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貢献度の過大視egocentric biases in judging responsibility

私ばっかり頑張っている

たとえば…
このグループで食事に行くときは、たいてい私がお店の予約をしている(みんなも、もう少し手伝ってくれたらいいのに)。

考えてみよう

自分のパートナー(あるいは、仲の良い友達)との普段の関係を思い出してください。以下の出来事に対する、あなた自身の相対的な貢献度(あるいは責任)はそれぞれ何%ぐらいでしょうか。最大を100%として答えてください。

(1) 2人の間で起こったもめごとを解決する

(    ) %くらい

(2) 2人が口論するきっかけを作る

(    ) %くらい

Thompson & Kelley (1981)を一部改変

解説

例題の(1)と(2)について、あなたはどのように答えましたか?

これと同じ質問をあなたのパートナーにも尋ね、2人が答えた貢献度の割合を足し合わせると、その数字は100%を超えてしまうことが多いようです。2人が自分の貢献度を正確に評価していれば、合計値は100%になるはずです。しかし、2人の協同活動を評価するとき、お互いが自分の貢献度を高めに見積もりがちになります。

このように、協同活動での自分とパートナーの貢献度を評価するとき、自分の貢献度を過大評価しやすい傾向を、貢献度の過大視と言います。なお、この過大視は、例題(1)のような望ましい出来事だけでなく、例題(2)のような望ましくない出来事においても見られます。

【参考文献】
Thompson, S. C., & Kelley, H. H. (1981). Judgments of responsibility for activities in close relationships. Journal of Personality and Social Psychology, 41, 469-477.

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