【授業レポート】総合科目「ちふれと考える私らしさ」
十文字学園女子大学では総合科目「ちふれと考える私らしさ」を開講しました。この科目は、ちふれホールディングス株式会社様との連携のもと、デザイン思考のフレームワークを用いて、化粧や化粧品の視点から「自分らしさ」とは何かに迫り、化粧の価値を問い直す科目です。
担当教員:社会連携推進センター 特別招聘教授 瀬谷崎裕之
社会情報デザイン学科 准教授 中村健太郎
担当教員:社会連携推進センター 特別招聘教授 瀬谷崎裕之
社会情報デザイン学科 准教授 中村健太郎
第2回「黒歴史」から「なりたい自分」まで―ちふれ社員と本音で語り合う、化粧と自己表現や自分らしさとの葛藤

4月16日の第2回授業「ちふれ社員とのメイク座談会」では、ちふれホールディングス株式会社の社員5名と、スペシャルゲストの本学山崎萌々子先生がパネラーとして前半の「トークセッション」に登壇しました。学生たちの事前アンケートをもとに、複数のテーマを設定し、化粧にまつわる「本音」に深く切り込む、熱量の高いパネルトークが繰り広げられました。
後半はグループに分かれて、パネラーと受講生による「グループ別座談会」を行い、グループ代表が座談会で話し合った内容をそれぞれ発表しました。
後半はグループに分かれて、パネラーと受講生による「グループ別座談会」を行い、グループ代表が座談会で話し合った内容をそれぞれ発表しました。
1. トークセッション 失敗も経験のうち?社員が語る「メイクの黒歴史」
「小顔に見せたくて肌を真っ黒に焼いていた」というちふれ社員のエピソードや、「1970年代の強い女性に憧れて、跳ね上げラインの『ブルゾンちえみ風』メイクを3年間続けていた」といった山崎先生の意外な過去が明かされ、会場は笑いに包まれました。これらのエピソードを通じ、「その時はそれがかっこいいと信じていた」という、当時の自己表現と、時代や環境による変化が語られました。



「誰かのためのメイク」と「自分のためのメイク」の間での葛藤や悩み
「トークセッション」冒頭は、「メイクにまつわる黒歴史」がテーマでした。
「小顔に見せたくて肌を真っ黒に焼いていた」というちふれ社員のエピソードや、「1970年代の強い女性に憧れて、跳ね上げラインの『ブルゾンちえみ風』メイクを3年間続けていた」といった山崎先生の意外な過去が明かされ、会場は笑いに包まれました。これらのエピソードを通じ、「その時はそれがかっこいいと信じていた」といった、当時の自己表現と、時代や環境による変化が語られました。
• SNSやパーソナルカラーの呪縛:
「イエベ・ブルベ」(イエローベースとブルーベース)などの診断に縛られ、自分の好きな色が使えなくなった経験や、Instagramでの反応を気にして「普通の人に見える無難なメイク」を選んでしまったなど、現代特有の葛藤や悩みにも触れられました。
• プロの使い分け:
ちふれ美容研究部の社員からは、「仕事ではお客様に安心感を与える『売り手としてのプロの自分』を作るが、プライベートでは真逆の濃いリップや好きなメイクを全力で楽しむ」という、「社会人としての役割」と「個人の楽しみ」を両立させる考え方が提示されました。
「トークセッション」冒頭は、「メイクにまつわる黒歴史」がテーマでした。
「小顔に見せたくて肌を真っ黒に焼いていた」というちふれ社員のエピソードや、「1970年代の強い女性に憧れて、跳ね上げラインの『ブルゾンちえみ風』メイクを3年間続けていた」といった山崎先生の意外な過去が明かされ、会場は笑いに包まれました。これらのエピソードを通じ、「その時はそれがかっこいいと信じていた」といった、当時の自己表現と、時代や環境による変化が語られました。
• SNSやパーソナルカラーの呪縛:
「イエベ・ブルベ」(イエローベースとブルーベース)などの診断に縛られ、自分の好きな色が使えなくなった経験や、Instagramでの反応を気にして「普通の人に見える無難なメイク」を選んでしまったなど、現代特有の葛藤や悩みにも触れられました。
• プロの使い分け:
ちふれ美容研究部の社員からは、「仕事ではお客様に安心感を与える『売り手としてのプロの自分』を作るが、プライベートでは真逆の濃いリップや好きなメイクを全力で楽しむ」という、「社会人としての役割」と「個人の楽しみ」を両立させる考え方が提示されました。
「私らしさ」は柔軟にアップデートしていい

