【授業レポート】総合科目「ちふれと考える私らしさ」
十文字学園女子大学では総合科目「ちふれと考える私らしさ」を開講しました。この科目は、ちふれホールディングス株式会社様との連携のもと、デザイン思考のフレームワークを用いて、化粧や化粧品の視点から「自分らしさ」とは何かに迫り、化粧の価値を問い直す科目です。
担当教員:社会連携推進センター 特別招聘教授 瀬谷崎裕之
社会情報デザイン学科 准教授 中村健太郎
担当教員:社会連携推進センター 特別招聘教授 瀬谷崎裕之
社会情報デザイン学科 准教授 中村健太郎
ページ内目次
- 第13回 発表に向けた準備
- 第12回 問題定義の発表、POV・HMWのブラッシュアップ&発表準備
- 第11回 POVから問題定義のHMWへ―心のブレーキを「解決への問い」に変える魔法の言葉
- 第10回 「特定の誰か」の深いニーズの定義とPOV策定―心のブレーキを解き放つ私たちだけの“独自の視点”
- 第9回 「なぜ?」の深掘りと発見―インサイト(深層心理)の言語化
- 第8回 「私らしさ」の理想と葛藤を可視化する―共感マップで見えた共通の呪縛
- 第7回 化粧にまつわるモヤモヤを深堀り―見えてきたモヤモヤの本質
- 第5回・第6回 私らしさを引き出す―ちふれ流スキンケアとメイクの実践
- 第4回 ちふれと探る「My Pace Beauty」―SNS時代に自分だけの“軸”を見つける特別授業
- 第3回 体感した「プロの技」―新しい自分に出会う喜び、固定観念からの解放
- 第2回 「黒歴史」から「なりたい自分」まで―ちふれ社員と本音で語り合う、化粧と自己表現や自分らしさとの葛藤
- 第1回 「本当に欲しい『就活メイク』の条件を探る」
第13回 発表に向けた準備
総合科目「ちふれと考える私らしさ」の第13回授業が行われました。今回は次の第14回に予定されているちふれの皆様への発表に向けた、グループごとの発表資料づくりが中心となりました。
1.第13回授業 ―学びを「かたち」にする時間
第13回は、これまでのグループワークで深めてきた「私らしさ」の探究成果を、ちふれの皆様にどう伝えるか、各グループが構成を練り、スライドや原稿に落とし込む作業に集中しました。自分たちの理想、葛藤、本音をどんな言葉で届けるのか、教室のあちこちで熱のこもった相談が続きました。そこで今回のレポートでは、その発表内容の土台ともなったSTEP1(第2回から第6回まで)の成果を、中間の振り返りとして以前に実施したアンケートの結果(回答24名分)から振り返ります。
2.アンケートが示す変化 ―「コンプレックスを隠す」から「良さを活かす」へ
「自分らしさ」やメイクに対する考え方に変化があったと答えた受講生は、24名中21名(88%)にのぼりました。変化の中身として特に多く選ばれたのは、次の3点です。
①コンプレックスを隠すだけでなく、自分の良さを活かしたメイクをしたいと思うようになった(16名)
②パーソナルカラーなどの診断結果にとらわれず、好きな色に挑戦してみたいと思うようになった(6名)
③「素の自分」も肯定できるようになった/メイクの目的が「自分のため」に傾いた(各4名)
欠点を補正するためのメイクから、自分を表現するためのメイクへ。次のような自由記述にも、その転換がいきいきと言葉になっています。
「『自分のためのメイク』は好きな色を使って好きな濃さでできるから、自分の顔に自信がもてる。」
また、「メイクをしなくても誰からも何も思われない社会になっても、メイクを続けますか」という問いには、回答者のうち「現在日常的にメイクをしている」と答えた21名のうち20名が「続ける」「時と場合によっては続ける」と回答。メイクが義務やマナーとしてではなく、自分で選び取るものとして捉えられるようになったことがうかがえます。
①コンプレックスを隠すだけでなく、自分の良さを活かしたメイクをしたいと思うようになった(16名)
②パーソナルカラーなどの診断結果にとらわれず、好きな色に挑戦してみたいと思うようになった(6名)
③「素の自分」も肯定できるようになった/メイクの目的が「自分のため」に傾いた(各4名)
欠点を補正するためのメイクから、自分を表現するためのメイクへ。次のような自由記述にも、その転換がいきいきと言葉になっています。
「『自分のためのメイク』は好きな色を使って好きな濃さでできるから、自分の顔に自信がもてる。」
また、「メイクをしなくても誰からも何も思われない社会になっても、メイクを続けますか」という問いには、回答者のうち「現在日常的にメイクをしている」と答えた21名のうち20名が「続ける」「時と場合によっては続ける」と回答。メイクが義務やマナーとしてではなく、自分で選び取るものとして捉えられるようになったことがうかがえます。
3.「社員のあの人」が生んだ共感 ―ちふれへの親しみは96%が「高まった」
ちふれという企業への共感・親しみは、24名中23名(96%、うち「非常に高まった」17名)が「高まった」と回答しました。その要因の筆頭は、商品でも価格でもなく、社員の皆様が自身の悩みや“黒歴史” (若手時代の失敗談や葛藤)を赤裸々に語ってくださった「人」としての親しみやすさ(20名)。次いで「My Pace Beauty」に象徴される多様性を尊重する考え方(16名)でした。
「『ちふれ』という企業名を聞くと、社員さんの顔を思い出すようになりました。」
受講前は「安い」「プチプラ」といった価格のイメージが中心だったちふれ像は、「誠実」「寄り添ってくれる」という人格的なイメージへと質的に変わりました。さらに79%(19名)が「作り手の顔が見えること・企業姿勢を知ること」は今後の化粧品選びに影響すると答えており、教室で生まれた共感は、日々の行動にまで届き始めています。
「『ちふれ』という企業名を聞くと、社員さんの顔を思い出すようになりました。」
受講前は「安い」「プチプラ」といった価格のイメージが中心だったちふれ像は、「誠実」「寄り添ってくれる」という人格的なイメージへと質的に変わりました。さらに79%(19名)が「作り手の顔が見えること・企業姿勢を知ること」は今後の化粧品選びに影響すると答えており、教室で生まれた共感は、日々の行動にまで届き始めています。
4.印象に残った授業―実演の記憶、対話の共感
印象に残った回(最大2つ選択)は、第3回メイクデモンストレーション(13名)と第5回スキンケア・ベースメイク講座(11名)が上位となり、第2回の社員座談会(9名)、第4回グループディスカッション(8名)が続きました。考え方が「大きく変化した」5名のうち4名が第3回デモンストレーションを挙げており、目の前で人の印象が大きく変わっていく体験の力を物語っています。一方、企業への共感を生んだ最大の要因は座談会での「“黒歴史”の開示」でした。実演が意識の変化を駆動し、対話が共感を育てる―ちふれの皆様が設計してくださったプログラムの役割分担が、確かに機能していたことがわかります。




5.参加されたちふれ様の感想
今回の講義には、ちふれホールディングスの小村様、岩下様、福角様、深沢様にご参加いただき、授業の感想をいただきました。

左:ちふれHD 福角様 右:小村様
小村様:
今日の授業では、各グループの個性が光る発表資料の作成風景を拝見しました。複数のグループから、美容研究部のデモンストレーションやスキンケア、メイク講座でお伝えした内容について質問を受けましたが、私たちがお伝えしたことを真剣に受け止めてくださっていたことがわかり、大変うれしく思いました。いよいよ次回からは各グループの発表となるわけですが、学生の皆さん同様、社会人であるわれわれにとっても大きな学びになることを期待して臨みたいと思います。
今日の授業では、各グループの個性が光る発表資料の作成風景を拝見しました。複数のグループから、美容研究部のデモンストレーションやスキンケア、メイク講座でお伝えした内容について質問を受けましたが、私たちがお伝えしたことを真剣に受け止めてくださっていたことがわかり、大変うれしく思いました。いよいよ次回からは各グループの発表となるわけですが、学生の皆さん同様、社会人であるわれわれにとっても大きな学びになることを期待して臨みたいと思います。

岩下様:
今日の授業は、来週のグループプレゼンテーションに向けた準備、最終調整でしたが、あらためて今回の共創活動の中で、前半(STEP1のシリーズ)で弊社の講義を受講いただいた学生さんの表情や、受講後のリアクションペーパーでのご意見を思い出しました。最後まで「私らしさ」「ありたい自分」というパーソナルに迫る難しいテーマを追求した学生の皆さんにとって貴重な学び、経験となるとうれしいです。
今日の授業は、来週のグループプレゼンテーションに向けた準備、最終調整でしたが、あらためて今回の共創活動の中で、前半(STEP1のシリーズ)で弊社の講義を受講いただいた学生さんの表情や、受講後のリアクションペーパーでのご意見を思い出しました。最後まで「私らしさ」「ありたい自分」というパーソナルに迫る難しいテーマを追求した学生の皆さんにとって貴重な学び、経験となるとうれしいです。
福角様:
来週の発表に向けて、各グループが自分たちの想いをどうすればうまく伝えられるか、発表の見せ方などを熱心に話し合う姿を拝見しました。単なる資料作成にとどまらず、メイクや服装を含めた「現時点での私らしさ」をどう表現するか、皆さんが楽しみながら議論する姿が印象的でした。次回のプレゼンテーションを通じて、私たち企業側もこれからの時代に求められる多様な「私らしさ」のあり方について、たくさんのヒントをいただきたいと思います。
来週の発表に向けて、各グループが自分たちの想いをどうすればうまく伝えられるか、発表の見せ方などを熱心に話し合う姿を拝見しました。単なる資料作成にとどまらず、メイクや服装を含めた「現時点での私らしさ」をどう表現するか、皆さんが楽しみながら議論する姿が印象的でした。次回のプレゼンテーションを通じて、私たち企業側もこれからの時代に求められる多様な「私らしさ」のあり方について、たくさんのヒントをいただきたいと思います。

深沢様:
これまでの講座やグループディスカッションを通じて、学生の皆さんは自身や他人のさまざまな価値観に触れてきたと思います。メイクをするという一つの行為にたくさんの悩みや理想が結びついており、本質的な内容ゆえに心を深掘りする作業は苦しさもあったと思いますが、それでも課題解決に向けて新しい視点を探し続ける皆さんの姿に頼もしさを感じました。正解が人の数だけあるので、次回はグループそれぞれの「私らしさ」を自由に、のびのびと表現していただきたいと思います。
これまでの講座やグループディスカッションを通じて、学生の皆さんは自身や他人のさまざまな価値観に触れてきたと思います。メイクをするという一つの行為にたくさんの悩みや理想が結びついており、本質的な内容ゆえに心を深掘りする作業は苦しさもあったと思いますが、それでも課題解決に向けて新しい視点を探し続ける皆さんの姿に頼もしさを感じました。正解が人の数だけあるので、次回はグループそれぞれの「私らしさ」を自由に、のびのびと表現していただきたいと思います。
次回予告 ― いよいよ、ちふれの皆様への発表へ
次回は、これまで「受け取る側」だった受講生が、「伝える側」に立つ日です。STEP1でちふれの皆様から受け取った問い―メイクは誰のためのものか、「私らしさ」とは何か―に対して、学生たちはグループワークと自分自身の意識・無意識への探究を重ね、「私たちなりの答え」を準備してきました。かつて福角さんが贈ってくださった「日常のモヤモヤは、新しい社会価値を生み出す原石」という言葉のとおり、自分たちの悩みや葛藤、本音から磨き出された問題提起が、どんな輝きを見せてくれるのか。アンケートに表れたあの大きな意識の変化が、今度は学生自身の言葉となってちふれの皆様に返っていく。いよいよ次回です。
次回は、これまで「受け取る側」だった受講生が、「伝える側」に立つ日です。STEP1でちふれの皆様から受け取った問い―メイクは誰のためのものか、「私らしさ」とは何か―に対して、学生たちはグループワークと自分自身の意識・無意識への探究を重ね、「私たちなりの答え」を準備してきました。かつて福角さんが贈ってくださった「日常のモヤモヤは、新しい社会価値を生み出す原石」という言葉のとおり、自分たちの悩みや葛藤、本音から磨き出された問題提起が、どんな輝きを見せてくれるのか。アンケートに表れたあの大きな意識の変化が、今度は学生自身の言葉となってちふれの皆様に返っていく。いよいよ次回です。
第12回 問題定義の発表、POV・HMWのブラッシュアップ&発表準備
総合科目「ちふれと考える私らしさ」の第12回授業が行われました。前回までに作成した「POV(独自の視点)」と、そこから導き出された魔法の問い「HMW(How Might We...?:私たちはどうすれば〜できるか?)」をクラス全体で共有し、最終発表に向けたPOV・HMWのブラッシュアップと発表準備に取り組みました。
1.第12回授業の目的 ―適切な問題定義から「心に刺さる解決策」へ
今回の授業のゴールは、各グループが設定したPOVとHMWを相互にレビューし、ターゲットの心の奥にある「恐れ」や「欲求」に真にアプローチできているかを確認すること、そして第14回・15回の最終発表に向けた具体的な構成案を固めることでした。

