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土井善晴のおいしいものセミナー Lesson1 『むつかしくない』料理とは/オンライン講座を実施しました


8月2日(日)、本学特別招聘教授 土井善晴氏を講師とした公開講座「土井善晴のおいしいものセミナー Lesson1 『むつかしくない』料理とは」を開催しました。
土井氏による講座は今回が3回目。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めてオンライン形式で実施しました。来場型と異なり、秋田県から沖縄県まで幅広い地域からの参加者と、本学教職員・学生あわせて約400人が受講しました。共催である健康栄養学科の名倉秀子教授がコーディネーターを務め、会場スタッフの学内関係者とともに、土井氏による講演と調理をライブ配信しました。

冒頭、土井氏が「私たちは『何が食べられるか』『何を食べるべきか』『何を食べたいか』という3つの問いかけに対し、今の自分の気持ちに合わせて食べている」と投げかけ、日本人の最小単位の食事である「一汁一菜」でよいという提案へ。それが私たちの健康を守り、また毎日食べても飽きないものであることを説明しました。
そして、「鍋」と「汁」の違いの話から、急遽「一汁である味噌汁を作りましょう!」という流れに。にんじん、なす、きゅうり、かぼちゃ、みょうが、トマト…夏野菜が次々と切り方の説明とともに鍋に入れられ、「こぶで食物繊維、煮干しでカルシウムを」とさらに投入し、素材への愛情いっぱいの「具だくさんの味噌汁」が完成しました。
流れるような手つきで野菜を切りながら、「日本料理に名前がないのは、素材をあくまで尊重しているため」と説明。たくさんの材料を一緒にして作る西洋の料理に対し、日本料理は、1つひとつの素材を別々に調理する『むつかしくない』料理であることを強調しました。そして、「移り変わる自然を楽しむように、濃くっても、薄くっても、冷めていても、みんなおいしいのが味噌汁」と、土井氏ならではの話を聞くことができました。

途中、参加者から事前に募集した質問に土井氏が答える場面も。「お出汁を取るのが面倒」「暑い中、あまり長く火を使わなくて済む調理方法は」など日々の料理に対する悩みに答えました。「料理を覚え始めた子どもにどんな言葉をかけてあげればよいですか」という母親からの質問については、「子どもを喜ばせるためではなく、自分自身が楽しく料理し、美味しく食べている姿を見たら子どもは魅力を感じる」と回答、さらには食べたいように自由に食べることが、クリエーションを生むと伝えました。

さらに、「一汁一菜」に加え余裕のある時に作る1品として、「ピーマンの煮つけ」を作りました。タネとヘタを取らず、洗って切っただけのピーマンと煮干しを煮立たせてサッと味付けながら、「毎日食べる料理」と定義。一方、あらかじめ用意しておいただし汁が素材に浸透している「ピーマンの含め煮」を盛りつけ、「ハレの日の料理」と比較しました。このように、目的が違うものを混ぜて考えてしまうことが、料理が『むつかしく』なる理由だと説明しました。

「一番大事なのはにこにこ笑って作ること、そのために無理しない。それだけを考えていただければOK」と、土井先生らしいメッセージで締めくくられました。

1時間半の講座の中で、土井氏のユーモアとあふれるトークと調理の実演が盛り込まれ、ライブ感の伝わるオンライン講座となりました。

手持ちカメラで調理風景をライブ配信

会場の様子