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イケア効果IKEA effect

自画自賛

たとえば…
自分で打った蕎麦は、格別においしい気がする。

考えてみよう

(1)あなたは、ホームセンターに行って、組み立て式の収納ボックスを買ってきました。あなたが自分で組み立てた収納ボックスは、あなたにとってどれくらいの価値があると思いますか?

☆の数で答えてください(☆の数が多いほど、価値が高いとします)。

☆(     )個分

(2)後日、あなた購入したものと同じ収納ボックスが、組み立てが完了した状態で売られているのを見かけました。この組み立て済みの収納ボックスは、あなたにとってどれくらいの価値があると思いますか?

☆の数で答えてください(☆の数が多い程、価値が高いとします)。

☆(     )個分

Norton, Mochou & Ariely (2012)を一部改変

解説

あなたは(1)と(2)の例題に対して、それぞれどのように答えましたか?

(1)のように「自分で作ったもの」と、(2)のように「自分で作ってはいないけれど商品価値は同じもの」を比べたとき、私たちは、気持ち的にも金額的にも、(1)の価値をより高く感じがちです。

「イケア(IKEA)」のような家具量販店や、ホームセンターで売っている家具の多くは、自分で組み立てる必要があります。自分で作る場合、完成品を買ってくる場合よりも余分な手間がかかります。しかし、自分の手で作り上げたものには、その分特別な愛着がわくようです。このように、自分で作ったものの価値をより高く評価する傾向をイケア効果と言います。

なお、自分で作り始めたものの、最後まで完成できなかった場合は、このようなイケア効果は見られません。そのため、組み立て式の商品を提供するときは、素人が自力で完成できる程度の作業量にとどめておくことが、この効果を得るポイントになります。

【参考文献】
Norton, M. I., Mochon, D., & Ariely, D. (2012). The IKEA effect: When labor leads to love. Journal of Consumer Psychology, 22, 453-460.

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