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教育人文学部

心理学科コラム


心と身体の不思議を探求しよう!今日から役立つ知識と今話題の面白いトピックを心理学科の教員が紹介します。

心理学科 教授 加藤 陽子

心理学者のC.ロジャーズは、自らがカウンセリングを行った多くの事例(相談者とのやりとり)を分析し、カウンセリングが有効であった事例に共通していた聴く側の3要素として、「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」をあげ、これらの人間尊重の態度に基づくカウンセリングを提唱しました。彼の理論では、カウンセラーは、相談者に対して具体的なアドバイスや答えを示すのではなく、傾聴によって相談者が自分の考え方や気持ちを整理したり、気づきを得たりするための心理的なサポートを行います。
では、カウンセラーの「傾聴」は、私たちが家族や友達の話を聞くのと何が違うのでしょうか? 9/29の授業では、カウンセラーの聴く技術についてご紹介します。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

9月29日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「こころの声を聴くスキル」は加藤 陽子先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 教授 池田 まさみ

「錯視」と「錯思」の体験を通して
人と話していると共感することがある一方で、誤解が生じることもあります。誤解が生じる理由のひとつに、私たちの心にひそむ「バイアス」が関係しているといわれています。バイアスは「ゆがみ / 偏り」という意味で、ある種の「錯覚」といえます。バイアス=錯覚は、ふだん自分では気がつかないだけで、さまざまな場面で生じています。
授業では、見え方の錯覚である「錯視」や、記憶や考え方の錯覚である「錯思」を、実際に体験してもらいながら、人間に共通するモノの見え方や考え方の特徴を知ってもらいたいと思います。知っておくと不要な誤解を防げるかもしれません! また、どのようにしてバイアスが生じるのかを研究事例を交えてご紹介します。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

8月25日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「バイアスの心理学」は池田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 教授 綿井 雅康

コミュニケーションと心理学
皆さんはコミュニケーションが得意ですか? 上手にコミュニケーションを交わせたら素敵ですね。でも、コミュニケーションって何でしょう? 会話すること? 気持ちが伝わること? 人間関係のこと? 体験授業では、心理学が研究しているコミュニケーションについて紹介します。実はこんなコミュニケーションもあるんだ!って発見してもらえると嬉しいです。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

8月10日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「コミュニケーションの心理学」は綿井先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 教授 平田 智秋

模擬授業でするような錯視体験をしてもらうと、見えたものと実際とのズレに気づいた高校生から「私たちの眼ってポンコツですか?」と質問されます。答えはNOです。私たちがモノを見る仕組みは、長い進化の過程で「生存に有利なよう」、かなり精巧にできています(チャンギージー、2020)。

 人類が二足歩行を始めてから500万年、といいます。仮にその頃からヒトの視覚系に独自の進化が始まったとして、500万年って、どのくらいの時間でしょう?1世代=20年とすれば、2人目のお母さん=お祖母ちゃんで40年。500万年はお母さん25万人分の時間です。二足歩行を始めた最初のお母さんまでを呼び戻せたなら、5万人収容の東京ドームは月から金まで5日間、お母さんで埋まります

 このように長い永い生命のリレーを引継いで、私たちの身体と心は今を生きています。この過程で作り上げられた「心のクセ」を、錯視の体験は見せてくれます。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

7月28日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「心理学って何するの?」は平田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 講師 武田 瑞穂

物を「捨てる・取っておく」の心理

私たちが過ごす部屋は人により様々です。片付け整理整頓の行き届いている部屋で過ごすのは気持ちの良いことと感じる人も多いでしょう。一方,これから使うかどうか分からないけれど,捨てられない物やグッズであふれかえっている部屋が心地よいと感じる人もいるのではないでしょうか。人が物を溜め込む理由には,物を捨てることに抵抗を感じる,物が自分の一部であると感じる,物に対して責任を感じるなど,様々な心理的傾向が関係しています。今回の体験授業では最近の研究から,人が物を溜め込む行動や片付け行動について,心理学の観点から考えます。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

