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初頭効果primacy effect

最初と最後が肝心

たとえば…
「七草粥」の七草を初めて覚えようとしたとき、最初の2個あたりまではすぐに覚えて言えるのに。

考えてみよう

あなたが実験者となり、「七草粥」の七草をまったく知らない人に、七草(下記)を覚えてもらう実験をしてみましょう。

【実験方法】

最初に、「これから七草を1回だけ読み上げるので記憶してください」と教示してから、一定の速度で順に七草(下記)を1回ずつ読み上げます。
読み上げたあと、その人に覚えている七草を再生してもらいます。

さて、何番目の七草が再生されたでしょうか。

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ

解説

記憶を測定する方法のひとつに、覚えたことをそのまま思い出してもらう再生課題があります。例えば、15項目程度の単語リストを参加者に覚えてもらい、その後、思いついた順に再生してもらうと、単語が提示された位置によって、再生成績が変わります。これを「系列位置効果」といいます。

系列位置効果の代表的なものとしては、最初のほうに提示された単語の成績がよい初頭効果、最後のほうに提示された単語の成績がよい新近効果があります。初頭効果が見られるのは、最初のほうに提示された単語は頭の中で繰り返し復唱するためだとされています。

【参考文献】
Glanzer, M., & Cunitz, A. R. (1966). Two storage mechanisms in free recall. Journal of Verbal Learning & Verbal Behavior, 5(4), 351-360.

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