デザイン思考において、「問題定義(POV・HMW)」は解決策の質を左右する極めて重要なフェーズです。
例えば、「ちふれ化粧品を若者世代に浸透させるためにはどうしたらよいか」というテーマに対し、適切な問題定義がないまま、いきなり解決策を考えると、以下のような教科書通りのマーケティング施策にとどまり、ターゲット(若年世代)の心に深く刺さる解決策には至りません。
・「SNS映え重視」のパッケージデザイン
・インフルエンサー・有名人の起用
・「若者向け」という新ラインの開発
・キャラクターとのコラボレーション
・価格設定の引き下げやポイントキャンペーン
しかし、「ありのままの自分を受け入れられず、コンプレックスを隠すために「防御的メイク」をしてしまう」というあるグループのインサイトに基づく提案だったらどうでしょう。
例えば、「ちふれ化粧品を若者世代に浸透させるためにはどうしたらよいか」というテーマに対し、適切な問題定義がないまま、いきなり解決策を考えると、以下のような教科書通りのマーケティング施策にとどまり、ターゲット(若年世代)の心に深く刺さる解決策には至りません。
・「SNS映え重視」のパッケージデザイン
・インフルエンサー・有名人の起用
・「若者向け」という新ラインの開発
・キャラクターとのコラボレーション
・価格設定の引き下げやポイントキャンペーン
しかし、「ありのままの自分を受け入れられず、コンプレックスを隠すために「防御的メイク」をしてしまう」というあるグループのインサイトに基づく提案だったらどうでしょう。
【提案例1】「防御的メイク」を「自分への肯定」に変える、素肌お守りセット
・「隠すための厚塗り」ではなく、「自分の肌を大切にするためのケア」として、ちふれのシンプルな成分を強調したスキンケアと薄付きのベースメイクをセットで提案。「自分を隠さず、慈しむ時間」をブランド体験として提供し、自己肯定感を育むきっかけにする。
このような、受講生のリアルな葛藤に寄り添った提案は、ほかにもありえます。
「SNSを通じて『流行=正解』と思い込んでしまい、自分の「好き」に自信が持てない」「流行が過ぎ去るのを待てる自分でありたい」という願いに基づく提案だったら、次のようなものが考えられないでしょうか?
【提案例2】「SNSの流行を遮断する、「私だけの定番(My Standard)」診断」
流行の入れ替わりが激しいSNSの世界から一歩離れ、何年たっても自分に似合う「私だけの定番カラー」を、ちふれの豊富なカラーバリエーションの中から見つける診断アプリを提供。「流行を追わないことが、自分らしさという強さになる」という安心感を醸成する。
いずれも、今回の受講生の悩める気持ちに寄り添った提案であり、ちふれの「誠実さ」というブランドイメージにもぴったりです。
・「隠すための厚塗り」ではなく、「自分の肌を大切にするためのケア」として、ちふれのシンプルな成分を強調したスキンケアと薄付きのベースメイクをセットで提案。「自分を隠さず、慈しむ時間」をブランド体験として提供し、自己肯定感を育むきっかけにする。
このような、受講生のリアルな葛藤に寄り添った提案は、ほかにもありえます。
「SNSを通じて『流行=正解』と思い込んでしまい、自分の「好き」に自信が持てない」「流行が過ぎ去るのを待てる自分でありたい」という願いに基づく提案だったら、次のようなものが考えられないでしょうか?
【提案例2】「SNSの流行を遮断する、「私だけの定番(My Standard)」診断」
流行の入れ替わりが激しいSNSの世界から一歩離れ、何年たっても自分に似合う「私だけの定番カラー」を、ちふれの豊富なカラーバリエーションの中から見つける診断アプリを提供。「流行を追わないことが、自分らしさという強さになる」という安心感を醸成する。
いずれも、今回の受講生の悩める気持ちに寄り添った提案であり、ちふれの「誠実さ」というブランドイメージにもぴったりです。
2.問題定義の発表会―共有された現代的な葛藤とインサイト
各グループから、ブラッシュアップされたPOVとHMWが発表されました。提示された視点は、現代の若者が抱える「SNSのプレッシャー」や「他者評価への依存」、「自己肯定感の低さ」といった切実なインサイトに基づいています。
■グループの具体例
・POV:「違うんじゃないかと思いながらも、SNSを通じて『流行=正解』と思い込まされている私たちは、[流行やSNSから離れて、自分の「好き」を自分だけの納得感で選択できる安心感]を必要としている。なぜなら、[心の底では流行は過ぎ去るもので絶対的なものではないと知りながら、流行が過ぎ去るのを待てる自分でありたいと願いながらも、自信がない自分がいる]からである。」
HMW:私たちはどうすればSNSにとらわれすぎずに流行を楽しみながら、自分にとっての正解を見つけることができるだろうか。
・POV:「自分を隠してしまう私たちは、[コンプレックスがあっても気にしないで受け入れる周囲の環境と自分の心]を必要としている。なぜなら、私たちはありのままの自分を受け入れられず完璧を求めるために、自分を隠すための『防御的メイク』をしてしまう」からだ。」
HMW:私たちはどうすれば完璧を求めずコンプレックスを個性として受け入れ、自己肯定感を高めることができるだろうか。
・POV:「周囲からの否定的な視線におびえている私たちは、[他人のよいところを積極的に見つけ、世界を肯定的にとらえ直すポジティブな思考]を必要としている。
なぜなら、私たちが感じている不安は、[自分自身が他人を否定的にジャッジしていることの裏返しであり、その視線が自分に返ってくることを本能的に恐れている]からだ。」
HMW:私たちはどうすれば自分と他人のよいところを見つけ合える関係・環境を作ることができるだろうか?
発表を聞く際には、「ニーズに基づいているか」「範囲が適切か」「インサイトを突いているか」といった視点で相互評価を行い、解決策が想像できるかどうかを確認しました。
・POV:「違うんじゃないかと思いながらも、SNSを通じて『流行=正解』と思い込まされている私たちは、[流行やSNSから離れて、自分の「好き」を自分だけの納得感で選択できる安心感]を必要としている。なぜなら、[心の底では流行は過ぎ去るもので絶対的なものではないと知りながら、流行が過ぎ去るのを待てる自分でありたいと願いながらも、自信がない自分がいる]からである。」
HMW:私たちはどうすればSNSにとらわれすぎずに流行を楽しみながら、自分にとっての正解を見つけることができるだろうか。
・POV:「自分を隠してしまう私たちは、[コンプレックスがあっても気にしないで受け入れる周囲の環境と自分の心]を必要としている。なぜなら、私たちはありのままの自分を受け入れられず完璧を求めるために、自分を隠すための『防御的メイク』をしてしまう」からだ。」
HMW:私たちはどうすれば完璧を求めずコンプレックスを個性として受け入れ、自己肯定感を高めることができるだろうか。
・POV:「周囲からの否定的な視線におびえている私たちは、[他人のよいところを積極的に見つけ、世界を肯定的にとらえ直すポジティブな思考]を必要としている。
なぜなら、私たちが感じている不安は、[自分自身が他人を否定的にジャッジしていることの裏返しであり、その視線が自分に返ってくることを本能的に恐れている]からだ。」
HMW:私たちはどうすれば自分と他人のよいところを見つけ合える関係・環境を作ることができるだろうか?
発表を聞く際には、「ニーズに基づいているか」「範囲が適切か」「インサイトを突いているか」といった視点で相互評価を行い、解決策が想像できるかどうかを確認しました。



3.受講生の気づき―言語化がもたらす自己理解と納得感
授業後のリアクションペーパーには、問いをたてるプロセスを通じて得られた、深い自己内省と発見がつづられています。
言葉選びによる納得感の向上:
「自分らしくあること」という抽象的な言葉を、「自分の『好き』を自分だけの納得感で選択できる安心感」と具体的に言語化し直すことで、テーマをより深くとらえ直せたようです。
他者のインサイトへの共感:
特にあるグループの「他人へのジャッジは自分への視線の裏返し」というPOVには多くの学生が感銘を受け、自分のコンプレックスや他者への接し方を振り返るきっかけとなりました。
「私らしさ」の発見:
授業を通じて「自分の人生を表す言葉」を見つけられたと感じる学生や、自分の考えや価値観を友人に理解してもらえたことに喜びを感じるという感想もありました。
今回のワークを経て、受講生たちは単なる「正解」を求めるのではなく、自分たちの内面から湧き出る直感的な言葉を大切にすることの重要性を再認識しました。現在これらの深い洞察を、ちふれ流スキンケアとメイクからの学びと融合させ、最終発表に向けた準備を進めています。
言葉選びによる納得感の向上:
「自分らしくあること」という抽象的な言葉を、「自分の『好き』を自分だけの納得感で選択できる安心感」と具体的に言語化し直すことで、テーマをより深くとらえ直せたようです。
他者のインサイトへの共感:
特にあるグループの「他人へのジャッジは自分への視線の裏返し」というPOVには多くの学生が感銘を受け、自分のコンプレックスや他者への接し方を振り返るきっかけとなりました。
「私らしさ」の発見:
授業を通じて「自分の人生を表す言葉」を見つけられたと感じる学生や、自分の考えや価値観を友人に理解してもらえたことに喜びを感じるという感想もありました。
今回のワークを経て、受講生たちは単なる「正解」を求めるのではなく、自分たちの内面から湧き出る直感的な言葉を大切にすることの重要性を再認識しました。現在これらの深い洞察を、ちふれ流スキンケアとメイクからの学びと融合させ、最終発表に向けた準備を進めています。
4.参加されたちふれ様の感想
今回の講義には、ちふれホールディングスの長野様にご参加いただき、授業の感想をいただきました。

長野様:
授業の前半で行われた「問題定義(POV・HMW)」についての発表が印象的でした。特に、SNSの普及によるルッキズムは、自己表現をする上で切り離せない課題になっていることを皆さんの発表内容から実感しました。グループ発表に向けて真剣に議論をする皆さんを拝見し、最後にどんな結論を出されるのか楽しみです。
授業の前半で行われた「問題定義(POV・HMW)」についての発表が印象的でした。特に、SNSの普及によるルッキズムは、自己表現をする上で切り離せない課題になっていることを皆さんの発表内容から実感しました。グループ発表に向けて真剣に議論をする皆さんを拝見し、最後にどんな結論を出されるのか楽しみです。
次回予告―発表準備
次回は、これまでの学びを振り返り、発表に向けた準備を行います。発表では、以下のような内容を予定しています。
・「ちふれ流スキンケアとメイク」からの学び
・共感マップ(最終的なインサイトにつながった理想、外部ノイズ、心の葛藤、インサイト)
・問題定義(POV、HMW)
・魔法があって定義した問題(HMW)が解決したらどうなるか?
発表準備は受講生にとって、学びの振り返りとともに、新たな発見の機会になるはずです。
次回は、これまでの学びを振り返り、発表に向けた準備を行います。発表では、以下のような内容を予定しています。
・「ちふれ流スキンケアとメイク」からの学び
・共感マップ(最終的なインサイトにつながった理想、外部ノイズ、心の葛藤、インサイト)
・問題定義(POV、HMW)
・魔法があって定義した問題(HMW)が解決したらどうなるか?
発表準備は受講生にとって、学びの振り返りとともに、新たな発見の機会になるはずです。
第11回 POVから問題定義のHMWへ―心のブレーキを「解決への問い」に変える魔法の言葉
総合科目「ちふれと考える私らしさ」の第11回授業が行われました。前回の授業では、ターゲットが抱える心のブレーキ(インサイト)に基づき、解決すべき課題を「POV(独自の視点)」として言語化しました。今回は、その分析結果を具体的な解決策へとつなぐ橋渡しとして、「HMW(How Might We...?:私たちはどうすれば〜できるか?)」という魔法の問いを立てるワークに挑みました。

1.第11回授業の目的―POVを「解決策を引き出す問い」へ変換する
第9回授業では、共感マップの「心の葛藤」に対して「なぜ?」という質問を繰り返し、行動の裏にあるマインドセット(これまでの経験や価値観から形成された思考パターンや心のあり方、物事の捉え方)、すなわちインサイトを得ました。第10回授業では、より具体性をもたせるために、受講生の中からターゲットを決め、インサイトをもとに、複数の視点から本人のニーズ、つまり本質的に求めている「状態」や「価値」、「解決すべき真の欲求」を探りました。
デザイン思考では「●●さんは、[ニーズ]を必要としている。なぜなら[インサイト]だからだ」という形式でPOVを表現します。
今回の授業の目的は、現状の分析であるPOVをアイデアが湧き出す「魔法の句」、HMWに変換することです。以下の3つの基準を満たす「質の高いHMW」を作成することを目指しました。
➀ニーズに基づいているか:
・POVで定義した「本質的に必要としていること(ニーズ)」を解決する問いか
②範囲が適切か:
・「広すぎて手をつけれない」ということにならず、かつ狭すぎて解決策が一つに限定されない、絶妙な広がりをもっているか
③インサイトを突いているか:
・ターゲットの心の奥にある「恐れ」や「防衛本能」を捉え、それをポジティブな方向へと転換できているか
デザイン思考では「●●さんは、[ニーズ]を必要としている。なぜなら[インサイト]だからだ」という形式でPOVを表現します。
今回の授業の目的は、現状の分析であるPOVをアイデアが湧き出す「魔法の句」、HMWに変換することです。以下の3つの基準を満たす「質の高いHMW」を作成することを目指しました。
➀ニーズに基づいているか:
・POVで定義した「本質的に必要としていること(ニーズ)」を解決する問いか
②範囲が適切か:
・「広すぎて手をつけれない」ということにならず、かつ狭すぎて解決策が一つに限定されない、絶妙な広がりをもっているか
③インサイトを突いているか:
・ターゲットの心の奥にある「恐れ」や「防衛本能」を捉え、それをポジティブな方向へと転換できているか
2.グループワーク:HMWの量産とブラッシュアップ

受講生たちは、教員からのフィードバックをもとにPOVを再確認しました。その後、模造紙と付箋を使って、1グループ10個以上のHMWを書き出すワークに取り組みました。後半では、量産したHMWの中から、最も自分たちがワクワクし、解決したいと思えるものを一つ選定し、来週の発表に向けてA3用紙に書いて提出しました。
POVの見直し:
見直し後の、あるグループのPOVは以下のとおりです。
「周囲からの否定的な視線におびえている私たちは、[他人のよいところを積極的に見つけ、世界を肯定的に捉え直すポジティブな思考]を必要としている。
なぜなら、私たちが感じている不安は、[自分自身が他人を否定的にジャッジしていることの裏返しであり、その視線が自分に返ってくることを本能的に恐れている]からだ。」
POVの見直し:
見直し後の、あるグループのPOVは以下のとおりです。
「周囲からの否定的な視線におびえている私たちは、[他人のよいところを積極的に見つけ、世界を肯定的に捉え直すポジティブな思考]を必要としている。
なぜなら、私たちが感じている不安は、[自分自身が他人を否定的にジャッジしていることの裏返しであり、その視線が自分に返ってくることを本能的に恐れている]からだ。」
HMWの量産:
上記のPOVを設定したグループは、短時間で以下のようなHMWを次々と書き出しました。
中には解決策の範囲が広すぎるものもありました。
私たちはどうすれば…
・SNSにとらわれることなく生活できるか
・ゆるがない自分の軸をもつことができるか
・ありのままの自分を愛することができるか
・自分のよいところと他人のよいところ発見し褒めあうことができるか
・自分とは違う考え(価値観)を受け入れことができるか
・お互いのよさを尊重しあうことができるか
・・・
上記のPOVを設定したグループは、短時間で以下のようなHMWを次々と書き出しました。
中には解決策の範囲が広すぎるものもありました。
私たちはどうすれば…
・SNSにとらわれることなく生活できるか
・ゆるがない自分の軸をもつことができるか
・ありのままの自分を愛することができるか
・自分のよいところと他人のよいところ発見し褒めあうことができるか
・自分とは違う考え(価値観)を受け入れことができるか
・お互いのよさを尊重しあうことができるか
・・・
HMWブラッシュアップ:
このグループが納得感をもって設定したHMWは以下のとおりです。
「私たちはどうすれば自分と他人のよいところを見つけあえる関係・環境をつくることができるか」
このHMWは「質の高いHMW」の3つの条件を満たしていますが、もっと解決のワクワク感や遊び心を重視すると、次のような表現にしてもいいかもしれません。
「私たちはどうすれば、他人を裁く『ジャッジの目』を、自分と世界を救う『お宝探しの目』へとアップデートできるだろうか?」
後期にHMWを解決するアイデア創出を行い、ちふれ様への提案を行う予定です。このHMWから導かれる解決策のアイデアは想像しにくいかもしれません。例えば、「ちふれ・お宝探しSNS」の展開。自分のメイク自慢ではなく、「誰かのすてきなメイク」や「その人の魅力」を投稿しあうプラットホーム。こんな楽しい提案が期待できます。
このグループが納得感をもって設定したHMWは以下のとおりです。
「私たちはどうすれば自分と他人のよいところを見つけあえる関係・環境をつくることができるか」
このHMWは「質の高いHMW」の3つの条件を満たしていますが、もっと解決のワクワク感や遊び心を重視すると、次のような表現にしてもいいかもしれません。
「私たちはどうすれば、他人を裁く『ジャッジの目』を、自分と世界を救う『お宝探しの目』へとアップデートできるだろうか?」
後期にHMWを解決するアイデア創出を行い、ちふれ様への提案を行う予定です。このHMWから導かれる解決策のアイデアは想像しにくいかもしれません。例えば、「ちふれ・お宝探しSNS」の展開。自分のメイク自慢ではなく、「誰かのすてきなメイク」や「その人の魅力」を投稿しあうプラットホーム。こんな楽しい提案が期待できます。
3.受講生の気づき―問いを立てることで見えてきた「自分たちらしい解決」
本授業を通じ、受講生は「問いの立て方」一つで、解決策の可能性が大きく変わることを実感しました。リアクションペーパーには、表面的な要望を超えた深い内省がつづられています。
「問い」の質がアイデアを左右する
・「『失敗を恐れる気持ちごと歓迎される場をつくるには?』と問いを変えただけで、コミュニティや環境など、さまざまな切り口でのアイデアが出やすくなった」という声があり、インサイトに根ざした問いの重要性を指摘しています。
言葉選びの難しさと気づき
・「少し言葉を換えるだけで自分たちが表したいものに一気に近づいた」という気づきや、自分たちの悩みの本質を「過去の否定的な記憶」や「SNSのプレッシャー」と結びつけて再定義できたことに納得感を得た学生が多く見られました。
今回のワークで導き出されたHMWは、単なる製品開発のヒントではなく、若者が抱える「正解主義」や「他者評価への依存」といった現代的な葛藤を、自分たちの手で肯定的に捉え直そうとする決意の表れでもあります。
「問い」の質がアイデアを左右する
・「『失敗を恐れる気持ちごと歓迎される場をつくるには?』と問いを変えただけで、コミュニティや環境など、さまざまな切り口でのアイデアが出やすくなった」という声があり、インサイトに根ざした問いの重要性を指摘しています。
言葉選びの難しさと気づき
・「少し言葉を換えるだけで自分たちが表したいものに一気に近づいた」という気づきや、自分たちの悩みの本質を「過去の否定的な記憶」や「SNSのプレッシャー」と結びつけて再定義できたことに納得感を得た学生が多く見られました。
今回のワークで導き出されたHMWは、単なる製品開発のヒントではなく、若者が抱える「正解主義」や「他者評価への依存」といった現代的な葛藤を、自分たちの手で肯定的に捉え直そうとする決意の表れでもあります。
4.参加されたちふれ様の感想
今回の講義には、ちふれホールディングスの岩下様、福角様、仙頭様にご参加いただき、授業の感想をいただきました。