7月21日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「私たちの生活と心理学」は武田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 准教授 笹倉 尚子

日常生活で私たちは「心の健康」や「メンタルヘルス」といった言葉をよく耳にします。しかし「心が健康である」とはいったいどのような状態なのでしょうか。
身体の健康や病気と違って、心というものはどこか謎めいていて、わかりにくいところがあります。とはいえ心の健康・心の不調は誰にとっても他人事ではありません。「ストレス反応」のメカニズムや、自分を労わる「セルフケア」、そして他者に助けを求める「援助希求行動」について学ぶことは、あなた自身やあなたの周りの人たちを理解し、サポートするのに役立つはずです。
7/7の授業では、現代社会における心の健康、そして心の不調にどう向き合うかについてお話します。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

7月7日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「こころの健康ってなんだろう?」は笹倉先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 教授 山下 倫実

誰かと会話をする時や入試の面接練習などで「目を見て話しましょう」と言われたことはありませんか。私は人と視線を合わせることが苦手で、大学生の時に「両目と鼻の先をつないだ三角形の辺りを見ると、視線が合っているように見える」というアドバイスに救われたことがあります。

社会心理学の研究では、視線量が多い人は、温かく好意的な人であると評価され、自信があるような印象を持たれることがわかっています(飯塚,2004)。また、映像を用いた実験ではありますが、アイコンタクトに笑顔が加わると、会話の満足感が高くなる(土屋,2016)という結果もあります。私たちは心の内を言葉だけでなく、様々な方法で伝えあう生き物なのですね!

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

6月23日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「友人関係の心理学-明日、今日よりも好きになれる?-」は山下先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 准教授 石田 有理

ヒトの赤ちゃんは自分の体を自由に動かすこともできない、とても手のかかる存在です。このように未熟な状態で生まれてくることを「生理的早産」と呼びます。生まれてすぐ歩けるようになる状態までお腹の中で成熟を待つと、体が大きくなりすぎてお母さんのお腹の中から出てくるのが難しくなるため、進化の過程で早く産まれてくるようになったと考えられています。そのかわり、赤ちゃんは優れた「感覚能力」と「学習能力」を備えて生まれてきます。そのため、生まれてすぐに世話をしてくれる大人と豊かなコミュニケーションをとり、人間らしく育っていきます。
6/9の体験講座では、赤ちゃんの能力と、発達心理学においてその能力をどのように研究するのかについてお話しします。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

6月9日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「ヒトの心のはじまりを考える-発達心理学で学ぶこと」は石田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 講師 増田 早哉子

私たちヒトは、ものを見るときに目を使ってみています。…と聞くと「当たり前!」と思うかもしれません。しかし心理学の研究では、目だけではなく心を使って対象を見ていることが示されています。心は、わたしたちの「見えている以上の世界」を見せることもあれば、見えている世界を見えなくしてしまうこともあります。ものを見ることは受け身の過程ではなく、積極的に心が働いた結果なのです。
知覚心理学を通じて、心の働き方を体験してみましょう。普段なんとなく見ている世界が、心理学の知識を得ることで、いつもと違って見えるかもしれませんよ。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

5月26日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「心理学への招待: 世界を記憶する」は増田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 教授 平田 智秋

目に見えない心を扱う心理学には,心を観るための工夫が多くあります。たとえば錯視体験から「私たちは世界を,ありのままに見ていない」ことが分かります。有名なミュラー・リヤー錯視では,矢羽の効果でA(左)の線が長く見えます(2本の横線は同じ長さ)。メイクへの活用も提案されていて(森川, 2020),アイラインを工夫すれば,Aの眼はより切れ長に見えます。錯視をもたらす「心のフィルタ」は強力で,「これは錯視だ」と言い聞かせても,その効果は消えません。心のフィルタは心臓の拍動のように「勝手にはたらいて」,意識できません。「ものを見る」という心の働きにも,意識できない過程が潜んでいます。

