敵意的メディア認知hostile media effect
偏向報道が多すぎる
- たとえば…
- お母さんは、いつも妹の肩ばかりもつ。妹をひいきするのはやめてほしい。
あなたは、テレビの選挙報道を見ていて、「この報道は、ある特定の政党に偏りすぎではないか」と感じたことはありますか?
- ある
- ない
私たちは、自分がこの世界の現実をそのまま直接的に知覚していると信じており、自分と異なる視点は、すべて歪んだ考えであるとみなしがちです。
そのため、自分が支持する陣営と同じ視点に立つ報道を見ると、客観的な分析と一般的な関心に基づく、「中立的な報道」であると見なすようです。一方、実際に「中立的な報道」をみると、A陣営の人は、この報道はB陣営の好みに偏りすぎていると考え、B陣営の人は、この報道はA陣営の好みに偏りすぎていると考えます。このようなバイアスを、敵意的メディア認知と言います。なお、この敵意的メディア認知は、報道内容だけでなく、その報道を行っているジャーナリストにも及びます。また、メディアに限らず、中立の立場を取る機関や個人に対しても、同様の認識を持つと考えられます。
関連記事:ナイーブ・リアリズム
【参考文献】
Feldman, L. (2011). Partisan differences in opinionated news perceptions: A test of the hostile media effect. Political Behavior, 33, 407–432.