岩下様:
あらためてHMW設定の難しさを理解しました。特に適切の範囲について、広すぎることなく、狭すぎることなく、学生さんが「抽象」と「具体」の間で苦労しながら行き来しなければならないことがよく分かりました。また、各グループメンバーがどのように意見交換し、模造紙上にHMW付箋紙を整理していくのかを俯瞰していましたが、ワークを経た模造紙上のアウトプット一つとっても個性があり、これも「私らしさ」なのではないかと思いました。学生さんの発表が楽しみです。
あらためてHMW設定の難しさを理解しました。特に適切の範囲について、広すぎることなく、狭すぎることなく、学生さんが「抽象」と「具体」の間で苦労しながら行き来しなければならないことがよく分かりました。また、各グループメンバーがどのように意見交換し、模造紙上にHMW付箋紙を整理していくのかを俯瞰していましたが、ワークを経た模造紙上のアウトプット一つとっても個性があり、これも「私らしさ」なのではないかと思いました。学生さんの発表が楽しみです。

左:ちふれHD仙頭様、右:福角様
福角様:
ワークの中で特に印象深かったのは、心の奥底にあるネガティブな恐れを、解決策のアイデアが広がるポジティブな問いへと反転させている点です。例えば、流行から外れる恐怖に対し「SNSの数字(他人の評価)を気にせず、自分のワクワクだけで好きを判断するには?」と自らの基準を見いだそうとしたグループ。「他人の目が怖いのは、実は自分が他人を否定的に見ているからだ」という不安の根源に気づき、他人を評価する癖を「他人の輝きを見つける行動」へと変換したグループの着眼点にも驚かされました。
仙頭様:
HMWを出し合い、自分たちなりの「正解」に近づこうとする姿が印象的でした。特に、「流行から外れること=仲間とのつながりを失う危険」というPOVに対し、「どうすれば『みんなと違うこと』を自分の個性としてポジティブに捉えられるようにできるだろうか」というHMWを生み出していたグループ。SNSでは流行や他者評価が影響力をもち、人と違うことが批判の対象になることがあります。そのような時代だからこそ、周囲に流されず、自分の強みを大切にしたいという「自分軸」の考え方に共感しました。
ワークの中で特に印象深かったのは、心の奥底にあるネガティブな恐れを、解決策のアイデアが広がるポジティブな問いへと反転させている点です。例えば、流行から外れる恐怖に対し「SNSの数字(他人の評価)を気にせず、自分のワクワクだけで好きを判断するには?」と自らの基準を見いだそうとしたグループ。「他人の目が怖いのは、実は自分が他人を否定的に見ているからだ」という不安の根源に気づき、他人を評価する癖を「他人の輝きを見つける行動」へと変換したグループの着眼点にも驚かされました。
仙頭様:
HMWを出し合い、自分たちなりの「正解」に近づこうとする姿が印象的でした。特に、「流行から外れること=仲間とのつながりを失う危険」というPOVに対し、「どうすれば『みんなと違うこと』を自分の個性としてポジティブに捉えられるようにできるだろうか」というHMWを生み出していたグループ。SNSでは流行や他者評価が影響力をもち、人と違うことが批判の対象になることがあります。そのような時代だからこそ、周囲に流されず、自分の強みを大切にしたいという「自分軸」の考え方に共感しました。
次回予告―POV・HMWの共有とブラッシュアップ・発表準備
前期はデザイン思考の「共感」「問題定義」の2つのステップまでとし、問題解決のための「アイデア創出」、アイデアを具体化する「プロトタイピング」や有効性を確認する「テスト」は後期に実施し、提案へとつなげます。
次回授業では、各グループの問題定義の全体共有とブラッシュアップ、ちふれ様への発表準備を行います。受講生にとって、あらためて、いままでやってきたことの意味を振り返るよい機会になるはずです。
前期はデザイン思考の「共感」「問題定義」の2つのステップまでとし、問題解決のための「アイデア創出」、アイデアを具体化する「プロトタイピング」や有効性を確認する「テスト」は後期に実施し、提案へとつなげます。
次回授業では、各グループの問題定義の全体共有とブラッシュアップ、ちふれ様への発表準備を行います。受講生にとって、あらためて、いままでやってきたことの意味を振り返るよい機会になるはずです。
第10回 「特定の誰か」の深いニーズの定義とPOV策定―心のブレーキを解き放つ私たちだけの“独自の視点”
総合科目「ちふれと考える私らしさ」の第10回授業が行われました。前回の授業では、スティーブ・ジョブズの説いた「内なる声」をかき消す正体として、無意識の心のブレーキである「インサイト」を言語化しました。今回は、より具体性を高めるために、グループの中から「特定の誰か」(ターゲット)を設定。インサイトをもとに、その人が本質的に求めている「ニーズ」を探り、解決すべき課題を定義する「POV(独自の視点)」の策定に挑みました。
1.第10回授業の目的―「手段」ではなく、心の奥にある「欲求」を掘り起こす
本授業の目的は、ターゲットの心のブレーキが外れたときに「本当はどうなっていたいのか」という一段高い次元の欲求(ニーズ)を言葉にすることです。これまでのワークを通じてチームの一体感が高まり、あえて「グループ全員」をターゲットとしたグループもありました。
すぐに目先の解決策に飛びつかないよう、受講生たちは以下の3つの視点からニーズをじっくりと言語化していきました。
・「自己受容」の視点:完璧ではなくても、不完全なままの自分でも価値があると感じたい欲求
・「他者評価からの自立」の視点:他人のモノサシから離れ、自分の「好き」を自分だけの納得感で信じたい欲求
・「防衛からの解放」の視点:失敗や評価を自分の否定と捉えず、試行錯誤を純粋に楽しめる心の余裕
すぐに目先の解決策に飛びつかないよう、受講生たちは以下の3つの視点からニーズをじっくりと言語化していきました。
・「自己受容」の視点:完璧ではなくても、不完全なままの自分でも価値があると感じたい欲求
・「他者評価からの自立」の視点:他人のモノサシから離れ、自分の「好き」を自分だけの納得感で信じたい欲求
・「防衛からの解放」の視点:失敗や評価を自分の否定と捉えず、試行錯誤を純粋に楽しめる心の余裕
2.グループ別POV(独自の視点)ステートメントの策定
各グループは、前回のインサイトで抽出した「生存戦略」や「防衛本能」をもとに、「○○な●●さんは、[ニーズ]を必要としている。なぜなら[インサイト]だからだ」というデザイン思考の型を使って、論理的に納得感のあるPOVを策定しました。
最終的に以下のようなPOVが定義されました。
・「流行に振り回されている●●さんは、[周囲の流行に左右されず、自分の『好き』を堂々と持ち続けられる心の強さ]を必要としている。なぜなら、彼⼥にとって[「流行から外れること=グループ内での『孤立』」という強い不安を抱えている]からだ」
・「過去の否定された記憶がブレーキになり、新しい挑戦を『自分の価値を落とすリスク』と感じて動けなくなっている●●さんは、[周囲の期待や過去の評価に縛られず、今の自分を肯定しながら、しなやかに変化していける心理的安全性]を必要としている。なぜなら、彼⼥にとって[「変わること=また誰かに否定される隙を作ること」であり、自分を守るために今のままでいようとする無意識な防衛本能が働いている]からだ」
・「流行の『正解』に縛られ、自分を見失いそうになっている私たちは、[流行やSNSのモノサシから離れて、自分の『好き』を信じ、選び取る絶対的な安心感]を必要としている。なぜなら、私たちは[流行が唯一の正解だと思い込まされ、そこから浮いてしまうことを『間違い』のように感じている]からだ」
・「周囲の否定的な視線に怯えている私たちは、[他人や世界を肯定的に捉え直すポジティブな思考]を必要としている。なぜなら、私たちが感じている不安は、[自分自身が他人を否定的に見ていることの裏返しであり、その鋭い視線が自分に返ってくることを本能的に恐れている]からだ」
最終的に以下のようなPOVが定義されました。
・「流行に振り回されている●●さんは、[周囲の流行に左右されず、自分の『好き』を堂々と持ち続けられる心の強さ]を必要としている。なぜなら、彼⼥にとって[「流行から外れること=グループ内での『孤立』」という強い不安を抱えている]からだ」
・「過去の否定された記憶がブレーキになり、新しい挑戦を『自分の価値を落とすリスク』と感じて動けなくなっている●●さんは、[周囲の期待や過去の評価に縛られず、今の自分を肯定しながら、しなやかに変化していける心理的安全性]を必要としている。なぜなら、彼⼥にとって[「変わること=また誰かに否定される隙を作ること」であり、自分を守るために今のままでいようとする無意識な防衛本能が働いている]からだ」
・「流行の『正解』に縛られ、自分を見失いそうになっている私たちは、[流行やSNSのモノサシから離れて、自分の『好き』を信じ、選び取る絶対的な安心感]を必要としている。なぜなら、私たちは[流行が唯一の正解だと思い込まされ、そこから浮いてしまうことを『間違い』のように感じている]からだ」
・「周囲の否定的な視線に怯えている私たちは、[他人や世界を肯定的に捉え直すポジティブな思考]を必要としている。なぜなら、私たちが感じている不安は、[自分自身が他人を否定的に見ていることの裏返しであり、その鋭い視線が自分に返ってくることを本能的に恐れている]からだ」


3.受講生の気づき―個人の悩みを超えた現代的な課題

本授業を通じ、受講生は自分たちを縛っていたネガティブな感情が、実は自分を守るための「免疫システム」のような生存戦略だったことに気づきました。リアクションペーパーには、生々しい内省の声がつづられています。
・「完璧」と「不完全」の独自解釈
「完璧な私でいたい」「不完全な私を認めたい」という気持ちは対立するものではなく、人によってバランスが異なるグラデーションのように同時に存在している、という独自の解釈を伝えてくれた学生もいました。
・生存戦略の存在
「しんどいと感じるのは、今まで無意識に無視してきた部分であったためだと理由付けできたら、少し気持ちが軽くなった」という声に象徴されるように、無意識の中にある生存戦略の存在を認めることが、自己理解と他者理解への大きな一歩となったことが伺えます。
・寛容な社会への願い
流行を追い求めるのは、仲間の中に居場所を確保するためであったことに気づいたことで、「自分の好きなもの、自分らしさを大切にしてよいと思える社会になってほしい」との願いを強くした学生もいました。
現代の若者が周りから浮くことを極端に恐れ、外部に「正解」を求める正解主義や、「個性をもたなければならない」という強迫観念に疲弊している現状が指摘されています。本授業で導き出されたPOVは、まさにこうした若者の生存戦略や葛藤を如実に映し出しており、結果的に個人の悩みを超えた現代的な課題を知るワークになりました。
・「完璧」と「不完全」の独自解釈
「完璧な私でいたい」「不完全な私を認めたい」という気持ちは対立するものではなく、人によってバランスが異なるグラデーションのように同時に存在している、という独自の解釈を伝えてくれた学生もいました。
・生存戦略の存在
「しんどいと感じるのは、今まで無意識に無視してきた部分であったためだと理由付けできたら、少し気持ちが軽くなった」という声に象徴されるように、無意識の中にある生存戦略の存在を認めることが、自己理解と他者理解への大きな一歩となったことが伺えます。
・寛容な社会への願い
流行を追い求めるのは、仲間の中に居場所を確保するためであったことに気づいたことで、「自分の好きなもの、自分らしさを大切にしてよいと思える社会になってほしい」との願いを強くした学生もいました。
現代の若者が周りから浮くことを極端に恐れ、外部に「正解」を求める正解主義や、「個性をもたなければならない」という強迫観念に疲弊している現状が指摘されています。本授業で導き出されたPOVは、まさにこうした若者の生存戦略や葛藤を如実に映し出しており、結果的に個人の悩みを超えた現代的な課題を知るワークになりました。
4.参加されたちふれ様の感想
今回の講義には、ちふれホールディングスの福角様、深沢様、早坂様にご参加いただき、授業の感想をいただきました。

