11/11(土)に、本学で公開講座「鍛えよう!子どもの心と体シリーズPart2-子どもの健康と心理学の接点-」が開催されました。この講座は養護教諭および小中高の教職員を対象としたもので、心理学の「測る、比べる」手法を活用しながら、子どもの生活習慣と健康の接点について探っていくことを試みるものです。当日は受講者のお子さんを預かる託児サービスもあり、教員と学生が対応しました。
講座ではまず、相関関係と因果関係の違いを説明。「子どもの生活習慣と自己肯定感は関係があるのか」「スマートフォンを使うと学力が下がるのか」等の具体例に沿って2つの違いを説き、アンケート調査の結果をそのまま因果関係(原因と結果)に当てはめることには慎重であるべきだと話しました。
後半は4グループに分かれ、受講者が現場で抱えている疑問を話し合い、その結果をグループごとに発表。親の過保護と無関心について感じること、子どもの昼夜逆転の生活と親子関係、保健室の来室者数と担任の理解度など、それぞれの意見が挙がるたびに受講者全員が共感したり、「こんなケースがあった」と自身の職場での体験を話したりしました。グループワークを経て受講生同士も打ち解けた様子で、「もっと話す時間が欲しかった」との声もありました。
最後は講師から「調査したいことがあればお手伝いをさせてほしい。ぜひ一緒に研究しましょう」という呼びかけがありました。