4月28日の体験授業では錯視体験を通じ,心の働きを実感して下さい。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

4月28日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「心理学って何するの?」は平田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 准教授 山下 倫実

春は出会いの季節。新たな出会いを前に、ドキドキしている人も多いかもしれません。誰かと仲良くなるためには自己開示が大切であるという研究があります。自己開示とは、ありのままに自分自身の話をすることです。
特に、人と人が仲良くなる過程で話される内容は、天気や趣味など表面的なものから、恋愛や進路など内面的なものに深化していくこと、話題の種類が段々と多様になっていくことが明らかになっています(Altman & Taylor,1973)。
このルールをふまえた「話題」選びができれば、スムーズに仲良くなれるかもしれません。3月24日の体験講座では、一緒に「自己開示」のコツを学んでみませんか?

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

3月24日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「友人関係の心理学~明日、今日よりも好きになれる?~」は山下先生がご担当です。ぜひご来場ください!
また同日、学生スタッフが心理学科ブースからインスタライブをします。詳しくは、心理学科のInstagramで告知します。

心理学科 講師 柏木 睦月

「『自分らしく』って言われるけれど…そもそも『自分』って?」
「自分を好きになるってどういうこと?」
「自分を大事にするって?」
保健室での児童生徒との対話には、哲学的ともいえる「問い」もあります。養護教諭には、一見これといった答えのない「問い」を一緒に考える機会も多いです。
このような誰もが一度は考えたことのある「問い」について考えを深める手法の一つに「哲学対話」があります。最近では授業で取り入れている学校も増えてきました。哲学対話では、誰かとの対話を通して「同じこと」だけでなく「違うこと」にも安心しながら自分にとっての「ほんとうのこと(真理)」を深くじっくり考えます。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

12月3日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「『自分らしさ』を哲学する~養護教諭と見つけるほんとうの自分って?」は柏木先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 教授 風間 文明

青年期ってどんな時期なのでしょう?青年期の友人関係は浅く広い関係から狭く深い関係へと移行していきます。特に高校時代には、理想の自分の姿を親友の内に見出すなど、友人との関わりが自己形成にも強い影響を及ぼします。多くの高校生が参加する部活動は、持続的で親密な友人関係を形成する大事な機会です。授業科目での学びだけでなく、行事、部活動、受験など、様々な経験を通して、自分についての理解を深め自己を確立していく時期が青年期なのです。

10月8日オープンキャンパス、総合型入試対策講座のご案内

10月8日のオープンキャンパスでは、心理学科を受検する方向けに、総合型入試の対策講座を行います。ぜひご来場ください!

心理学科 准教授 石田 有理

ヒトの赤ちゃんは自分の体を自由に動かすこともできない、とても手のかかる存在です。このように未熟な状態で生まれてくることを「生理的早産」と呼びます。ヒトの生理的早産にはどんな意味があるのでしょう?お腹の中で成熟を待っていては、大きくなりすぎてお母さんのお腹の中から出てくるのが難しくなるからだと考えられています。そのかわり、赤ちゃんは優れた「感覚能力」と「学習能力」を備えて生まれてきます。そのため、生まれてすぐに世話をしてくれる大人と豊かなコミュニケーションをとり、人間らしく育っていきます。
8/27の体験講座では、赤ちゃんの優れた能力とその能力をどのように研究するのかをお話しします。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

8月27日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「ヒトの心のはじまりを考える~発達心理学で学ぶこと」は石田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 専任講師 武田 瑞穂

発達障害の一つにADHDがあります。うっかりミスの原因となる不注意や、落ち着きがなくそそっかしい多動・衝動性が特徴です。
どら猫をはだしで追いかけたり、町に出てから財布を持たずに買い物に行ったことに気づくサザエさん。あわてんぼうでそそっかしいので、母さんやカツオにはあきれられ、父さんにはよく叱られています。
このような落ち着きのない行動やうっかりは、ADHDの特徴とよく似ています。それでは、サザエさんはADHDであると言うことができるでしょうか。答えは、Noです。明るく朗らかな性格で、失敗しても叱られても悲壮感はなく、元気でたくましいサザエさん。今回の体験講座で、彼女がADHDとは言えない理由を一緒に考えてみませんか。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