福角様:
学生の皆さんが胸の奥に隠していた本音を言葉にしていく姿に、心を動かされました。「背伸びをしないと認められない」という不安や、コンプレックスを隠すために「防御としてのメイク」をしてしまうといった、彼女たちのリアルな本音。周囲の目を気にして、先回りして自分を縛ってしまうような行動からは、現代を生きるZ世代の葛藤が伝わってきました。これらの本音をベースに、次回の授業でどのような「問題定義」をするのか、今からとても楽しみです。
深沢様:
学生の皆さんが悩みながらも、自分の感覚と一致した言葉を丁寧に探し話し合う姿がとても印象的でした。「他者からの否定が怖い」「ありのままの自分に自信がない」という意見は、その人を悩ませるネガティブな内容に聞こえると同時に、より良い自分を目指すための原動力であり、自己と他者をつなぐ共通認識といった重要な役割を担っているように感じました。皆さんが「私らしさ」を見つけた時にどのような前向きな変化が起こるのか、とても楽しみにしております。
早坂様:
本日の「特定の誰かの深いニーズを定義する」というワークは、非常に難しい課題でした。どのグループもすぐには答えを導き出せず、考え込む場面が多く見られました。それだけ相手の表面的なニーズではなく、背景にある本当の想いや課題に向き合えた証拠だと思います。企業活動でも、顧客の本質を理解することは重要です。今回の経験が、みなさんが将来活躍するための力につながることを期待しています。
学生の皆さんが胸の奥に隠していた本音を言葉にしていく姿に、心を動かされました。「背伸びをしないと認められない」という不安や、コンプレックスを隠すために「防御としてのメイク」をしてしまうといった、彼女たちのリアルな本音。周囲の目を気にして、先回りして自分を縛ってしまうような行動からは、現代を生きるZ世代の葛藤が伝わってきました。これらの本音をベースに、次回の授業でどのような「問題定義」をするのか、今からとても楽しみです。
深沢様:
学生の皆さんが悩みながらも、自分の感覚と一致した言葉を丁寧に探し話し合う姿がとても印象的でした。「他者からの否定が怖い」「ありのままの自分に自信がない」という意見は、その人を悩ませるネガティブな内容に聞こえると同時に、より良い自分を目指すための原動力であり、自己と他者をつなぐ共通認識といった重要な役割を担っているように感じました。皆さんが「私らしさ」を見つけた時にどのような前向きな変化が起こるのか、とても楽しみにしております。
早坂様:
本日の「特定の誰かの深いニーズを定義する」というワークは、非常に難しい課題でした。どのグループもすぐには答えを導き出せず、考え込む場面が多く見られました。それだけ相手の表面的なニーズではなく、背景にある本当の想いや課題に向き合えた証拠だと思います。企業活動でも、顧客の本質を理解することは重要です。今回の経験が、みなさんが将来活躍するための力につながることを期待しています。
次回予告―POVから問題定義へ
次回授業では、このPOVをもとに「HMW(私たちはどうすれば~できるか?)」という問いを立てます。例えば、期待を裏切ることを「居場所を失う恐怖」ではなく「絆を深めるプロセス」に変える視点など、心のブレーキを外すためのクリエイティブな問題定義へと進んでいきます。
受講生たちは、自分の心の奥にある「ブレーキ」を真っすぐ見つめ、それを「ニーズ」へと変換するプロセスを経て、それぞれが目指す「私らしさ(My Pace Beauty)」の実現に向けた核心的な問題定義へと着実に近づいています。
次回授業では、このPOVをもとに「HMW(私たちはどうすれば~できるか?)」という問いを立てます。例えば、期待を裏切ることを「居場所を失う恐怖」ではなく「絆を深めるプロセス」に変える視点など、心のブレーキを外すためのクリエイティブな問題定義へと進んでいきます。
受講生たちは、自分の心の奥にある「ブレーキ」を真っすぐ見つめ、それを「ニーズ」へと変換するプロセスを経て、それぞれが目指す「私らしさ(My Pace Beauty)」の実現に向けた核心的な問題定義へと着実に近づいています。
第9回 「なぜ?」の深掘りと発見―インサイト(深層心理)の言語化
総合科目「ちふれと考える私らしさ」の第9回授業が行われました。
前回のグループワークでは私らしさの「理想」と周りの目線などの「外部ノイズ」、さらには、それが生みだす「心の葛藤」を可視化しました。今回はさらに一歩踏み込み、本人さえも気づいていない心の奥底にある「本音」や「矛盾」を、デザイン思考における「インサイト(深層心理の気づき)」として抽出するステップに挑みました。
前回のグループワークでは私らしさの「理想」と周りの目線などの「外部ノイズ」、さらには、それが生みだす「心の葛藤」を可視化しました。今回はさらに一歩踏み込み、本人さえも気づいていない心の奥底にある「本音」や「矛盾」を、デザイン思考における「インサイト(深層心理の気づき)」として抽出するステップに挑みました。
1.第9回授業のゴールと事前課題―「内なる声」を聴き取る
本授業の目的は、第8回に続き、スティーブ・ジョブズが説いた「内なる声」をかき消してしまうものの正体(インサイト)を探ることです。表面的な悩み(氷山の一角)の奥にある「意識・無意識の前提」を掘り起こすため、「なぜ?」を何度も繰り返して深掘りしていきました。
事前課題:「今週の『私らしさ』発見」
学生たちは「今週経験した瞬間」をメモして授業に臨みました。
「100%自分の納得感で選んだ瞬間」、または「周囲を気にして自分を隠した瞬間」
この課題を通じて、自分の選択が「自分の意志」なのか、それとも「周囲の影響」なのか。改めて自分の心と向き合い、共感マップの「理想」「外部ノイズ」「心の葛藤」を具体的にしていきました。そうして、一番難しいステップである「インサイトの言語化」に挑みました。
事前課題:「今週の『私らしさ』発見」
学生たちは「今週経験した瞬間」をメモして授業に臨みました。
「100%自分の納得感で選んだ瞬間」、または「周囲を気にして自分を隠した瞬間」
この課題を通じて、自分の選択が「自分の意志」なのか、それとも「周囲の影響」なのか。改めて自分の心と向き合い、共感マップの「理想」「外部ノイズ」「心の葛藤」を具体的にしていきました。そうして、一番難しいステップである「インサイトの言語化」に挑みました。
2.グループワーク―インサイトの導出
ワークでは、共感マップの「理想」と「外部ノイズ」が激しくぶつかり、強い「心の葛藤」を生んでいる項目を見つけ出しました。そこから「なぜそう思うのか?」という問いを何度も重ね、グループごとに最も納得感のあるインサイトを言語化していきました。


【共感マップに浮かび上がった、各グループのインサイト】
グループ1:
「一人になりたくない」という不安と「傷つく側(弱者)になりたくない」という恐怖。
私たちは「群れ」から孤立することを「本能的な生存の危機」ととらえている。
グループ2:
「自信のなさ」からくる「疎外感への自己防衛」が働いている。
過去の苦い経験から、新しい挑戦よりも孤立の回避(防衛)を優先してしまう。
グループ3:
周りに認めてほしくて「個性」という名の「盾」を求めているけれど、
実は個性を求めること自体に自分が縛られてしまっている(個性の呪縛)。
グループ4:
「流行=正解」という思い込みがある。
自分の「やりたい」という気持ちさえも、実は周囲の目や流行の影響を受けている。
グループ5:
自分らしさを楽しむためではなく、コンプレックスを隠して、
周りから否定されないようにするための「防御的メイク」になっている。
グループ6:
「自分自身の否定的な視線」をそのまま他人の視線に重ねることによる恐怖。
つまり「自分自身が他人を否定的に見ているからこそ、
自分も否定的に見られているのではないかという恐れを抱いてしまう」という構造があるのではないか。
グループ7:
「不完全な自分を認めること」への抵抗は多かれ少なかれ共通していた。
完璧でない自分は受け入れられないという怖さが、「完璧という名の何か」に自分を厳しく縛りつけている。
グループ8:
「正解は一つしかない」という思い込みからくる怖さ。
自分の「好き」を否定されることが、まるで「自分の価値」まで否定されたように感じてしまう。
グループ1:
「一人になりたくない」という不安と「傷つく側(弱者)になりたくない」という恐怖。
私たちは「群れ」から孤立することを「本能的な生存の危機」ととらえている。
グループ2:
「自信のなさ」からくる「疎外感への自己防衛」が働いている。
過去の苦い経験から、新しい挑戦よりも孤立の回避(防衛)を優先してしまう。
グループ3:
周りに認めてほしくて「個性」という名の「盾」を求めているけれど、
実は個性を求めること自体に自分が縛られてしまっている(個性の呪縛)。
グループ4:
「流行=正解」という思い込みがある。
自分の「やりたい」という気持ちさえも、実は周囲の目や流行の影響を受けている。
グループ5:
自分らしさを楽しむためではなく、コンプレックスを隠して、
周りから否定されないようにするための「防御的メイク」になっている。
グループ6:
「自分自身の否定的な視線」をそのまま他人の視線に重ねることによる恐怖。
つまり「自分自身が他人を否定的に見ているからこそ、
自分も否定的に見られているのではないかという恐れを抱いてしまう」という構造があるのではないか。
グループ7:
「不完全な自分を認めること」への抵抗は多かれ少なかれ共通していた。
完璧でない自分は受け入れられないという怖さが、「完璧という名の何か」に自分を厳しく縛りつけている。
グループ8:
「正解は一つしかない」という思い込みからくる怖さ。
自分の「好き」を否定されることが、まるで「自分の価値」まで否定されたように感じてしまう。
3.第9回授業を通じた受講生の気づき―共通する「生存本能」
理想の実現を邪魔している深層心理に踏み込むと、過去の苦い体験から生まれた「強い思い込み」に行きつくことがあります。しかし、この思い込みが人間の免疫システムのように、実はその人自身を守る「生き残り戦略」だったりします。学生たちのリアクションペーパーに並んだ「ネガティブな思考」「自己防衛本能」という言葉は、まさにその心理の表れです。
物事をただ表面だけでとらえていては、受講生の成長や新しいアイデアにつながりません。だからこそ、今回はあえて一歩踏み込んで深層心理に迫りました。授業後に率直に「考えるのが苦しかった」と伝えてくれた受講生もいましたが、受講生は直感的に自分を守る「生存本能」のようなものが誰の心の中にもあることを、他者に対する共感によって理解してくれたようです。
リアクションペーパーには、自分自身と向き合ったからこそ出てきた、生々しくもハッとさせられる本質的な気づきが多くつづられていました。
物事をただ表面だけでとらえていては、受講生の成長や新しいアイデアにつながりません。だからこそ、今回はあえて一歩踏み込んで深層心理に迫りました。授業後に率直に「考えるのが苦しかった」と伝えてくれた受講生もいましたが、受講生は直感的に自分を守る「生存本能」のようなものが誰の心の中にもあることを、他者に対する共感によって理解してくれたようです。
リアクションペーパーには、自分自身と向き合ったからこそ出てきた、生々しくもハッとさせられる本質的な気づきが多くつづられていました。

「なぜ?」の繰り返しに苦戦した学生:
「深く考えれば考えるほどネガティブな気持ちになってしまって、話がなかなか進まなかった。でも、他のグループの本質に迫った発表を聞いて、すごく刺激を受けた」
「流行」の正体に気づいた学生:
「流行ばかり追いかけると、本当に自分がやりたいことかが分からなくなる。実は、流行が正解という空気から外れることが怖かったんだと気づいた」
「生存本能」に行きつくことに気づいた学生:
「友だちや家族から否定されるのが怖いのは、『群れ』から見限られることで生きていけなくなるからじゃないか、と生存本能レベルまでさかのぼって考えて結論をだした」
受講生たちは、インサイトの言語化を通して、「理想と周りのノイズとの板挟み」が、実は自分を守るための戦略であり強い自己防衛本能だったんだということを発見しました。これが、より深い自己理解へとつながっていったようです。学生の感性の豊かさに驚かされた授業でした。
「深く考えれば考えるほどネガティブな気持ちになってしまって、話がなかなか進まなかった。でも、他のグループの本質に迫った発表を聞いて、すごく刺激を受けた」
「流行」の正体に気づいた学生:
「流行ばかり追いかけると、本当に自分がやりたいことかが分からなくなる。実は、流行が正解という空気から外れることが怖かったんだと気づいた」
「生存本能」に行きつくことに気づいた学生:
「友だちや家族から否定されるのが怖いのは、『群れ』から見限られることで生きていけなくなるからじゃないか、と生存本能レベルまでさかのぼって考えて結論をだした」
受講生たちは、インサイトの言語化を通して、「理想と周りのノイズとの板挟み」が、実は自分を守るための戦略であり強い自己防衛本能だったんだということを発見しました。これが、より深い自己理解へとつながっていったようです。学生の感性の豊かさに驚かされた授業でした。
4.参加されたちふれ様の感想
今回の講義には、ちふれホールディングスの長野様、仙頭様にご参加いただき、授業の感想をいただきました。

長野様:
今回は、「理想」と「ノイズ」のはざまで生じる「心の葛藤」について、「なぜ起こるのか」を深掘りする議論が行われました。学生の皆さんからは「社会とのつながり」への深い考察や「まずは自分の視点を変えることが大事だ」という本質的な意見も次々と飛び出し、企業側の人間としても大変多くの学びがありました。次回からは、いよいよペルソナを立てるフェーズへ。皆さんがどんなゴールにたどり着くのか、とても楽しみです。
今回は、「理想」と「ノイズ」のはざまで生じる「心の葛藤」について、「なぜ起こるのか」を深掘りする議論が行われました。学生の皆さんからは「社会とのつながり」への深い考察や「まずは自分の視点を変えることが大事だ」という本質的な意見も次々と飛び出し、企業側の人間としても大変多くの学びがありました。次回からは、いよいよペルソナを立てるフェーズへ。皆さんがどんなゴールにたどり着くのか、とても楽しみです。

