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「土井善晴のおいしいものセミナー lesson3 『料理が暮らしをつくる』」を開催しました


2022年10月1日(土)に「料理が暮らしをつくる」をテーマに公開講座「土井善晴のおいしいものセミナー lesson3」を開催しました。
本学特別招聘教授・土井善晴氏による3回目となる講座には、対面形式で120名が参加。中には遠く広島県からの参加者もいらっしゃいました。
まずはコーディネーターの健康栄養学科・名倉秀子教授があいさつに立ち、文芸文化学科・好本惠教授の司会で、11月11日(金)公開の映画「土を喰らう十二ヵ月」の料理監修を行った際のエピソードについて、トークが繰り広げられました。

水上勉氏の料理エッセイを中江裕司監督が映画化したこの作品は、主人公の小説家を演じる沢田研二さんと編集者役・松たか子さんらが出演。
筍を炊いて二人で食べるシーンや、白胡麻の皮をすり鉢でむいて胡麻豆腐にするシーンなどがスライドで紹介され、食材選びや扱い方、手さばきの指導から器選びに至るまで、土井氏は深く関わったといいます。
映画の中で主人公が抹茶をふるまった際に用いた、土井氏の私物である伊万里焼の茶碗も会場では披露されました。
土井氏は、食器選びにしても「無意識の美意識をいかに日常的に磨くか」と説き、「包丁さばきがおいしさを生み出すのではなく、食べてくれる人のことを考える一生懸命さが大切だ」と、家庭料理の神髄を語ってくれました。

後半は、土井氏が十文字学園女子大学で授業を受け持つようになった経緯が紹介され、他大学にはない「和食文化演習」「食文化概論」「食事学概論」「料理学」などの講義・演習を通じて、「学生たちには、食事は整えること、きれいにすることが一番大事だと伝えたい」と話したほか、家庭を土台とした日本の食文化が今危機に瀕していることに警鐘を鳴らしました。
最後には「子どもに料理の楽しさを教えるには?」「普段はどんなものを召し上がっている?」「料理に関する著作も多いが、料理を言語化することになったきっかけは?」といった参加者からの質疑応答の時間も設けられ、土井氏の柔らかい口調に包まれながら、2時間の講座はあっという間に終わりを迎えました。

▼本学特別招聘教授 土井善晴氏が料理を手がけた映画「土を喰らう十二ヵ月」が公開されます
https://www.jumonji-u.ac.jp/news/20220922_01/

好本惠教授(左) 土井善晴氏(中) 名倉秀子教授(右)

会場の風景

映画で使用された土井氏私物の茶碗

土井氏の授業で学んだことを話す学生

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