば、皆さんが明日260万人のうちの1人になる可能性はとても小さいかもしれません。しかし、絶対に、ゼロではありません。ゼロリスクはない、このことを頭に叩き込んで、リスクを低減するよう考え、行動してください。
 本学は教育機関として、皆さんに寄り添い、安全と安心を守り、教育の質をしっかり確保しなくてはなりません。一方、皆さんの不要不急の来校は、皆さん自身だけではなく、産業・経済活動等に従事し働く方達の移動や他者との接近・接触にともなう感染リスクを高めることになります。こうしたリスクの低減への寄与も本学の社会的責務ではないでしょうか。
 以上、ご理解のほど、そして日本の社会と皆さんの未来を守るために、新型コロナウイルスを怖がらなさ過ぎず、怖がり過ぎず、適切に怖がって行動してください。
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