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確証バイアスconfirmation bias

すべて予想どおり

たとえば…
会う前から嫌なヤツだとは聞いていたが、会ってみたら本当に嫌なヤツだった。

考えてみよう

ここに4枚のカードがあります。どのカードにも片面にはアルファベット、もう片面には数字が書かれています。

( R ) ( j ) ( 5 )( 2 )

「片面が大文字なら、もう片面には奇数が書かれている」という規則が正しいかどうかを判断するために、最低限どのカードをめくる必要がありますか?

Johnson-Laird & Wason(1970)を一部改変

解説

正解は「R」と「2」です。しかし、私たちの多くは「R」と「5」と答えることが類似の問題を用いた実験で明らかになっています。このような間違いが一貫して生じるのは、私たちが「片面が大文字なら、もう片面には奇数が書かれている」という規則に反する情報よりも、その規則を支持する情報を優先的に探そうとするためだと考えられています。

このように、自分が立てた予想や、人から与えられた予想が正しいかどうかを判断するときに、予想を反証する情報ではなく、予想を確証する情報に注目し、それを重視しやすい傾向を、確証バイアスと言います。

確証バイアスは、対人場面でも起きます。たとえば他者の性格について「社交的な人」といった事前情報を得ていると、社交的という自分の予想と一致する相手の言動により着目しやすくなります。また、その相手に対して、自分の予想を支持する答えが多く返ってきそうな質問(「あなたは友達とおしゃべりすることが好きですか?」など)を優先的に用いることが実験で確かめられています。

【参考文献】
Johnson-Laird, P. N., & Wason, P.C. (1970). A theoretical analysis of insight into a reasoning task. Cognit Psychology, 1, 134–148.
Snyder, M., & Swann, W. B. (1978). Hypothesis-testing processes in social interaction. Journal of Personality & Social Psychology,36, 1202–1212.

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