仙頭様:
学生の皆さんが「なぜ」と何回も自分たちに問いかけ、皆さんの言葉で表現されている姿が印象的でした。私自身、理想や葛藤は自分の内側から生まれるものだと考えていましたが、改めて「なぜ」を問い続けることで、「SNS」や「周囲の目線」といった「他者の存在」も少なからず影響していることに気づくきっかけとなりました。この講義を通して、最後に皆さんがどのような形で「私らしさ」を言葉にされるのか、楽しみにしております。
学生の皆さんが「なぜ」と何回も自分たちに問いかけ、皆さんの言葉で表現されている姿が印象的でした。私自身、理想や葛藤は自分の内側から生まれるものだと考えていましたが、改めて「なぜ」を問い続けることで、「SNS」や「周囲の目線」といった「他者の存在」も少なからず影響していることに気づくきっかけとなりました。この講義を通して、最後に皆さんがどのような形で「私らしさ」を言葉にされるのか、楽しみにしております。
次回予告:グループ独自のPOV(独自の視点)策定
第10回授業では、今回導き出したインサイトをもとに、ターゲットとなる「受講生像(ペルソナ)」を絞り込み、解決すべき核心的な課題を定義するPOVの作成に挑みます。
事前課題:「グループの誰かへの応援メッセージ」
グループのメンバーの中から応援したいと思う人を一人選び、その人が、自分らしく「内面的な納得感」を得るための短い応援メッセージを考える。
いよいよ、それぞれが目指す「私らしさ」「私たちらしさ」の(My Pace Beauty)ゴール、そしてデザイン思考の「問題定義」が見えてきます。
第10回授業では、今回導き出したインサイトをもとに、ターゲットとなる「受講生像(ペルソナ)」を絞り込み、解決すべき核心的な課題を定義するPOVの作成に挑みます。
事前課題:「グループの誰かへの応援メッセージ」
グループのメンバーの中から応援したいと思う人を一人選び、その人が、自分らしく「内面的な納得感」を得るための短い応援メッセージを考える。
いよいよ、それぞれが目指す「私らしさ」「私たちらしさ」の(My Pace Beauty)ゴール、そしてデザイン思考の「問題定義」が見えてきます。
第8回 「私らしさ」の理想と葛藤を可視化する―共感マップで見えた共通の呪縛
総合科目「ちふれと考える私らしさ」の第8回授業が行われました。本講座は、学生たちが「自分らしく輝く人生」を送るためのヒントを、デザイン思考のプロセスを通じて探る試みです。前回の「モヤモヤの深掘り」に続いて、今回は個々の心の中にある「理想」と、それを阻む「ノイズ」を整理。グループ全体での共通のポイントを見つけるステップへと進みました。
1.第8回授業のゴールと事前課題―「私らしさ」の言語化
第7回授業のリアクションペーパーに3年生の受講生がこんな切実な想いを書いてくれました。
「私らしくいることは許されているはずなのに、その私らしさの範囲を社会が決めてしまっているように感じ、いつの間にか正解を探すようになってしまった。私らしくいるためには、社会の目を気にしない精神力と勇気が必要なのではないか」(※原文のまま)
この「周囲の目を気にしない勇気」という気づき、実はあのスティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学卒業式で行った、伝説のスピーチ「Stay hungry, stay foolish」とも深くつながっています。
「他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。」
この科目の後半戦は、受講生たちのこの「直感」を大切にしながら進めていきます。
今回の授業のゴールは、グループの中で「私らしさ」についての共通認識(理想と現実のギャップ)を可視化することでした。学生たちは、次のような事前課題で自分の心を見つめ直して授業に臨みました。
事前課題①:「私らしさ(輝いている自分)」の言語化、心地よさや自信を感じる瞬間の特定
事前課題②:私らしさを阻害する要因(外部要因・内部要因)の抽出
事前課題から見えた「私らしさ」の断片
「周りの正解ではなく、自分の正解を選べる自分になりたい」
「推し活をしている時の自分が一番輝いている」
「完璧じゃない自分もまるごと許せるようになりたい」
「私らしくいることは許されているはずなのに、その私らしさの範囲を社会が決めてしまっているように感じ、いつの間にか正解を探すようになってしまった。私らしくいるためには、社会の目を気にしない精神力と勇気が必要なのではないか」(※原文のまま)
この「周囲の目を気にしない勇気」という気づき、実はあのスティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学卒業式で行った、伝説のスピーチ「Stay hungry, stay foolish」とも深くつながっています。
「他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。」
この科目の後半戦は、受講生たちのこの「直感」を大切にしながら進めていきます。
今回の授業のゴールは、グループの中で「私らしさ」についての共通認識(理想と現実のギャップ)を可視化することでした。学生たちは、次のような事前課題で自分の心を見つめ直して授業に臨みました。
事前課題①:「私らしさ(輝いている自分)」の言語化、心地よさや自信を感じる瞬間の特定
事前課題②:私らしさを阻害する要因(外部要因・内部要因)の抽出
事前課題から見えた「私らしさ」の断片
「周りの正解ではなく、自分の正解を選べる自分になりたい」
「推し活をしている時の自分が一番輝いている」
「完璧じゃない自分もまるごと許せるようになりたい」
2.グループワーク―「共感マップ」による構造化

ワークでは8つのグループに分かれ、模造紙に付箋を貼り出しながら対話を重ね、「私らしさ深掘りマップ(共感マップ)」を作成しました。
心の動きを構造化することで、個人の悩みの背景にある「共通の構造」が見えてきました。
マップを構成する3つの要素と学生のリアルな声:
【理想】輝いている自分(課題①)
「好きなものに没頭する」「自分を貫く」「等身大でいる」など、十人十色の輝きが示されました。
【外部ノイズ】自分を縛るもの(課題②外部要因)
SNSのトレンド、パーソナルカラーの正解、就活のマナー、家族や友人からの「似合わない」という言葉。これらは驚くほど多くの学生に共通していました。
【心の葛藤】本当はどう思っているか(課題②内部要因)
「周りから浮くことへの恐怖」「失敗して惨めになりたくない」「『こうあるべき』という固定観念」など外部要因が、自分の心どのような「影」を落としているかを内省しました。
対話を通じて、「理想は多様だが、ノイズ(外部からの圧力)は共通している」という重要な発見がありました。中には「『個性を出すこと』思うこと自体が新しいノイズになっている」という、現代の学生らしい鋭い気づきもありました。
心の動きを構造化することで、個人の悩みの背景にある「共通の構造」が見えてきました。
マップを構成する3つの要素と学生のリアルな声:
【理想】輝いている自分(課題①)
「好きなものに没頭する」「自分を貫く」「等身大でいる」など、十人十色の輝きが示されました。
【外部ノイズ】自分を縛るもの(課題②外部要因)
SNSのトレンド、パーソナルカラーの正解、就活のマナー、家族や友人からの「似合わない」という言葉。これらは驚くほど多くの学生に共通していました。
【心の葛藤】本当はどう思っているか(課題②内部要因)
「周りから浮くことへの恐怖」「失敗して惨めになりたくない」「『こうあるべき』という固定観念」など外部要因が、自分の心どのような「影」を落としているかを内省しました。
対話を通じて、「理想は多様だが、ノイズ(外部からの圧力)は共通している」という重要な発見がありました。中には「『個性を出すこと』思うこと自体が新しいノイズになっている」という、現代の学生らしい鋭い気づきもありました。




3.第8回授業を通じた受講生の気づき―「自分だけではない」という解放感
授業後のリアクションペーパーには、みんなとの対話を重ねる中で、自分が作ったの「心の壁」から一歩踏み出せた様子が伝わってきます。
無意識の「諦め」に気づいた学生:
「自分には似合わない」と無意識のうちに選択肢から外していたけれど、実は「失敗への恐怖」から自分でブレーキをかけていただけなんだと気づけました。
「正解」の呪縛から脱した学生:
周りと同じメイクをすることも一つの努力であり、必ずしも「個性的」であることだけが正解ではないと、自分を肯定できるようになりました。
共通の悩みによる安心感:
「みんな同じように悩んで、葛藤していると知って安心した」という声が本当に多く、心理的な安全性が高まりました。
学びの本質
「私らしさ」とは、どこかにある完成されたゴールではなく、「理想と現実のギャップに悩み、試行錯誤し続けるプロセスそのもの」であるという本質的な気づきが共有されました。
無意識の「諦め」に気づいた学生:
「自分には似合わない」と無意識のうちに選択肢から外していたけれど、実は「失敗への恐怖」から自分でブレーキをかけていただけなんだと気づけました。
「正解」の呪縛から脱した学生:
周りと同じメイクをすることも一つの努力であり、必ずしも「個性的」であることだけが正解ではないと、自分を肯定できるようになりました。
共通の悩みによる安心感:
「みんな同じように悩んで、葛藤していると知って安心した」という声が本当に多く、心理的な安全性が高まりました。
学びの本質
「私らしさ」とは、どこかにある完成されたゴールではなく、「理想と現実のギャップに悩み、試行錯誤し続けるプロセスそのもの」であるという本質的な気づきが共有されました。
4.参加されたちふれ様の感想
前回の第7回授業に続き、今回はちふれホールディングスの岩下様、小村様にご参加いただき、授業の感想をいただきました。

岩下様:
今回の講義ではグーループワークで「理想」「外部のノイズ」「心の葛藤」をディスカッションし言語化していきましたが、特に「外部のノイズ」に関心を持ちました。学生さんがマッピングしたノイズには、SNSにある情報、社会のルール、世の中のトレンド、親や家族の発言、友人の意見など、学生さんにとって身近な存在、遠い存在がありましたが、本来であれば、ご自身にとってアドバイスや支援、楽しみとなる「ポジティブな存在」が、自身の理想を追求していく上では実は「ノイズ(ネガティブな存在)」となっている矛盾が興味深く、この点を学生さんが今後どう解釈していくか、とても楽しみです。
今回の講義ではグーループワークで「理想」「外部のノイズ」「心の葛藤」をディスカッションし言語化していきましたが、特に「外部のノイズ」に関心を持ちました。学生さんがマッピングしたノイズには、SNSにある情報、社会のルール、世の中のトレンド、親や家族の発言、友人の意見など、学生さんにとって身近な存在、遠い存在がありましたが、本来であれば、ご自身にとってアドバイスや支援、楽しみとなる「ポジティブな存在」が、自身の理想を追求していく上では実は「ノイズ(ネガティブな存在)」となっている矛盾が興味深く、この点を学生さんが今後どう解釈していくか、とても楽しみです。

小村様:
今回の講義に参加し、学生さんが考える「理想」「外部ノイズ」「心の葛藤」それぞれに大変共感しました。その中には自分もかつて感じた内容もありましたし、現在も自分の中でノイズや葛藤として残っているものもあります。この先の講義で、皆さんがどのようなことを発見していくのかがとても楽しみであるとともに、自分も改めて「私らしさ」について考えてみたいと思います。
今回の講義に参加し、学生さんが考える「理想」「外部ノイズ」「心の葛藤」それぞれに大変共感しました。その中には自分もかつて感じた内容もありましたし、現在も自分の中でノイズや葛藤として残っているものもあります。この先の講義で、皆さんがどのようなことを発見していくのかがとても楽しみであるとともに、自分も改めて「私らしさ」について考えてみたいと思います。
次回予告:インサイト(深層心理)の抽出
第9回授業では、今回作成したマップをもとに「なぜ?」を何度も繰り返し、自分も気づいていなかった「本音」や「矛盾」を見つけるインサイトの導出に挑みます。
次回に向けて、学生たちはより自分たちの心とじっくり向き合えるよう、日常のひとコマを振り返る事前課題に取り組みます。
事前課題:
「100%自分の納得感で選んだ瞬間」または「周囲を気にして自分を隠した瞬間」のメモや写真の準備。
自分たちの心の声をさらに深く聴き取り、「私らしさ」「私たちらしさ」の新しい定義(My Pace Beauty)を探究する旅は、まだまだ続きます。
第9回授業では、今回作成したマップをもとに「なぜ?」を何度も繰り返し、自分も気づいていなかった「本音」や「矛盾」を見つけるインサイトの導出に挑みます。
次回に向けて、学生たちはより自分たちの心とじっくり向き合えるよう、日常のひとコマを振り返る事前課題に取り組みます。
事前課題:
「100%自分の納得感で選んだ瞬間」または「周囲を気にして自分を隠した瞬間」のメモや写真の準備。
自分たちの心の声をさらに深く聴き取り、「私らしさ」「私たちらしさ」の新しい定義(My Pace Beauty)を探究する旅は、まだまだ続きます。
第7回 化粧にまつわるモヤモヤを深堀り―見えてきたモヤモヤの本質
総合科目「ちふれと考える私らしさ」の第7回授業が行われました。
この科目名には、学生たちに「自分らしく輝く人生」「自分が自分でよかったと心から思える人生」、そして建学の精神である「世の中に たちてかひある人生」を送ってほしいという願いが込められています。
化粧は自分に自信をくれる素敵なツールですが、楽しさの反面、悩みや葛藤がつきもの。
今回は、学生たちが日頃感じている化粧にまつわる“モヤモヤ”を徹底的に深堀りし、答えのない「私らしさ」を見つけるヒントを探りました。
この科目名には、学生たちに「自分らしく輝く人生」「自分が自分でよかったと心から思える人生」、そして建学の精神である「世の中に たちてかひある人生」を送ってほしいという願いが込められています。
化粧は自分に自信をくれる素敵なツールですが、楽しさの反面、悩みや葛藤がつきもの。
今回は、学生たちが日頃感じている化粧にまつわる“モヤモヤ”を徹底的に深堀りし、答えのない「私らしさ」を見つけるヒントを探りました。
1.第7回授業のゴールと事前課題―共感データの収集
今回のゴールは、同世代のリアルな本音を掘り起こすこと。学生たちは授業の前に、学生たちは2つの事前課題にチャレンジしました。
事前課題①:自己リフレクション(内省)
これまでの授業のリアクションペーパーを読み返し、「最も心が動いた瞬間(驚き、安心、納得)」を3つ書き出す
事前課題②:日常の「化粧の矛盾」観察
日常の中で感じる「本当はこうしたいけれど、実際にはこうしている」という化粧にまつわる矛盾(モヤモヤ)を最低1つ見つける
課題①から見えた、これまでの「気づき」
・化粧のプロでも昔は「黒歴史」や悩みがあったと知って、すごく安心した!
・「イエベ・ブルベ」の縛りから解放されて、自由に選んでいいんだってワクワクした
課題②から見えた、今も残る「モヤモヤ」
一方で「自分らしさと周囲の目線の間で揺れるジレンマ」や、「理想のナチュラルにしたいのに、コンプレックスを隠そうするうちに濃くなってしまう」など、今も残るリアルなモヤモヤも見えてきました。
事前課題①:自己リフレクション(内省)
これまでの授業のリアクションペーパーを読み返し、「最も心が動いた瞬間(驚き、安心、納得)」を3つ書き出す
事前課題②:日常の「化粧の矛盾」観察
日常の中で感じる「本当はこうしたいけれど、実際にはこうしている」という化粧にまつわる矛盾(モヤモヤ)を最低1つ見つける
課題①から見えた、これまでの「気づき」
・化粧のプロでも昔は「黒歴史」や悩みがあったと知って、すごく安心した!
・「イエベ・ブルベ」の縛りから解放されて、自由に選んでいいんだってワクワクした
課題②から見えた、今も残る「モヤモヤ」
一方で「自分らしさと周囲の目線の間で揺れるジレンマ」や、「理想のナチュラルにしたいのに、コンプレックスを隠そうするうちに濃くなってしまう」など、今も残るリアルなモヤモヤも見えてきました。
2.ペアワークとグループワーク―「私らしさ」には「勇気」も必要
授業では、二人一組となって、化粧の矛盾やモヤモヤを「なぜそう思うの?」を何度も問いかけ、さらにグループで模造紙を囲んでディスカッションを行いました。
付箋を並べて対話するうちに共通する「自己と社会の葛藤」が見えてきました。
・「外的な正解」のモヤモヤ:パーソナルカラーやSNSの流行、周囲の視線といった「外側の正解」と「私らしさ」の間で揺れ動いていることを共有
・ただの技術不足じゃなかった:「メイクがうまくいかないのは自分のスキルのせい」と思いきや、実は就活やマナーといった社会的プレッシャー、その時々自分のメンタルが深く関係していた
・他者への依存と怖さ:「自分の顔は直接見られないから、どうしても他人の評価に頼ってしまう」「失敗を恐れて結局いつもと同じ無難な化粧になってしまう」という心理にも受講生が深く共感
最終的には、「正解は一つではない」という結論に達し、その場に合わせた「多面的な自分」を肯定し、他者の目を切り離して「私らしく」いるためには、少しの精神的な「勇気」が必要なんだと確信する時間となりました。
付箋を並べて対話するうちに共通する「自己と社会の葛藤」が見えてきました。
・「外的な正解」のモヤモヤ:パーソナルカラーやSNSの流行、周囲の視線といった「外側の正解」と「私らしさ」の間で揺れ動いていることを共有
・ただの技術不足じゃなかった:「メイクがうまくいかないのは自分のスキルのせい」と思いきや、実は就活やマナーといった社会的プレッシャー、その時々自分のメンタルが深く関係していた
・他者への依存と怖さ:「自分の顔は直接見られないから、どうしても他人の評価に頼ってしまう」「失敗を恐れて結局いつもと同じ無難な化粧になってしまう」という心理にも受講生が深く共感
最終的には、「正解は一つではない」という結論に達し、その場に合わせた「多面的な自分」を肯定し、他者の目を切り離して「私らしく」いるためには、少しの精神的な「勇気」が必要なんだと確信する時間となりました。


