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ラベリング理論labeling theory

名は体を表す

たとえば…
ウマノアシガタ(馬の足形)という花の名前から、蹄(ひづめ)をイメージしてその花を覚えていたが、実際は花も葉もそんな形ではなかった。

考えてみよう

下記の「図」を1分ほど見て覚えてください。目を閉じて心のなかで1から50まで数えたら、目を開けて何も見ずに覚えた「図」を思い出して描いてください。

解説

下図のように、左のラベル(例えば、カーテン、7・・)あるいは右のラベル(例えば、ダイヤモンド、4・・)のどちらかのラベルをつけて図を覚えてもらい、しばらく経ってから覚えた図を思い出して描いてもらうと、図につけられたラベルに近い図が描かれることが示されました。あなたの絵も、下の「ほうき」に似ていませんんか?

このように、ラベルをつけることが物事の理解や記憶に影響することをラベリング効果と言います。つまり、人でも物でも私たちは名前に引きずられて覚えているということです。逆に何かを思い出すときには、その名前が手がかりになることもあります。

日常生活では、ある商品の名前がその商品の特徴とマッチしていると覚えやすく、また親しみがわくこともあります。商品の売上は商品名に左右されると言っても過言ではないでしょう。

Carmichael, et al. (1932)より作成

【参考文献】
Carmichael, L., Hogan, H. P., & Walter, A. A. (1932). An experimental study of the effect of language on the reproduction of visually perceived form. Journal of Experimental Psychology, 15(1), 73-86.

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