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教育人文学部

在校生・卒業生インタビュー



2023年卒業 関口真優さん

2023年卒業 関口真優さん(写真中央)

 関口真優さんは十文字学園女子大学を2023年に卒業後、現在はさいたま市の小学校に勤務しており、今年で教員として3年目です。
 さいたま市の教員採用試験は倍率が高く、狭き門だといわれています。その中でも真優さんは大学時代、勉学に励み、市の教師養成塾である「夢塾」に通うなど、大学時代に多くの経験を積まれ、努力されていました。
 今回は、児童教育学科2年生2人が関口さんに取材をしました。

Q.大学生のうちにやっておいたほうがいいことを教えてください。

 学生のうちにたくさん本を読んでおいてください!本は、語彙力を高め、知識の幅を広げてくれるものだと考えています。小学校では1年生から6年生まで幅広い学年を教えるため、学年によってどの言葉を使うべきなのか、考えながら話していかなければなりません。そのためにも、言葉の引き出しを増やす読書は必要だと思います。
 社会人になるとなかなか自分の時間が取れません。だからこそ、時間に余裕のある学生のうちに、たくさん本を読んでおくことを強くおすすめします。

Q.初めての担任の先生になり、1番ドキドキしたことは何ですか。

 始業式の日に、保護者の方と初めて電話対応をしたときです。始業式ということで、教員生活が始まって間もないころだったのもあり、すごくドキドキしました。保護者の方とうまく意思疎通が取れず、伝えたいことをうまく伝達するのが難しかったのを覚えています。まだお会いしたことのない親御さんだったということもあり、さらに緊張しました。

Q.なぜ埼玉県の教員採用試験を受けるのではなく、さいたま市の教員採用試験を受けたのですか。

 さいたま市を選んだ理由は、主に2つあります。1つ目は、異動範囲が市内に限られていて比較的狭いこと、2つ目は、給与面の条件が良かったことです。
 埼玉県でも、北部地区、西部地区などの地区ごとに異動しますが、さいたま市もA,B,C,Dというように分けられており、その範囲内での異動となります。ですので、「市の採用は異動が広範囲なのでは?」という心配は、あまり必要ないと思います。

Q.最後に

 十文字での4年間は、実践的な経験を多く積むことができ、非常に充実した大学生活でした。この大学の強みは、1年次から小学校インターンシップに参加できることにあると思います。早いうちに、教育現場に行ってその場の雰囲気を感じること、また、教師が1日どういう生活を送っているのかを体感できるので、自分自身、すごく大きな経験になりました。このような取り組みは他大学ではあまり見られず、十文字ならではの魅力だと思います。十文字ではこのように充実した学校生活が送れると思いますので、ぜひ十文字に学びに来てください!
取材・記事作成:井口愛理(児童教育学科2年生)
取材・写真撮影:嘉悦伽藍(児童教育学科2年生)

2015年卒業 舟山康名さん

2015年卒業 舟山康名さん

2015年卒業生の舟山康名さんにインタビュー!!

舟山さんは十文字学園女子大学を卒業後結婚を機に山形県と新潟県の県境にある日本有数の豪雪地帯小国町に移住。
小国町役場での就職を経験後、まち・ひと・くらし縁をつむぐ移住者コミニティを代表として運営に携わっています。
移住者コミュニティの活動以外にも「Kukka」という屋号で刺繡作家として、自然素材を使用したエシカルアクセサリーを制作しています。

Q.現在取り組んでいる活動について教えてください。

 山形県小国町にて「おぐに移住者コミュニティつむぐ」の代表としてコミュニティの運営を行っています。山形県小国町は人口7,000人ほどの小さな町です。人口減少が課題のこの町において、人と人との繋がりがとても重要だと考え、移住者をはじめ地域の方々が参加し交流を深められるイベントの企画・運営、グループLINEを活用した地域の情報交換などを行っています。立ち上げから4年目に入り、現在メンバーは100人を超え、様々な媒体から取材を受けるなど、小国町だけではなく山形県内で注目していただき、活動の幅を広げています。

 個人的な活動として「Kukka」という屋号で刺繡作家も並行して取り組んでいます。自然素材を使用したエシカルアクセサリーを制作し、マルシェなどを中心に販売し、ワークショップを開催しています。