3.第7回授業を通じた受講生の学び―受講生同士の共感による気づき
授業後のリアクションペーパーを分析すると、お互い共感し合えたことで、学生たちの中に変化が生まれていました。
・「ナチュラルにしたいのに濃くなる」と悩んでいた学生
理想と現実のギャップの理由は、技術不足だけではなく「周囲の目線を気にしてしまう心理」にあったと気づくことができました。
・「ありのままの自分」と「なりたい私」のギャップに悩んでいた学生
場面に合わせてキャラを変える自分を「どれもすべて自分。一つに絞らなくていいんだ」と肯定できるようになりました。「肩の力が抜けた」という大きな解放感を得て、気づかせてくれた他の受講生に「ありがとう」と伝えたいです。
学びの本質
「自分一人の悩みだと思っていたことが、実は受講生共通の課題だった」。そう知ることで安心感が生まれました。「正解」を外に求めるのをやめて、自分の「勇気」や「納得」に基準を戻す――、そんなすてきなマインドの成長を見せてくれました。
・「ナチュラルにしたいのに濃くなる」と悩んでいた学生
理想と現実のギャップの理由は、技術不足だけではなく「周囲の目線を気にしてしまう心理」にあったと気づくことができました。
・「ありのままの自分」と「なりたい私」のギャップに悩んでいた学生
場面に合わせてキャラを変える自分を「どれもすべて自分。一つに絞らなくていいんだ」と肯定できるようになりました。「肩の力が抜けた」という大きな解放感を得て、気づかせてくれた他の受講生に「ありがとう」と伝えたいです。
学びの本質
「自分一人の悩みだと思っていたことが、実は受講生共通の課題だった」。そう知ることで安心感が生まれました。「正解」を外に求めるのをやめて、自分の「勇気」や「納得」に基準を戻す――、そんなすてきなマインドの成長を見せてくれました。





次回予告:「私らしさ」を言語化し、「My Pace Beauty」を再定義
第8回授業では、グループワークを通じて「私らしさ」とは何かを深めていきます。
課題①:「私らしさとは何か」を言語化する
課題②:自分らしさを阻害する要因を書き出す
「私らしさ」が抽象的にならないよう、「好きな自分はどんな自分」「輝いている自分はどんな自分」「卒業するときはこんな自分でいたい」など各自がイメージしやすいテーマで考え、自分だけの「My Pace Beauty」を再定義していきます。
第8回授業では、グループワークを通じて「私らしさ」とは何かを深めていきます。
課題①:「私らしさとは何か」を言語化する
課題②:自分らしさを阻害する要因を書き出す
「私らしさ」が抽象的にならないよう、「好きな自分はどんな自分」「輝いている自分はどんな自分」「卒業するときはこんな自分でいたい」など各自がイメージしやすいテーマで考え、自分だけの「My Pace Beauty」を再定義していきます。
第5回・第6回 私らしさを引き出す―ちふれ流スキンケアとメイクの実践
5月7日の第5回と5月14日の第6回授業は、ちふれ美容研究部員による「私らしさ」を見つけるための実践的なメイク講座でした。
ちふれの皆様による一連の講義を通じ、受講生たちはメイクを「コンプレックスを隠すツール」から「自分本来の魅力を引き出し、自己表現するもの」へと、意識を大きく変化させました。ありのままの自分を肯定する「My Pace Beauty」の考え方を深め、今後はデザイン思考を用いたグループワークを通じて、内面から「私らしさ」を深掘りするフェーズへと移行していきます。
ちふれの皆様による一連の講義を通じ、受講生たちはメイクを「コンプレックスを隠すツール」から「自分本来の魅力を引き出し、自己表現するもの」へと、意識を大きく変化させました。ありのままの自分を肯定する「My Pace Beauty」の考え方を深め、今後はデザイン思考を用いたグループワークを通じて、内面から「私らしさ」を深掘りするフェーズへと移行していきます。
1.第4回授業の振り返り―「私らしさを見つける」という目標に直結した学び

第4回授業では、ちふれの企業としての取組みや商品コンセプトの紹介、「My pace beauty」についてグループディスカッションが行われました。リアクションペーパーから受講生の声として、以下の重要性を感じたことが紹介されました。
①周りに流されない自分軸を持っている
②完璧を手放し、ありのままの自分に自信を持つ
③日々の気分に合わせてメイクを楽しむ
いずれも「私らしさ」に直結しています。
①周りに流されない自分軸を持っている
②完璧を手放し、ありのままの自分に自信を持つ
③日々の気分に合わせてメイクを楽しむ
いずれも「私らしさ」に直結しています。
2.第5回授業:スキンケアとベースメイク―「My Pace Beauty」への第一歩

第5回授業では、ちふれ美容研究部員による「スキンケア・ベースメイク講座」と「実践ワーク」が行われました。この回の目的は、「正しいスキンケアとベースメイクの基本(手順、方法やその理由)」を学び、実践を通じて自分自身と深く向き合うことでした。
スキンケアの基本と実践:
クレンジングで「洗う」、化粧水で「うるおす」、乳液やクリームで「保つ」というベーシックなステップを学びました。特に、肌に触れる際は最も力の入りやすい人さし指を避け、中指や薬指を使って優しく触れるという技法が強調されました。また、手のひら全体で顔を包み込む「うるおいラッピング」や、手の甲で肌の状態を確認する「うるおいチェック」も学びました。
ベースメイク(BBクリーム)の極意:
顔全体に均一に塗るのではなく、中心部の「カバーゾーン」にしっかり塗り、外側に向かって薄く伸ばすという「塗り分けの技術」を習得。これにより、肌の気になる部分をカバーしつつ、自然な立体感を出せるようになります。
「私らしさ」への気づき:
受講生はメイクを「コンプレックスを隠すツール」だけでなく、「自分が本来持っている魅力を引き出すもの」と再認識しました。自分の顔の骨格や肌に触れることで、ありのままの自分を肯定する「My Pace Beauty」の考え方をより深く落とし込む機会となりました。
スキンケアの基本と実践:
クレンジングで「洗う」、化粧水で「うるおす」、乳液やクリームで「保つ」というベーシックなステップを学びました。特に、肌に触れる際は最も力の入りやすい人さし指を避け、中指や薬指を使って優しく触れるという技法が強調されました。また、手のひら全体で顔を包み込む「うるおいラッピング」や、手の甲で肌の状態を確認する「うるおいチェック」も学びました。
ベースメイク(BBクリーム)の極意:
顔全体に均一に塗るのではなく、中心部の「カバーゾーン」にしっかり塗り、外側に向かって薄く伸ばすという「塗り分けの技術」を習得。これにより、肌の気になる部分をカバーしつつ、自然な立体感を出せるようになります。
「私らしさ」への気づき:
受講生はメイクを「コンプレックスを隠すツール」だけでなく、「自分が本来持っている魅力を引き出すもの」と再認識しました。自分の顔の骨格や肌に触れることで、ありのままの自分を肯定する「My Pace Beauty」の考え方をより深く落とし込む機会となりました。



3.第5回授業の振り返り―知らなかった「すぐに役立つテクニック」
第5回授業ではスキンケアとベースメイクの実践が行われ、リアクションペーパーから受講生にとっては「知っているようで知らない、すぐに役立つテクニック」が特に印象深かったことが紹介されました。
①一つ一つの工程を正しく丁寧に行うことで化粧水や乳液が肌になじみ、うるおいを感じることができる
②BBクリームを塗る際、人さし指は力が入りやすいため、中指と薬指を中心に人さし指と小指を自然に添わせ、
手を動かす。筋状のムラを防ぐため、指の腹全体を密着させる
③量は「予想より少なめの適量」を守ることが崩れにくく美しい仕上がりへの近道
④しっかりカバーする中心部と薄く塗る外側の境界をきれいにぼかす
①一つ一つの工程を正しく丁寧に行うことで化粧水や乳液が肌になじみ、うるおいを感じることができる
②BBクリームを塗る際、人さし指は力が入りやすいため、中指と薬指を中心に人さし指と小指を自然に添わせ、
手を動かす。筋状のムラを防ぐため、指の腹全体を密着させる
③量は「予想より少なめの適量」を守ることが崩れにくく美しい仕上がりへの近道
④しっかりカバーする中心部と薄く塗る外側の境界をきれいにぼかす
4.第6回授業:論理で学ぶポイントメイク―基本技法で引き出す自分本来の魅力
第6回授業は「ポイントメイク講座」と「実践ワーク」、そしてこれまでのちふれの皆様による授業の総括がなされました。前半のベースメイクの振り返りでは、「人さし指を使わないこと」や「適量を守ること」の重要性が改めて共有されました。
メインとなる実習では、以下のポイントメイクの基本技法が詳細に指導されました。
アイシャドウ・アイライナー:
目元に自然なグラデーションを作る方法や、まつ毛の隙間を埋めるように描く技法
アイラッシュ・マスカラ:
根元・中間・毛先の3段階で上げるカールの作り方や、ダマを防ぐための「ティッシュオフ」と
「根元からのジグザグ塗り」
アイブロー:
顔の印象を左右する眉について、眉頭・眉山・眉尻の位置を決める「黄金バランス」という論理的な指標に基づいた
描き方
チーク・口紅:
健康的な血色を与える「チークポイント」の特定方法や、縦ジワを埋めて質感を整えるリップの塗り方
メインとなる実習では、以下のポイントメイクの基本技法が詳細に指導されました。
アイシャドウ・アイライナー:
目元に自然なグラデーションを作る方法や、まつ毛の隙間を埋めるように描く技法
アイラッシュ・マスカラ:
根元・中間・毛先の3段階で上げるカールの作り方や、ダマを防ぐための「ティッシュオフ」と
「根元からのジグザグ塗り」
アイブロー:
顔の印象を左右する眉について、眉頭・眉山・眉尻の位置を決める「黄金バランス」という論理的な指標に基づいた
描き方
チーク・口紅:
健康的な血色を与える「チークポイント」の特定方法や、縦ジワを埋めて質感を整えるリップの塗り方




5.前半戦振り返り―自己肯定から始まる新しい自己表現の「カタチ」

ちふれ 広報課 岩下課長の総括 ―自分軸で楽しむ「等身大」の美
リアクションペーパーから、皆さんのメイクに対する捉え方が大きく変化していることがうかがえました。
・当初、皆さんはメイクを「コンプレックスを隠し、別の自分になるための道具」と捉えていたが、授業を重ねる中で、メイクは「本来持っている魅力を引き出し、内面にある思考やキャラクターを外に出すための自己表現の道具」であるという認識に変わったのではないか。
・SNSから受けるトレンドの影響や同調圧力に合わせるのではなく、「自分は何が好きなのか」を突き詰めることこそが「私らしさ」につながる。
・自分を隠すのではなく、本来の魅力を引き出すためには、まず「自分自身の魅力を知ること」が不可欠である。
ちふれ 広報課 福角さんの総括 ―ありのままの自分への自信
岩下課長の総括を受け、福角さんからは、授業を通じたちふれとしての気づきと、今後の授業に向けた期待のメッセージが贈られました。
・皆さんが本当に求めているのは「別の誰かになること」ではなく、「人に流されない自分軸」を持ち、ありのままの自分を肯定することであると再確認した。
・「私らしさ」とは固定された「完成形」ではなく、葛藤したり失敗したりしながら試行錯誤し、新しい自分に出会っていく「変化し続けるプロセス」そのもの。
・皆さんが抱く日常の悩みや「モヤモヤ」は、新しい社会価値を生み出す原石。
リアクションペーパーから、皆さんのメイクに対する捉え方が大きく変化していることがうかがえました。
・当初、皆さんはメイクを「コンプレックスを隠し、別の自分になるための道具」と捉えていたが、授業を重ねる中で、メイクは「本来持っている魅力を引き出し、内面にある思考やキャラクターを外に出すための自己表現の道具」であるという認識に変わったのではないか。
・SNSから受けるトレンドの影響や同調圧力に合わせるのではなく、「自分は何が好きなのか」を突き詰めることこそが「私らしさ」につながる。
・自分を隠すのではなく、本来の魅力を引き出すためには、まず「自分自身の魅力を知ること」が不可欠である。
ちふれ 広報課 福角さんの総括 ―ありのままの自分への自信
岩下課長の総括を受け、福角さんからは、授業を通じたちふれとしての気づきと、今後の授業に向けた期待のメッセージが贈られました。
・皆さんが本当に求めているのは「別の誰かになること」ではなく、「人に流されない自分軸」を持ち、ありのままの自分を肯定することであると再確認した。
・「私らしさ」とは固定された「完成形」ではなく、葛藤したり失敗したりしながら試行錯誤し、新しい自分に出会っていく「変化し続けるプロセス」そのもの。
・皆さんが抱く日常の悩みや「モヤモヤ」は、新しい社会価値を生み出す原石。
6.リアクションペーパーから見える受講生の学び
受講生は、自己流や義務感で行っていたメイクを「本来の魅力を引き出し、自己表現するツール」へと再認識しました。第5回のベースメイクでは「人さし指を使わない」などの論理的な技法から丁寧な土台作りの大切さを学び、第6回のポイントメイクでは「眉の黄金バランス」などを習得。コンプレックスを「隠す」ことから「ありのままの自分を肯定する」ことへと意識が変わり「My Pace Beauty」という自分軸を持った内面的な成長をみせました。
次回予告:共感「グループ内深掘りインタビュー」
第2回から第6回までの授業を通じて、受講生は「私らしさ」を考える多角的な体験を重ねてきました。ちふれの皆様は毎回リアクションペーパーを丁寧に読み込み、受講生の感想を授業内容に反映してくださいました。教員との綿密な事前打ち合わせも含め、並々ならぬご尽力があったことは想像に難くありません。岩下課長の「毎週の講義であったため、準備、実施、リアクションペーパーの確認・分析、次の講座への反映は時間的に大変ではあったが、メンバーは楽しみながら、講義プログラムの作成、準備物の手配、講義の運営進行、学生様とのコミュニケーションを実践することができました」という言葉がとても印象的でした。
これまでの貴重な学びを踏まえ、次回は同世代の本音を掘り起こし、デザイン思考の出発点となる「共感データ」の収集へと進みます。いままで経験したことのない複雑で予測不能な社会、ネット上に情報が氾濫する社会、生成AIの登場によって「人間とは何か」が問われる時代。まだまだ「自分らしさ」に対するモヤモヤや矛盾を感じているはずです。しかし、福角さんの言葉通り、そのモヤモヤこそが原石。そこを出発点として徐々に核心へと迫っていきます。
第2回から第6回までの授業を通じて、受講生は「私らしさ」を考える多角的な体験を重ねてきました。ちふれの皆様は毎回リアクションペーパーを丁寧に読み込み、受講生の感想を授業内容に反映してくださいました。教員との綿密な事前打ち合わせも含め、並々ならぬご尽力があったことは想像に難くありません。岩下課長の「毎週の講義であったため、準備、実施、リアクションペーパーの確認・分析、次の講座への反映は時間的に大変ではあったが、メンバーは楽しみながら、講義プログラムの作成、準備物の手配、講義の運営進行、学生様とのコミュニケーションを実践することができました」という言葉がとても印象的でした。
これまでの貴重な学びを踏まえ、次回は同世代の本音を掘り起こし、デザイン思考の出発点となる「共感データ」の収集へと進みます。いままで経験したことのない複雑で予測不能な社会、ネット上に情報が氾濫する社会、生成AIの登場によって「人間とは何か」が問われる時代。まだまだ「自分らしさ」に対するモヤモヤや矛盾を感じているはずです。しかし、福角さんの言葉通り、そのモヤモヤこそが原石。そこを出発点として徐々に核心へと迫っていきます。
第4回 ちふれと探る「My Pace Beauty」―SNS時代に自分だけの“軸”を見つける特別授業
4月30日の第4回授業では、ちふれブランドが提案する「My Pace Beauty」を「私らしさ」「ありたい自分」と重ねながら、「私らしさ」「ありたい自分」を追求していく“きっかけ”や“ヒント”をつかむことを目的に実施しました。
グループディスカッションでは「私が考えるMy Pace Beauty」をテーマに議論し、SNS時代における「自分軸」の確立や完璧主義からの解放など、学生の多様な価値観が可視化されました。
スキンケアやメイクに関する議論は言うに及ばず、受講生の対話があっという間に、人の内面の魅力に関するテーマに移行したところが印象的でした。あるがままの自分を肯定し、その人らしい個性を表現することが「My Pace Beauty」であり、その魅力を感じ取る力もまた、人の内面の美しさなのだと実感する時間となりました。
グループディスカッションでは「私が考えるMy Pace Beauty」をテーマに議論し、SNS時代における「自分軸」の確立や完璧主義からの解放など、学生の多様な価値観が可視化されました。
スキンケアやメイクに関する議論は言うに及ばず、受講生の対話があっという間に、人の内面の魅力に関するテーマに移行したところが印象的でした。あるがままの自分を肯定し、その人らしい個性を表現することが「My Pace Beauty」であり、その魅力を感じ取る力もまた、人の内面の美しさなのだと実感する時間となりました。
1.前回授業の振り返り―リアクションペーパーに寄せられた疑問にも丁寧に回答

