『企業論』-未来を切り開く―(前半)「起業前」
2024.11.12 Tue.
「企業論」
担当教員:瀬谷崎 裕之(せやざき ひろゆき) 特別任用教授
「企業論」
担当教員:瀬谷崎 裕之(せやざき ひろゆき) 特別任用教授
ニーズシェア株式会社
代表取締役 道下 秀世(みちした ひでよ)様
このたびの「企業論」では、ニーズシェア株式会社代表取締役の道下秀世(みちした ひでよ)氏をお迎えし、「未来を切り開く―(前半)未来を切り拓く―」をテーマに講義を実施した。
代表取締役 道下 秀世(みちした ひでよ)様
このたびの「企業論」では、ニーズシェア株式会社代表取締役の道下秀世(みちした ひでよ)氏をお迎えし、「未来を切り開く―(前半)未来を切り拓く―」をテーマに講義を実施した。
ニーズシェア株式会社は、ソフトウエア開発やインターネット関連業務を目的として渋谷に本社を構え、WEBサイトや動画制作をはじめ、ソフトウエア・システムの開発、保守、運用、インフラ構築、さらには電子カルテやクラウドサービスまで事業の幅を広げている。また、今日では大宮アルディージャVENTUSのオフィシャルパートナーとして埼玉県の地元プロサッカーチームの支援にも積極的に取り組んでいる。
近年、「スタートアップ」「ベンチャー企業」といった言葉が定着する中、道下社長は大学在学中から取り組んできた事業をビジネス化し、起業の道を歩んできた。バブル絶頂期、企業に忠誠を尽くし、24時間働くことが良しとされる時代を経て、今や世の中の価値観や労働環境も大きく変化している。
近年、「スタートアップ」「ベンチャー企業」といった言葉が定着する中、道下社長は大学在学中から取り組んできた事業をビジネス化し、起業の道を歩んできた。バブル絶頂期、企業に忠誠を尽くし、24時間働くことが良しとされる時代を経て、今や世の中の価値観や労働環境も大きく変化している。
現代では、企業や個人が法令や社会的ルールを守る「コンプライアンス(法令遵守)」が重視され、働き方も変わってきた。団塊の世代、バブル世代、就職氷河期世代、Z世代など、社会環境や景気に応じてさまざまな世代が形成される中で、ニーズシェアの業務内容やパートナーシップに触れながら、「企業とは何か」についても語られている。
「企業」という言葉は、資本を豊富に持つ「大企業」から、革新を志す「ベンチャー企業」までを幅広く含む。道下社長は、企業イメージについての受講者同士の意見交換をもとに、「企業の存在意義」や「企業の使命」について丁寧に説明した。
「企業」という言葉は、資本を豊富に持つ「大企業」から、革新を志す「ベンチャー企業」までを幅広く含む。道下社長は、企業イメージについての受講者同士の意見交換をもとに、「企業の存在意義」や「企業の使命」について丁寧に説明した。
道下社長は企業の存在意義について、「適正な利益を確保し、その技術やサービス、ノウハウを社会に還元し、顧客とwin-winの関係を継続すること」と説明する。また、企業の使命として「笑顔と感動を社会に提供し続けること」、いわゆる「give & give」の精神が重要であると説く。企業の成り立ちは利益追求であったが、近年では「利他」の精神が重視されるようになっている。
道下社長は、企業経営において他者の利益や幸福を優先する「利他の精神」を大切にし、顧客や地域社会、環境といった「自社以外のステークホルダー」にも配慮しながら価値を提供することの重要性を強調する。そして「働く」ことを「ハタを楽にする」こと(助け合い)、さらには「人が動く」ことと捉え、「人が動かなければ何も起こらない」と説く。
道下社長は、企業経営において他者の利益や幸福を優先する「利他の精神」を大切にし、顧客や地域社会、環境といった「自社以外のステークホルダー」にも配慮しながら価値を提供することの重要性を強調する。そして「働く」ことを「ハタを楽にする」こと(助け合い)、さらには「人が動く」ことと捉え、「人が動かなければ何も起こらない」と説く。
さらに、「儲かる」という言葉の語源である「儲(信者)」、すなわち信頼を得ることでファン(信者)が増え、売上が増えるという考えについても語られた。今日、利他主義を実践する企業は、顧客やパートナーの満足度を高め、長期的な企業価値向上につながるといわれている。企業が顧客や社会の課題解決を目指し行動することで、より深い信頼関係が築かれ、競合との差別化にもつながるのである。
今日、Z世代を中心とする若い顧客や求職者は企業の社会的貢献に対する関心が高まっている。企業にも社会的配慮が求められる今、企業は「利他の精神」を経営の中心に据え、社会と共生する姿勢がますます求められている。
今回、道下社長の講演では、VUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧な時代)と呼ばれる現代において、多くの企業が苦戦を強いられる中、いかに企業がファンを増やし、時代を超えた革新性を生み出すのか、その実際を学ぶ貴重な機会となった。
今回、道下社長の講演では、VUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧な時代)と呼ばれる現代において、多くの企業が苦戦を強いられる中、いかに企業がファンを増やし、時代を超えた革新性を生み出すのか、その実際を学ぶ貴重な機会となった。
次週11月19日(火)の講義では『起業論』―未来を切り開く―(後半)「起業後」が予定されており、ニーズシェアの躍進の核心に触れる講義が展開される予定である。
ニーズシェア株式会社 公式ホームページ https://www.needsshare.co.jp/
ニーズシェア株式会社 公式ホームページ https://www.needsshare.co.jp/