グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


TOPICS

芝崎本実 専任講師の著書「職人技と調理科学の融合 究極のあんこを炊く」の制作に食物栄養学科の学生が協力しました


11月20日(水)に発売となる食物栄養学科 芝崎本実 専任講師の著書「職人技と調理科学の融合 究極のあんこを炊く」に食物栄養学科の学生2名が協力しました。
著書には、2名の学生の卒研テーマとなっている「製あんに関する研究」の内容が一部掲載されています。
その他、「和菓子レシピ」や全国のおいしいあんこ菓子などの紹介もあり、あんこ好きに限らず、和菓子やお菓子が好きな方も楽しめる1冊となっています。

学生インタビュー

今回の「製あんに関する研究」を行った食物栄養学科の2名の学生にインタビューを行いました。

食物栄養学科3年 遠藤 可央里 さん
食物栄養学科3年 高橋 百代さん
Q1. 今回の「製あんに関する研究」の内容とご自身が研究の中で担当した役割などを教えてください。
 私たちの卒究テーマである「製あんに関する研究」は、実際にあんこを作り、出来上がったあんこを使った官能評価などの実験を行うことを計画し、研究を進めてきました。
 まずはあんこ作りですが、あんこは小豆を煮て、柔らかくなったところに砂糖を加えて作ります。あんこを作ることが初めてだったため、製あんの工程が15工程あること、製作に1時間半以上の時間がかかることに驚きました。実際に作ってみると、想像以上に大変な作業でした。そこで、あんこの美味しさを損なわずに製あんの工程で簡便化できる作業はないかと考えました。製あんの工程の中で、びっくり水や渋きりを行うのですが、それらの工程は製あんには欠かせない工程かを確認する実験を行いました。実験では、豆の種類や製あん条件の異なるあんこを作り、物性や色調、成分分析、官能評価を行い、あんこの特徴や嗜好性なども評価しました。


②Q2. この研究を進めるにあたり、工夫した点や苦労した点、やりがいを感じた点などを教えてください。
【工夫・苦労した点】
 あんこを何十回も炊く中で、同時並行で数種類のあんこを作ったため、それぞれの実験結果のまとめや考察に間違えがないようにした点です。
【やりがい】
 有意差が出た実験結果では、自分たちの研究が究極のあんこに近づいている実感が湧いた瞬間でした。
 官能評価の後に、実際に作ったあんこを対象者の方に試食してもらった際に、「美味しかった」やあんこの味の違いについての感想をいただいた時に、やりがいを感じました。


Q3. 今回の研究を通して、自分が成長できたと思う点などを教えてください。
 最初は1種類ずつ、あんこを作っていましたが、慣れていくと同時に数種類のあんこを作れるようになり、作業も早くなりました。小豆からあんこに刻々と変化する様子を何度も見ていると、通常とは異なったあんこの変化もわかるようになりました。
 また、官能評価では、あんこの嗜好性まで評価することは初めてだったため、ひとの味覚や感覚を数値で示し、結果を考察することで深い学びが得られ、自分たちの成長につながったと感じています。また、限られた時間の中で実験や官能評価を行っていたので、スケジュール管理能力もこの研究を通して身につきました。
 今回、書籍制作の現場やプロのカメラマンによる撮影が初めてだったため、全てが新鮮でした。どのように撮影が行われるのか、読者に分かりやすく伝えるにはどのような説明でどんな写真が必要なのかなどを学ばせていただきました。大変貴重な経験をさせていただき、書籍制作に関係した皆様に本当に感謝しています。

制作の様子

  1. ホーム
  2.  >  TOPICS
  3.  >  芝崎本実 専任講師の著書「職人技と調理科学の融合 究極のあんこを炊く」の制作に食物栄養学科の学生が協力しました