8月11日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「私たちの生活と心理学」は武田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 専任講師 増田 早哉子

勉強するとき、「単語や年号などがなかなか覚えられない・・・」と、記憶力の悪さに困っている人がいます。一方で、円周率を何万桁も覚えられる記憶力のよい人もいます。
記憶には個人差があるのでしょうか?
その差があるとしたら、どこから来るのでしょうか?
さらに勉強以外でも記憶は、わたしたちの人生に深く関わっています。友達や家族との大切な記憶は、思い出すだけでわたしたちの気持ちを癒してくれます。一方、嫌な記憶を忘れられずに苦しむ人もいます。
そもそも、いままでの記憶をすべて失った自分は、「自分」といえるのでしょうか…。
8月6日の体験講座では記憶に関する様々な不思議をご紹介します。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

8月6日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「心理学への招待:世界を記憶する」は増田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 教授 加藤 陽子

「専門はカウンセリングです」と自己紹介すると、「じゃぁ、私の気持ちがわかったりしますか?」と尋ねられることがあります。
そんな時、私は「うぅん・・・わからないですけど、話すとわかるかもしれません」と答えます。ただし、話といっても、言葉だけを聞くわけではありません
「メラビアンの法則」では、言葉によって伝えられる感情はメッセージ全体のたった7%に過ぎず、顔の表情が最大で35%、声の調子が38%だとされます(Mehrabian,1981)。
会話における言葉以外の情報、表情や声色の重要性をカウンセラーは繰り返し学びます。もし、カウンセラーが他人の気持ちを探り当てるのが上手だとしたら、そういった学びの賜物かもしれません。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

7月30日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「こころを聴くスキル」は加藤先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 教授 池田 まさみ

楽しいときは時間が経つのが速いのに、つまらないときは遅い・・と感じることはありませんか? 時間の「物理的な長さ」と「心が感じる長さ」は違うんですね。 つまり、ある種の「錯覚」が生じている、ということです! このような「感じ方」「見え方」「考え方」の錯覚は、「見間違い」とは違って、多くの人に共通してみられる現象です。こうした現象を心理学では「認知バイアス」と呼んでおり、どうしてそのような認知バイアスが起きるのか、を探っています! 
7月23日の体験講座では、みなさんにさまざまな錯覚を「体験」をしてもらいながら、私たち人間に共通する「見え方」「考え方」の特徴を探ると同時に、錯覚=認知バイアスが起きる仕組みについて、一緒に考えてみたいと思います。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

7月23日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「『錯覚』する心を科学する!」は池田先生がご担当です。ぜひご来場ください!

心理学科 専任講師 岡山 睦美

性的同意年齢とは「性的行為に対して同意する能力があるとみなされる年齢の下限」を指します。日本では性的同意年齢が13歳から16歳に引き上げられました。
”The O.C. (2003-2007) ”や、”Gossip Girl (2007-2012)"、”Riverdale (2017-)"などの米国ドラマで、「性的同意」が描写されたシーンをくらべると、この20年のうちに高校生の恋愛や男性の描かれ方が大きく変化してきました。
また英国ドラマの”Sex Education (2019- )”では、同意についてYes, Noだけでなく、女性側から「心の準備が整った」と伝える場面があるなど、「同意」の描かれ方は時代とともに変化し続けています。
そのような視点で海外ドラマを見てみると新たな発見があっておもしろいですよ。

オープンキャンパスで体験授業を受けてみませんか?

7月9日のオープンキャンパス、心理学科の体験講座「性的同意って必要なの?」は岡山先生がご担当です。ぜひご来場ください!

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