Q.現在の「道」に進んだきっかけやその道に進もうと決めた理由を教えてください。

 小国町に移住したのは24歳の時でした。結婚が決まり、出身の埼玉を離れ、主人の実家のある小国町に移住することになりました。しかし、いざ移住しても移住後のサポートを行う受け皿がないため、なかなか友達を作ることができず、居場所がないと思うようになりました。
 その後、小国町での生活にも慣れてきた2020年の秋、町主催で開催された移住者女子会に参加したことをきっかけに、数人の移住者女性と出会うことができました。そこで、自分と同じ悩みを抱えている人がいることを知り、「自分のように孤独を感じる移住者を減らしたい」と思い、県内初となる民間による移住者コミュニティを立ち上げることにしました。

Q.活動を続けていく中で「壁」にぶつかったことはありますか。ぶつかった際にはどのように乗り越えていきましたか。

 常に感じているのは、参加者の温度差です。これはどんな活動でも一定の人数がいれば起こりうることだとは思うのですが、イベントを企画するとなっても、運営から携わり地域活性に尽力したいモチベーションの高い人、当日だけ参加して楽しむ人、行けたら行きますスタンスの人など、それぞれ活動に対する思いが様々です。長く活動を続けていくためには、「絶対に参加しないといけない!」などルールを作らずに、“ゆるさ”を大切にすることが重要だと思っています。参加者にはそれぞれ家庭や仕事があり、優先順位として低くなることは当たり前です。私自身も、家庭を優先することがたくさんあります。例え年に1度の参加になったとしても、その人が参加してくれることがありがたいし、会えることが喜びになります。
 活動を始めて1年目のころは、この温度差に自分だけが頑張っているような気持になり「この活動を続けて意味はあるのだろうか?」とマイナス思考になることもありましたが、今ではこの“ゆるさ”が心地いいと思えます。
 とはいえ、なかなか運営メンバーに参加してくれる方が集まらないので、その点はずっと課題で、一緒に小国町を楽しくしたい!と考えて行動してくれる仲間は常に募集しています。

Q.現在の活動に対する将来の夢は何ですか。またどのようなことを将来的に行っていきたいと考えていますか。

 つむぐとしての夢は、つむぐに関わっている子どもたちが、活動に参加する大人に憧れ、「小国町かっこいい」「捨てたもんじゃない」「将来小国で暮らしたい」などと地元愛を持ってもらうことです。というのも、小国に住む若者や子供たちはもっと都会に魅力を感じ、将来地元を離れる子も多く、地元に残り盛り上げたいと考える子はあまりいないように感じます。地元に誇りを持てず、諦めているようです。
 移住者だからこそ見える、小国町のすばらしさを活動を通して子どもたちに伝えていき、将来一緒に活動出来たら、なによりうれしいです。
 個人的には、今年コミュニティスペースの運営を始めようと思っています。使われていない蔵をリノベーションし、カフェやレンタルスペース、子ども食堂などができる地域のサードプレイスとして活用していきたいと考えており、計画を進めています。

Q.十文字学園女子大学での経験はどのように活かされていますか。

 大学1年生の時に学科の取り組みで、イモプロ(さつまいもプロジェクト)という、東北復興支援のボランティア活動を行っていました。私が入学した年はちょうど震災直後で、東北に何かできることはないかと考えていた矢先、新座産のB級品のさつまいもを使ってスイーツを作り販売し、売り上げを寄付する活動をしないか、と学年集会で呼びかけられたのがきっかけです。
 この時、代表を務め実際に義援金20万円を宮城県の岩沼市の小学校に寄付しました。この活動成果がとても自信につながり、またリーダーとしての見方やチームの作り方を実際に体験したことが、現在代表として活動していくうえでとても生かされています。

Q.在学生・受験を検討している学生にメッセージをお願いいたします。

 学生時代は、優しい先生たちに囲まれ、にぎやかな友達に囲まれ、とても自由な大学生活を送ってしまいました。今思えば、もっと色んなことを体験し、勉強すればよかったと後悔することもあります。例えば、発展途上国の子どもに関わりたいとずっと考えていますが、今は家庭があり、すぐに行動に移すことが難しいです。学生の皆さんには、そういった後悔のないように、思い立ったらぜひチャレンジをしてほしいです。
 受験を検討している学生さんには、十文字はとにかく先生方との距離が近く、優しいのが魅力だと思います。また、チャレンジすることを応援してくれ手を差し伸べてくれる先生ばかりです。楽しく充実した大学生活が送れることと思いますので、ぜひ受験頑張ってください!

最後に

 つむぐでは毎年、マルシェを開催しています。小国町に興味を持ってくださった方がいましたら、ぜひ遊びにいらしてください!
移住者や地域おこし協力隊なども町では募集していますので、田舎暮らしに興味のある方はぜひお越しくださいね!
舟山さんの活動
▶▶▶https://www.instagram.com/_kukka___/?hl=ja
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