受講生が提出した第3回授業のリアクションペーパーの中から、特に多かった学生の感想を6点挙げていただきました。
①骨格やパーツの個性を活かす技術
②眉メイクが与える印象変化への驚き
③「似合わない」という先入観からの解放
④理想の自分へ近づく「自己表現」としてのメイク
⑤義務感や作業から、「ワクワク」へ
⑥メイクを通じた他者とのつながり
さらに、受講生からだされた以下の質問にもご回答いただきました。
①眉尻がないのだが、おすすめのペンシルは
②長時間経っても、色を保つ方法
③メイクの際、蛍光灯、オレンジ系照明、自然光の下、どこでメイクするのがよいか
①骨格やパーツの個性を活かす技術
②眉メイクが与える印象変化への驚き
③「似合わない」という先入観からの解放
④理想の自分へ近づく「自己表現」としてのメイク
⑤義務感や作業から、「ワクワク」へ
⑥メイクを通じた他者とのつながり
さらに、受講生からだされた以下の質問にもご回答いただきました。
①眉尻がないのだが、おすすめのペンシルは
②長時間経っても、色を保つ方法
③メイクの際、蛍光灯、オレンジ系照明、自然光の下、どこでメイクするのがよいか
③のおすすめのメイク場所については、「メイクは、人から見た際の印象との差を少なくするため、自然光に近い環境で行うのがよいとされており、窓の近くや顔に光が当たる位置がおすすめですが、直射日光だと影が強すぎるため、レースのカーテン越しなど、やわらかい光のもとがよい」とのことでした。
その他の質問は、次回第5回授業「スキンケア・ベースメイク講座・実践ワーク」で実演を含めてご指導いただきます。
その他の質問は、次回第5回授業「スキンケア・ベースメイク講座・実践ワーク」で実演を含めてご指導いただきます。
2.ちふれの企業ブランドを支える3つの「C」―「ちふれ」をより身近に感じた時間

今回の授業では、学生の関心が高いと想像する3つの分野に絞り、3つの「C」として以下の紹介がありました。
Cosmetics(化粧品):SNS等の周囲に流されず「自分らしく、背伸びをしない」My Pace Beautyを提唱し、肌に本当に必要な成分を届けることを重視している姿勢。
Career(キャリア):6つのブランド展開や、商品企画から販売までバトンをつなぐ多様な職種、時差出勤制度を活用する社員の具体的な1日。
Challenge(挑戦):「うそのない事業活動」を掲げ、保育園運営やZ世代との共創活動など、社会課題の解決に取り組む姿勢。
受講生は、ちふれが多様なブランドを展開していることを知り、企業が単に商品を販売するだけでなく、社会との関わりを大切にしていることを学び、企業への見方を広げる機会となりました。また、メイクを「コンプレックスを隠す義務」ではなく「自分を彩るワクワクするもの」へと捉え直し、SNS時代の「自分軸」の大切さに強い共感を抱きました。その気づきが次のグループディスカッションにつながりました。
Cosmetics(化粧品):SNS等の周囲に流されず「自分らしく、背伸びをしない」My Pace Beautyを提唱し、肌に本当に必要な成分を届けることを重視している姿勢。
Career(キャリア):6つのブランド展開や、商品企画から販売までバトンをつなぐ多様な職種、時差出勤制度を活用する社員の具体的な1日。
Challenge(挑戦):「うそのない事業活動」を掲げ、保育園運営やZ世代との共創活動など、社会課題の解決に取り組む姿勢。
受講生は、ちふれが多様なブランドを展開していることを知り、企業が単に商品を販売するだけでなく、社会との関わりを大切にしていることを学び、企業への見方を広げる機会となりました。また、メイクを「コンプレックスを隠す義務」ではなく「自分を彩るワクワクするもの」へと捉え直し、SNS時代の「自分軸」の大切さに強い共感を抱きました。その気づきが次のグループディスカッションにつながりました。
3.グループディスカッション―SNSに流されない「自分軸」の重要性

5つのグループA~Eに分かれ、私が考える「My Pace Beauty」をテーマにグループディスカッションを行いました。
Aグループは、自分の世界観やこだわりを持ち、好きなものを堂々と表現できる人を「My Pace Beauty」とし、「完璧主義になりすぎない」という視点も重視、メイクですべてを隠し切るのではなく、自分の良さを引き出し、無理のない範囲で自分を伸ばしていくことが、美しさの幅を広げることにつながると結論づけました。
Bグループでは、特に「自分軸」に焦点を当てました。自分の中にしっかりとした「芯」を持ち、目標に向かって毎日努力を重ねる姿勢を美しさとして捉え、外見的な美しさ以上に、内面の美しさや自己のあり方について深く議論されました。
Cグループの議論では、「周囲やSNSに流されない強さ」が大きなテーマとなりました。SNSの同調圧力や他人の目を気にしすぎることなく、自分を大切にし、自分の軸を維持することが「My Pace Beauty」の本質、多様な情報が溢れる現代において、自分らしさを守り抜くことが美しさであるという結論に至りました。
Dグループでは、自分ルール、テクニック、スキンケアなど5つのカテゴリーに分類し、特に「心情的」な側面が強調され、メイクをその日の天候や予定に合わせた「一期一会の創作物」として捉え、自分の気持ちを高めるツールとして定義しました。また、相手に「強く見られたい」といった、自分のポリシーに従った自己表現としてのメイクの重要性も語られました。
Eグループは、肌、自然体、憧れ、マインドなど6つのカテゴリーに整理し、その中でも「マインド」に最も高い関心を示しました。人に流されずキラキラと輝いている姿や、他者の意見を受け入れつつも自分自身を大切にする姿勢こそが、多くの学生が憧れる「My Pace Beauty」の姿であると結論づけ、自信を持って前を向く姿勢が周囲にもポジティブな影響を与えるという点に共感が集まりました。
Aグループは、自分の世界観やこだわりを持ち、好きなものを堂々と表現できる人を「My Pace Beauty」とし、「完璧主義になりすぎない」という視点も重視、メイクですべてを隠し切るのではなく、自分の良さを引き出し、無理のない範囲で自分を伸ばしていくことが、美しさの幅を広げることにつながると結論づけました。
Bグループでは、特に「自分軸」に焦点を当てました。自分の中にしっかりとした「芯」を持ち、目標に向かって毎日努力を重ねる姿勢を美しさとして捉え、外見的な美しさ以上に、内面の美しさや自己のあり方について深く議論されました。
Cグループの議論では、「周囲やSNSに流されない強さ」が大きなテーマとなりました。SNSの同調圧力や他人の目を気にしすぎることなく、自分を大切にし、自分の軸を維持することが「My Pace Beauty」の本質、多様な情報が溢れる現代において、自分らしさを守り抜くことが美しさであるという結論に至りました。
Dグループでは、自分ルール、テクニック、スキンケアなど5つのカテゴリーに分類し、特に「心情的」な側面が強調され、メイクをその日の天候や予定に合わせた「一期一会の創作物」として捉え、自分の気持ちを高めるツールとして定義しました。また、相手に「強く見られたい」といった、自分のポリシーに従った自己表現としてのメイクの重要性も語られました。
Eグループは、肌、自然体、憧れ、マインドなど6つのカテゴリーに整理し、その中でも「マインド」に最も高い関心を示しました。人に流されずキラキラと輝いている姿や、他者の意見を受け入れつつも自分自身を大切にする姿勢こそが、多くの学生が憧れる「My Pace Beauty」の姿であると結論づけ、自信を持って前を向く姿勢が周囲にもポジティブな影響を与えるという点に共感が集まりました。






4.リアクションペーパーから見える受講生の学び
「美しさ」と「自分らしさ」の再定義
多くの学生が、これまでのメイクを「コンプレックスを隠すための義務や盾」と捉えていましたが、講義を通じて「自分の骨格や個性を活かし、なりたい自分をデザインする楽しいツール」へと意識が変化したようです。完璧主義を捨て、「ありのままの自分を愛すること」こそが真の「My Pace Beauty」であるという気づきを得ていました。
「自分軸」の確立とSNSとの向き合い方
SNSの流行や同調圧力に流されず、自分の価値観(芯)を持つことの重要性を学びました。また、グループワークで多様な意見を可視化したことで、他者も自分と同じような不安や憧れを抱いていることを知り、自己理解と他者理解の両面で思考が深まりました。
企業の社会的な姿勢への理解
ちふれが単に化粧品を作るだけでなく、3つの「C」を軸に保育園運営やZ世代との共創など、社会課題の解決に挑戦していることを知り、企業をより身近な存在として捉えることができるようになりました。
多くの学生が、これまでのメイクを「コンプレックスを隠すための義務や盾」と捉えていましたが、講義を通じて「自分の骨格や個性を活かし、なりたい自分をデザインする楽しいツール」へと意識が変化したようです。完璧主義を捨て、「ありのままの自分を愛すること」こそが真の「My Pace Beauty」であるという気づきを得ていました。
「自分軸」の確立とSNSとの向き合い方
SNSの流行や同調圧力に流されず、自分の価値観(芯)を持つことの重要性を学びました。また、グループワークで多様な意見を可視化したことで、他者も自分と同じような不安や憧れを抱いていることを知り、自己理解と他者理解の両面で思考が深まりました。
企業の社会的な姿勢への理解
ちふれが単に化粧品を作るだけでなく、3つの「C」を軸に保育園運営やZ世代との共創など、社会課題の解決に挑戦していることを知り、企業をより身近な存在として捉えることができるようになりました。
次回予告:美容研究部によるスキンケア・ベースメイク講座・実践ワーク
美容研究部員の実演・指導により、受講生一人一人がプロのスキンケアとベースメイクを経験します。
第5回、第6回の2回の授業で「私らしさ」を表現する化粧技術を学び、「鏡」(実際の鏡と他者という鏡)を通じて「私らしさ」を考えます。
美容研究部員の実演・指導により、受講生一人一人がプロのスキンケアとベースメイクを経験します。
第5回、第6回の2回の授業で「私らしさ」を表現する化粧技術を学び、「鏡」(実際の鏡と他者という鏡)を通じて「私らしさ」を考えます。
第3回 体感した「プロの技」―新しい自分に出会う喜び、固定観念からの解放
1.前回授業の振り返り―ちふれ社員の真摯なフィードバックに受講生が共感

受講生が提出した第2回授業のリアクションペーパーの中から、特に多かった学生の感想を6点挙げていただきました。
①プロにもある「黒歴史」への共感
②「似合わない色はない」という発見
③否定されて気づく「自分の好き」もある
④「素のまま」の自分も肯定する
⑤「周囲の目やSNS」との向き合い方
⑥TPOと「自分らしさ」の両立
リアクションペーパーを読み込み、受講生の言葉に耳を傾け、学生に真摯に向き合う社員の皆様の姿に、受講生はさらなる親近感をもったものと思います。「似合わない色はない」を受講生はメイクデモンストレーションの中で実感することになります。
①プロにもある「黒歴史」への共感
②「似合わない色はない」という発見
③否定されて気づく「自分の好き」もある
④「素のまま」の自分も肯定する
⑤「周囲の目やSNS」との向き合い方
⑥TPOと「自分らしさ」の両立
リアクションペーパーを読み込み、受講生の言葉に耳を傾け、学生に真摯に向き合う社員の皆様の姿に、受講生はさらなる親近感をもったものと思います。「似合わない色はない」を受講生はメイクデモンストレーションの中で実感することになります。
2.メイクデモンストレーション―固定観念を解き放つカラーマジック
2つのグループに分かれ、各グループ3名のモデルに「プロの技(わざ)」を披露していただきました。
デモンストレーションの内容は以下の通りです。
①美容研究部社員がモデルの顔立ち等を説明
②顔立ち等を活かし、眉を中心としたポイントメイクを実践
③メイクの意図、テクニック、ポイント等を解説
④学生の質疑応答は随時(広報課社員がサポート)
Aグループ1人目のH.Iさんは、可愛らしい顔立ちを活かしつつ、眉とオレンジ系のチークで大人っぽく仕上げられました。2人目のS.Iさんは、シェーディングを効果的に使って幼さを抑え、シャープで洗練された印象へと変化しました。3人目のKさんは、アスリートとしての力強さをもちつつも、ピンク系のアイシャドウで華やかなエレガントさを表現し、周囲を驚かせました。
一方、Bグループ1人目のSさんは、落ち着いた印象にチークで柔らかさを加え、親しみやすさを演出しました。2人目のTさんは、あどけなさが残る顔立ちをアイライン等の工夫で神秘的かつ大人な表情へと変貌させました。最後に山崎先生が登場し、意思の強そうな印象を、眉の形を整え暖色系のチークを重ねることで、優しく女性らしい雰囲気にまとめてくださいました。
デモンストレーションの内容は以下の通りです。
①美容研究部社員がモデルの顔立ち等を説明
②顔立ち等を活かし、眉を中心としたポイントメイクを実践
③メイクの意図、テクニック、ポイント等を解説
④学生の質疑応答は随時(広報課社員がサポート)
Aグループ1人目のH.Iさんは、可愛らしい顔立ちを活かしつつ、眉とオレンジ系のチークで大人っぽく仕上げられました。2人目のS.Iさんは、シェーディングを効果的に使って幼さを抑え、シャープで洗練された印象へと変化しました。3人目のKさんは、アスリートとしての力強さをもちつつも、ピンク系のアイシャドウで華やかなエレガントさを表現し、周囲を驚かせました。
一方、Bグループ1人目のSさんは、落ち着いた印象にチークで柔らかさを加え、親しみやすさを演出しました。2人目のTさんは、あどけなさが残る顔立ちをアイライン等の工夫で神秘的かつ大人な表情へと変貌させました。最後に山崎先生が登場し、意思の強そうな印象を、眉の形を整え暖色系のチークを重ねることで、優しく女性らしい雰囲気にまとめてくださいました。



