食品開発学科 倉若 美咲樹 専任講師が、辨野腸内フローラ研究所との共同研究成果を発表しました
一般財団法人辨野腸内フローラ研究所と十文字学園女子大学との共同研究で、蒟蒻屋本舗株式会社が開発した水溶性液状こんにゃくと難消化性デキストリンを含む機能性表示食品「腸活ジュレ」摂取により、若年女性の腸内フローラ変動および主観的排便量を増大させることを見出しました。本研究成果は、日本食物繊維学会第29回学術集会(2024年11月30日~12月1日開催)にて発表しました。
【研究の背景と目的】
日本人の食物繊維の摂取状況は若年層で不足気味です。食物繊維は様々な健康増進効果が報告されており、若年層でも食物繊維を手軽に補給できる製品が求められています。また、ヒトにおける関与成分の保健効果を評価する研究は、日常生活をコントロールされている報告が多く、これらの制限がない普段の生活における検討はまだ少ない状況です。
「腸活ジュレ」は、蒟蒻屋本舗株式会社が開発した、スパウトパウチに充填されたジュレ状の食品です(図)。「腸活ジュレ」には水溶性液状こんにゃくを20%含むほか、難消化性デキストリンを5.4 g/1袋含有しており、機能性表示食品として販売されています。本研究は、食事のコントロールを行わず、普段と同様の食生活における「腸活ジュレ」摂取による若年女性の腸内フローラの構成と排便状況に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、ヒト試験を実施しました。
日本人の食物繊維の摂取状況は若年層で不足気味です。食物繊維は様々な健康増進効果が報告されており、若年層でも食物繊維を手軽に補給できる製品が求められています。また、ヒトにおける関与成分の保健効果を評価する研究は、日常生活をコントロールされている報告が多く、これらの制限がない普段の生活における検討はまだ少ない状況です。
「腸活ジュレ」は、蒟蒻屋本舗株式会社が開発した、スパウトパウチに充填されたジュレ状の食品です(図)。「腸活ジュレ」には水溶性液状こんにゃくを20%含むほか、難消化性デキストリンを5.4 g/1袋含有しており、機能性表示食品として販売されています。本研究は、食事のコントロールを行わず、普段と同様の食生活における「腸活ジュレ」摂取による若年女性の腸内フローラの構成と排便状況に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、ヒト試験を実施しました。
【研究概要】
本試験は、消化器疾患の既往歴がない健康な成人若年女性27名を対象としました。「腸活ジュレ」1袋/日または2袋/日を4週間継続摂取し、試験食摂取前・2週間後・4週間後に大便を採取し、腸内フローラ解析を行いました。また、毎日排便状況(排便回数や主観的排便量など)を記録し、データを集計しました。その結果、日常生活や食生活を制限していないにもかかわらず、「腸活ジュレ」摂取により、腸内フローラの変動が約半数の被験者で確認されました。さらに、酪酸産生菌(善玉菌)が多く含まれる菌叢の占有率が上昇しました。また、「腸活ジュレ」摂取による主観的排便量が増加しました。以上より、普段の食生活と同様の条件下における「腸活ジュレ」摂取により、腸内フローラ構成の変動および大便量を増大させ、若年女性の腸内環境や排便状況に変化を及ぼすことが示唆されました。
本試験は、消化器疾患の既往歴がない健康な成人若年女性27名を対象としました。「腸活ジュレ」1袋/日または2袋/日を4週間継続摂取し、試験食摂取前・2週間後・4週間後に大便を採取し、腸内フローラ解析を行いました。また、毎日排便状況(排便回数や主観的排便量など)を記録し、データを集計しました。その結果、日常生活や食生活を制限していないにもかかわらず、「腸活ジュレ」摂取により、腸内フローラの変動が約半数の被験者で確認されました。さらに、酪酸産生菌(善玉菌)が多く含まれる菌叢の占有率が上昇しました。また、「腸活ジュレ」摂取による主観的排便量が増加しました。以上より、普段の食生活と同様の条件下における「腸活ジュレ」摂取により、腸内フローラ構成の変動および大便量を増大させ、若年女性の腸内環境や排便状況に変化を及ぼすことが示唆されました。