「なりたい自分」や「私らしさ」とは何かというテーマに対し、ちふれ社員からは「環境や変化に合わせて柔軟にアップデートできる自分」という考え方が示されました。
大学生時代、野球場で売り子のアルバイトをしていた時は、遠くからでも目立つ華やかなメイクでエネルギッシュさを表現していた登壇者も、現在は透明感のあるナチュラルなベースメイクに力を入れていること、また、「なりたい自分」に合わせて、化粧を「手段」として使いこなすことで、自己肯定感を高めることの有効性が語られました。
大学生時代、野球場で売り子のアルバイトをしていた時は、遠くからでも目立つ華やかなメイクでエネルギッシュさを表現していた登壇者も、現在は透明感のあるナチュラルなベースメイクに力を入れていること、また、「なりたい自分」に合わせて、化粧を「手段」として使いこなすことで、自己肯定感を高めることの有効性が語られました。
2. グループ別座談会
後半の「グループ別座談会」では、少人数に分かれて議論を深めました。
自分に合うメイクの探求や始めたきっかけ、さらにはメイクのTPOや就活における自己表現とマインドの切り替え、パーソナルカラーの主体的な解釈、そして他者との関わりやメディアを通じて見いだす「自分らしさ」の確立など、多角的な視点からメイクと自己のあり方について議論しました。単なる化粧の方法論ではなく、「なぜメイクをするのか」「社会の中でどう自分を表現するか」という、アイデンティティに関わる深い対話も行われました。
自分に合うメイクの探求や始めたきっかけ、さらにはメイクのTPOや就活における自己表現とマインドの切り替え、パーソナルカラーの主体的な解釈、そして他者との関わりやメディアを通じて見いだす「自分らしさ」の確立など、多角的な視点からメイクと自己のあり方について議論しました。単なる化粧の方法論ではなく、「なぜメイクをするのか」「社会の中でどう自分を表現するか」という、アイデンティティに関わる深い対話も行われました。



3. リアクションペーパーから見えた受講生の心の変化

受講生が提出したリアクションペーパーからは、化粧品会社の社員という「メイクのプロ」にも自分たちと同じような「メイクの黒歴史(失敗談)」や葛藤があったことを知り、親近感と安心感を抱くようになったことが分かります。今後、デザイン思考にもとづく授業を社員の方々と一体感をもって進めていくうえでは、親近感や安心感は極めて重要です。また、「パーソナルカラー」などの固定観念から解放されたこと、さらにはメイクを通じた自己理解が深まり、前向きな挑戦意欲が芽生えたなど、受講生の成長がうかがえます。
次回予告:美容研究部によるデモンストレーション
次回の第3回授業では、今回の対話を受けて「実際のメイクってどうなの?」という問いに答えるべく、美容研究部によるデモンストレーションが実施されます。学生5名がモデルとして登場し、プロの技によってメイクで大きく変わる人の印象をリアルに体験します。
次回の第3回授業では、今回の対話を受けて「実際のメイクってどうなの?」という問いに答えるべく、美容研究部によるデモンストレーションが実施されます。学生5名がモデルとして登場し、プロの技によってメイクで大きく変わる人の印象をリアルに体験します。
第1回「本当に欲しい『就活メイク』の条件を探る」

4月9日の第1回授業「ガイダンス」には150名を超える履修希望者が参加し、アンケート結果からも女子大生のメイクやスキンケアへの関心の高さがうかがえました。「私らしさとは何か」を考えたいという受講理由を挙げた学生も多かったです。
初回授業ではガイダンスの後、「本当に欲しい『就活メイク』の条件を探る」と題したペアワークを行い、お互いに相手の深層心理に迫り、デザイン思考の最初のステップである、「共感」の重要性や奥深さを体感しました。
受講生が提出したリアクションペーパーからは、受講生は単なるメイクやスキンケアの技術だけでなく、社会的な文脈や自己理解としてのメイクに強い関心をもっていることが分かりました。ペアワーク等を通じて、肌の悩みやメイクへの苦手意識を持っているのは自分だけではないと知り、他者への共感を通じて安心感を得た学生も多くいました。他者のメイクに対する考え方や価値観を聞くことで、自分一人では気づかなかった「メイクの捉え方」や、客観的に見た自分の魅力に気づかされたという声もありました。
学生同士が対話を通じて共感し学び合うことの価値や重要性を、学生自らが証明してくれた初回授業となりました。
次回からはちふれホールディングス様にご協力いただき、デザイン思考の「共感」ステップをさらに深めていく授業が続きます。
初回授業ではガイダンスの後、「本当に欲しい『就活メイク』の条件を探る」と題したペアワークを行い、お互いに相手の深層心理に迫り、デザイン思考の最初のステップである、「共感」の重要性や奥深さを体感しました。
受講生が提出したリアクションペーパーからは、受講生は単なるメイクやスキンケアの技術だけでなく、社会的な文脈や自己理解としてのメイクに強い関心をもっていることが分かりました。ペアワーク等を通じて、肌の悩みやメイクへの苦手意識を持っているのは自分だけではないと知り、他者への共感を通じて安心感を得た学生も多くいました。他者のメイクに対する考え方や価値観を聞くことで、自分一人では気づかなかった「メイクの捉え方」や、客観的に見た自分の魅力に気づかされたという声もありました。
学生同士が対話を通じて共感し学び合うことの価値や重要性を、学生自らが証明してくれた初回授業となりました。
次回からはちふれホールディングス様にご協力いただき、デザイン思考の「共感」ステップをさらに深めていく授業が続きます。