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研究・社会貢献・公開講座

公開講座実施報告(2026)


6月20日(土)に「カウンセリングを勉強するー『やさしさ』とは何かー」を開催しました

 2026年6月20日(土)、本学9417教室で、心理学科共催の公開講座「カウンセリングを勉強する-『やさしさ」とは何か-」を開催しました。本講座は、かつて本学心理学科にて教鞭を執られ、現在は臨床心理士・公認心理師として幅広く活躍されている東畑開人氏を講師にお迎えし、心理学部※開設予定記念、および東畑氏の近著『カウンセリングとは何か』が「新書大賞2026」の大賞を受賞されたことを記念して実施されました。当日は雨模様でしたが、地域の方々や、学生、教職員を含め230名が参加し、熱心に耳を傾けました。
 
 冒頭で、コーディネーターの風間文明心理学科長から、2027年4月に新設予定の心理学部について説明があり、続いて講師である東畑氏が登壇されました。東畑氏は、本学がご自身の卒業校ではないものの、長年教鞭を執られた愛着から「母校(心の親)」であり「やさしい大学だ」と表現され、会場は温かな拍手に包まれました。
 講演では「やさしさ」の定義や、心理学の知見がいかに日常のケアに役立つかについて、ユーモアを交えつつも深い洞察に基づいたお話をいただきました。
 終盤の質疑応答では、会場から多くの質問があがり対人関係のカウンセリングに対する関心の高さがうかがえました。東畑氏は、一つひとつ丁寧に回答され、参加者の方は、深く聞き入っていました。

コーディネーターの風間学科長

「母校」と呼ぶ本学で熱く語る
講師の東畑氏

メモを取りながら聴講する参加者

会場には高校生の参加者も

参加者から活発な質問が寄せられました

後方まで満員の会場

※2027年4月開設予定(設置構想中)。名称などは予定であり、変更になる可能性があります。

6月13日(土)に、公開講座「特別支援教育スタートアップ講座 ―みなさんで一緒に考えてみませんか―」を開催しました

2026年6月13日(土)、本学9417教室で、特別支援教育研究所共催の公開講座「特別支援教育スタートアップ講座 ―みなさんで一緒に考えてみませんか―」を開催しました。本講座は、コーディネーターの細谷忠司特任教授(児童教育学科/特別支援教育研究所)による進行のもと、岡本 明博教授(児童教育学科/特別支援教育研究所 所長)、大関 浩仁教授(児童教育学科/特別支援教育研究所)、内田 裕子所員(特別支援教育研究所) 、與那覇 春香氏(埼玉県立狭山特別支援学校 元PTA会長)の4名が講師を務め、教育関係者、保護者、そして特別支援教育に関心を持つ、79名の方が参加しました。

コーディネーターの細谷特任教授

 冒頭で、細谷特任教授から本講座の目的について説明があり、各講師それぞれの、専門分野の視点に立った講演が行われました。

事例を交えながら説明する岡本教授

最初に岡本教授が、「特別支援教育の本質とは、様々な場面において『困っている子ども』を支える教育であり、大切なのは『できない』ことを責めるのではなく、『なぜ困っているのか』を理解すること」と、違いを認め合いながら共に学ぶ「インクルーシブ教育」の大切さについて語りました。

調査結果をもとに発表する大関教授

続いて、大関教授からは、文部科学省の最新の調査結果(令和4年調査等)をもとに、特別支援学級の在籍者数が年々増加傾向にあることや、通常学級においても、わかりやすい授業づくりやICT活用が不可欠であること、将来の見通しをもてる環境づくりが必要であることなど、今後の動向が示されました。 

特別支援学校について説明する内田所員

3番目の登壇者内田所員には、埼玉県の特別支援学校の数が、20年前と比べて約1.7倍に増えていることや、学校での指導・支援方法、1日の生活の流れや教員としてのやりがいについてお話しいただきました。

保護者の立場からの講演をする與那覇氏

最後に、與那覇氏からは、保護者のリアルな視点でのお話しを伺いました。児童生徒の発達特性を教員間で共通理解することや、連絡帳・面談を通じた日々の情報共有が子どもの理解に繋がると指摘されました。また、卒業後の社会との接点を見据え、コミュニティ・スクールの取り組みや地域での居場所づくりなど、学校・家庭・地域が一体となって子どもの土台を作る視点の大切さが訴えられました。
 講演後は、参加者同士で交流する時間を設け、意見交換を行いました。その後、会場より寄せられた質問に対し、4人の講師がそれぞれ回答しました。通常学級における具体的な支援の工夫や、家庭と学校がより良いパートナーシップを築くためのコミュニケーションのあり方など、実践的な議論が交わされ、参加者全員で学びを深める有意義な時間となりました。
 最後に岡本教授が、特別支援教育の原点は「子どもをよく見る」「子どもの声を聴く」「できる力を信じる」ことであると述べ、子どもを「困った子」ではなく「困っている子」として捉え、思いやりと専門性を持って一人ひとりを大切にする教育を、これからも地域社会と共に推進していきたい、と締めくくりました。終了後、参加者からは「様々な視点から特別支援教育について学ぶことができた」、「保護者目線の話を聞けて新鮮だった」といった感想が寄せられました。

意見交換をする参加者の方々

会場からの質問に答える講師陣