モデルの皆さんから共通して聞かれたのが、「自分ではない自分」に出会ったことへの純粋な驚きです。グループAのモデルS.Iさんは、鏡を見て「自分じゃないなと思うぐらい変わっていた」と漏らし、特にシェーディングによる自然な小顔効果に感動していました。グループBのTさんも同様に「鏡に映った自分が自分じゃないみたい」と、変身した自身の姿に驚きを隠せない様子でした。
「似合わない」という思い込みが払拭された瞬間の感動も鮮明でした。グループAのH.Iさんは、自分には似合わないと避けていたオレンジ系の色がプロの手法で巧みに取り入れられ、「いい発見になった」と声を弾ませています。また、Kさんは、アスリートとしての自分とは異なる「ピンクが似合う新しい自分」に出会えたことについて、「とても嬉しい」と深く感動した様子でした。
さらに、長年のコンプレックスが解消されたことによる安心と喜びも読み取れます。山崎先生は、「意思が強く、きつく見られがち」という悩みを抱えていましたが、眉の形や色を整えることで「優しく女性らしい」印象に変わったことを実感し、周囲からの「可愛い」という声に「嬉しい」と素直な喜びを表現していました。
「似合わない」という思い込みが払拭された瞬間の感動も鮮明でした。グループAのH.Iさんは、自分には似合わないと避けていたオレンジ系の色がプロの手法で巧みに取り入れられ、「いい発見になった」と声を弾ませています。また、Kさんは、アスリートとしての自分とは異なる「ピンクが似合う新しい自分」に出会えたことについて、「とても嬉しい」と深く感動した様子でした。
さらに、長年のコンプレックスが解消されたことによる安心と喜びも読み取れます。山崎先生は、「意思が強く、きつく見られがち」という悩みを抱えていましたが、眉の形や色を整えることで「優しく女性らしい」印象に変わったことを実感し、周囲からの「可愛い」という声に「嬉しい」と素直な喜びを表現していました。


これらの声から、モデルたちが「メイクはなりたい自分を表現するための有力なツールである」という授業のメッセージを、身をもって体感したことが伝わってきます。単に綺麗になったことへの感動だけでなく、プロの視点によって自分の骨格や個性を肯定されたことが、彼女たちの自信に満ちた明るい声につながっています。
モデルたちの感動は、単なる外見の変化に対する喜びを超え、「知らなかった自分の魅力との出会い」や「固定観念からの解放」に根ざしていたように思います。そして何よりも、なりたい自分になった彼女たちの笑顔が印象的でした。
モデルを見守った他の受講生たちは、単なる見学者ではなく積極的にデモンストレーションに関わり、プロの技術を自分事として吸収しようとする姿が随所に見られました。
左右差の悩みやツールの選び方について活発な質問が飛び、美容研究部員は「骨格や筋肉の動きを意識すること」や「ブラシなどのツールを使い分ける重要性」を丁寧に解説しました。
モデルのメイクが完成するたびに、「すごい」「顔が小さくなった」「印象が全然違う」といった驚きと感動の声が上がりました。
モデルたちの感動は、単なる外見の変化に対する喜びを超え、「知らなかった自分の魅力との出会い」や「固定観念からの解放」に根ざしていたように思います。そして何よりも、なりたい自分になった彼女たちの笑顔が印象的でした。
モデルを見守った他の受講生たちは、単なる見学者ではなく積極的にデモンストレーションに関わり、プロの技術を自分事として吸収しようとする姿が随所に見られました。
左右差の悩みやツールの選び方について活発な質問が飛び、美容研究部員は「骨格や筋肉の動きを意識すること」や「ブラシなどのツールを使い分ける重要性」を丁寧に解説しました。
モデルのメイクが完成するたびに、「すごい」「顔が小さくなった」「印象が全然違う」といった驚きと感動の声が上がりました。
3.リアクションペーパーから見えた受講生の心の変化
受講生たちは当初、特定の色の苦手意識などの「固定観念」にとらわれていました。しかし、プロの技術による劇的な変化を目の当たりにし、「メイクは魔法」だとの発見がありました。特に前回のフィードバック「似合わない色はない」を実体験したことで、苦手だった色へ挑戦する意欲が芽生え、心理的なハードルが大きく下がったようです。
モデルを務めた学生は「新しい自分」の発見に喜び、周囲との交流を通じて自己肯定感を高めています。他の受講生も、メイクが単なる外見の修正ではなく、表情を晴れやかにし「心まで変化させる力」があることを実感したようです。多くの学生がメイクを「なりたい自分を表現する楽しいツール」と再認識し、明日からの自分に期待を寄せる、前向きな一歩を踏み出せたようです。
モデルを務めた学生は「新しい自分」の発見に喜び、周囲との交流を通じて自己肯定感を高めています。他の受講生も、メイクが単なる外見の修正ではなく、表情を晴れやかにし「心まで変化させる力」があることを実感したようです。多くの学生がメイクを「なりたい自分を表現する楽しいツール」と再認識し、明日からの自分に期待を寄せる、前向きな一歩を踏み出せたようです。
次回予告:ちふれの紹介とディスカッション
ディスカッションテーマ:あなたの「My Pace Beauty」とは??
自分のペースでいい。背伸びをしない美しさへ。授業は「私らしさとは何か」に向かっていきます。
ディスカッションテーマ:あなたの「My Pace Beauty」とは??
自分のペースでいい。背伸びをしない美しさへ。授業は「私らしさとは何か」に向かっていきます。
第2回 「黒歴史」から「なりたい自分」まで―ちふれ社員と本音で語り合う、化粧と自己表現や自分らしさとの葛藤

4月16日の第2回授業「ちふれ社員とのメイク座談会」では、ちふれホールディングス株式会社の社員5名と、スペシャルゲストの本学山崎萌々子先生がパネラーとして前半の「トークセッション」に登壇しました。学生たちの事前アンケートをもとに、複数のテーマを設定し、化粧にまつわる「本音」に深く切り込む、熱量の高いパネルトークが繰り広げられました。
後半はグループに分かれて、パネラーと受講生による「グループ別座談会」を行い、グループ代表が座談会で話し合った内容をそれぞれ発表しました。
後半はグループに分かれて、パネラーと受講生による「グループ別座談会」を行い、グループ代表が座談会で話し合った内容をそれぞれ発表しました。
1. トークセッション 失敗も経験のうち?社員が語る「メイクの黒歴史」
「小顔に見せたくて肌を真っ黒に焼いていた」というちふれ社員のエピソードや、「1970年代の強い女性に憧れて、跳ね上げラインの『ブルゾンちえみ風』メイクを3年間続けていた」といった山崎先生の意外な過去が明かされ、会場は笑いに包まれました。これらのエピソードを通じ、「その時はそれがかっこいいと信じていた」という、当時の自己表現と、時代や環境による変化が語られました。



「誰かのためのメイク」と「自分のためのメイク」の間での葛藤や悩み
「トークセッション」冒頭は、「メイクにまつわる黒歴史」がテーマでした。
「小顔に見せたくて肌を真っ黒に焼いていた」というちふれ社員のエピソードや、「1970年代の強い女性に憧れて、跳ね上げラインの『ブルゾンちえみ風』メイクを3年間続けていた」といった山崎先生の意外な過去が明かされ、会場は笑いに包まれました。これらのエピソードを通じ、「その時はそれがかっこいいと信じていた」といった、当時の自己表現と、時代や環境による変化が語られました。
• SNSやパーソナルカラーの呪縛:
「イエベ・ブルベ」(イエローベースとブルーベース)などの診断に縛られ、自分の好きな色が使えなくなった経験や、Instagramでの反応を気にして「普通の人に見える無難なメイク」を選んでしまったなど、現代特有の葛藤や悩みにも触れられました。
• プロの使い分け:
ちふれ美容研究部の社員からは、「仕事ではお客様に安心感を与える『売り手としてのプロの自分』を作るが、プライベートでは真逆の濃いリップや好きなメイクを全力で楽しむ」という、「社会人としての役割」と「個人の楽しみ」を両立させる考え方が提示されました。
「トークセッション」冒頭は、「メイクにまつわる黒歴史」がテーマでした。
「小顔に見せたくて肌を真っ黒に焼いていた」というちふれ社員のエピソードや、「1970年代の強い女性に憧れて、跳ね上げラインの『ブルゾンちえみ風』メイクを3年間続けていた」といった山崎先生の意外な過去が明かされ、会場は笑いに包まれました。これらのエピソードを通じ、「その時はそれがかっこいいと信じていた」といった、当時の自己表現と、時代や環境による変化が語られました。
• SNSやパーソナルカラーの呪縛:
「イエベ・ブルベ」(イエローベースとブルーベース)などの診断に縛られ、自分の好きな色が使えなくなった経験や、Instagramでの反応を気にして「普通の人に見える無難なメイク」を選んでしまったなど、現代特有の葛藤や悩みにも触れられました。
• プロの使い分け:
ちふれ美容研究部の社員からは、「仕事ではお客様に安心感を与える『売り手としてのプロの自分』を作るが、プライベートでは真逆の濃いリップや好きなメイクを全力で楽しむ」という、「社会人としての役割」と「個人の楽しみ」を両立させる考え方が提示されました。
「私らしさ」は柔軟にアップデートしていい

「なりたい自分」や「私らしさ」とは何かというテーマに対し、ちふれ社員からは「環境や変化に合わせて柔軟にアップデートできる自分」という考え方が示されました。
大学生時代、野球場で売り子のアルバイトをしていた時は、遠くからでも目立つ華やかなメイクでエネルギッシュさを表現していた登壇者も、現在は透明感のあるナチュラルなベースメイクに力を入れていること、また、「なりたい自分」に合わせて、化粧を「手段」として使いこなすことで、自己肯定感を高めることの有効性が語られました。
大学生時代、野球場で売り子のアルバイトをしていた時は、遠くからでも目立つ華やかなメイクでエネルギッシュさを表現していた登壇者も、現在は透明感のあるナチュラルなベースメイクに力を入れていること、また、「なりたい自分」に合わせて、化粧を「手段」として使いこなすことで、自己肯定感を高めることの有効性が語られました。
2. グループ別座談会
後半の「グループ別座談会」では、少人数に分かれて議論を深めました。
自分に合うメイクの探求や始めたきっかけ、さらにはメイクのTPOや就活における自己表現とマインドの切り替え、パーソナルカラーの主体的な解釈、そして他者との関わりやメディアを通じて見いだす「自分らしさ」の確立など、多角的な視点からメイクと自己のあり方について議論しました。単なる化粧の方法論ではなく、「なぜメイクをするのか」「社会の中でどう自分を表現するか」という、アイデンティティに関わる深い対話も行われました。
自分に合うメイクの探求や始めたきっかけ、さらにはメイクのTPOや就活における自己表現とマインドの切り替え、パーソナルカラーの主体的な解釈、そして他者との関わりやメディアを通じて見いだす「自分らしさ」の確立など、多角的な視点からメイクと自己のあり方について議論しました。単なる化粧の方法論ではなく、「なぜメイクをするのか」「社会の中でどう自分を表現するか」という、アイデンティティに関わる深い対話も行われました。



3. リアクションペーパーから見えた受講生の心の変化

受講生が提出したリアクションペーパーからは、化粧品会社の社員という「メイクのプロ」にも自分たちと同じような「メイクの黒歴史(失敗談)」や葛藤があったことを知り、親近感と安心感を抱くようになったことが分かります。今後、デザイン思考にもとづく授業を社員の方々と一体感をもって進めていくうえでは、親近感や安心感は極めて重要です。また、「パーソナルカラー」などの固定観念から解放されたこと、さらにはメイクを通じた自己理解が深まり、前向きな挑戦意欲が芽生えたなど、受講生の成長がうかがえます。
次回予告:美容研究部によるデモンストレーション
次回の第3回授業では、今回の対話を受けて「実際のメイクってどうなの?」という問いに答えるべく、美容研究部によるデモンストレーションが実施されます。学生5名がモデルとして登場し、プロの技によってメイクで大きく変わる人の印象をリアルに体験します。
次回の第3回授業では、今回の対話を受けて「実際のメイクってどうなの?」という問いに答えるべく、美容研究部によるデモンストレーションが実施されます。学生5名がモデルとして登場し、プロの技によってメイクで大きく変わる人の印象をリアルに体験します。
第1回 「本当に欲しい『就活メイク』の条件を探る」

4月9日の第1回授業「ガイダンス」には150名を超える履修希望者が参加し、アンケート結果からも女子大生のメイクやスキンケアへの関心の高さがうかがえました。「私らしさとは何か」を考えたいという受講理由を挙げた学生も多かったです。
初回授業ではガイダンスの後、「本当に欲しい『就活メイク』の条件を探る」と題したペアワークを行い、お互いに相手の深層心理に迫り、デザイン思考の最初のステップである、「共感」の重要性や奥深さを体感しました。
受講生が提出したリアクションペーパーからは、受講生は単なるメイクやスキンケアの技術だけでなく、社会的な文脈や自己理解としてのメイクに強い関心をもっていることが分かりました。ペアワーク等を通じて、肌の悩みやメイクへの苦手意識を持っているのは自分だけではないと知り、他者への共感を通じて安心感を得た学生も多くいました。他者のメイクに対する考え方や価値観を聞くことで、自分一人では気づかなかった「メイクの捉え方」や、客観的に見た自分の魅力に気づかされたという声もありました。
学生同士が対話を通じて共感し学び合うことの価値や重要性を、学生自らが証明してくれた初回授業となりました。
次回からはちふれホールディングス様にご協力いただき、デザイン思考の「共感」ステップをさらに深めていく授業が続きます。
初回授業ではガイダンスの後、「本当に欲しい『就活メイク』の条件を探る」と題したペアワークを行い、お互いに相手の深層心理に迫り、デザイン思考の最初のステップである、「共感」の重要性や奥深さを体感しました。
受講生が提出したリアクションペーパーからは、受講生は単なるメイクやスキンケアの技術だけでなく、社会的な文脈や自己理解としてのメイクに強い関心をもっていることが分かりました。ペアワーク等を通じて、肌の悩みやメイクへの苦手意識を持っているのは自分だけではないと知り、他者への共感を通じて安心感を得た学生も多くいました。他者のメイクに対する考え方や価値観を聞くことで、自分一人では気づかなかった「メイクの捉え方」や、客観的に見た自分の魅力に気づかされたという声もありました。
学生同士が対話を通じて共感し学び合うことの価値や重要性を、学生自らが証明してくれた初回授業となりました。
次回からはちふれホールディングス様にご協力いただき、デザイン思考の「共感」ステップをさらに深めていく授業が続きます。




