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学長室から

志村 二三夫 学長からのメッセージをお届けします。


2017.4.5 平成29年度入学式 式辞

まずは、お祝いと歓迎の言葉を申し述べます。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。春爛漫、桜の花の賑わいを連れてきてくださった皆さんをこうしてお迎えすることができ、本学教職員・関係者一同とても嬉しく思っています。
ご列席のご家族・保護者の皆様におかれても、お慶びはひとしおのことと存じます。心よりお祝い申し上げますとともに、これからの本学へのお力添え・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
なお、私事になりますが、私はつい先日、4月1日に学長に就任したばかりの新米です。年寄りの古古米なのに新米とはこれいかに、ですが、フレッシュな皆さんの若さ・明るさ・元気をおすそ分け頂いて励みます。

さて、新入生の皆さんはそれぞれの夢や希望をもって本学に入学されたと思います。一方、世界は、ポピュリズムの台頭による政治不安、イギリスのEU離脱、トランプ大統領の誕生、テロの拡散など、不安定化し、不確実性が高まっています。逆に、こうした時代であればこそ、本学での学び・勉強をとおし、ぜひ皆さんの夢や希望の実現に近づいて行ってください。その過程でしっかりと培った力が不確実性の時代を生き抜く上できっと役立つはずです。

小池都知事は都民ファーストをスローガンに掲げていますが、本学では私の前の学長横須賀薫先生が提唱した、学生が第一、学生の伸び代を生かす教育を心掛けています。そこで、このような本学での学び・勉強の基盤となる、学園歌にある建学の理念や精神、学園歌に隠された秘密の5つほどをお祝いのメッセージとして、お伝えしたいと思います。十文字学園の学園歌、とてもスペシャルでサプライズです。

さて、その前に、学園歌の学園ってなに?と思われる方があると思います。実は、この大学は、十文字学園という学校法人がつくった大学です。ですから、学園歌はこの学校法人の歌です。十文字中学校や高等学校も共通の学園歌です。
皆さんは既に学園歌を練習しましたね。この式の最後に皆で斉唱しますが、覚えましたか?何となく陰気、という人もいるかもしれません。でも、そのうちに、合点し、腑に落とし、学園歌を好きになって下さると嬉しいです。

では、学園歌の第一の秘密。多分、日本一短い学園歌の一つです。57577の短歌形式、三十一文字のスペシャル学園歌です。
第二に、本学の目的や使命を示した学則は、建学の精神として学園歌を謳い込んでいます。少し長くなりますが、この部分を読みます。「十文字学園女子大学は、建学の精神『身をきたへ 心きたへて 世の中に たちてかひある 人と生きなむ』に基づき、社会の要請に応じる学術の理論と応用を教育研究することによって、社会・文化の発展に貢献する人間性豊かな人材を育成することを目的とする。」学園歌の全部を謳い込んだ学則は、私の知る限り、見つかりません。再びスペシャルです。

ここで、歌詞の解釈をしてみましょう。若い人にはやや馴染みにくい、いにしえの言葉ですが、「体と心を鍛錬し、生き甲斐をもち、自立した人間として、みんなと共に生きてゆきます。ぜひそうしてくださいね。」、私はこんな風に解釈しています。

では、自立した人間とは?人間という漢字には〝じんかん〟という読み方があり、文字通り人と人の間、人間関係、社会、世の中を意味します。つまり、人間とはヒトという生物個体というよりは、社会的存在です。社会の一員として、みんなとなかよく、ふつうにしっかり生活している、それが自立した人間だと思います。

このように生活できれば、仮にささやかでも、生きる喜びや幸福感、つまり生き甲斐を感じられるはずです。前向きに、あかるく、なかよくが社会人力向上の基本です。本学での学び・勉強を通して、社会人力を養って下さい。

第三に学園歌にある鍛えについて。鍛えとは鍛錬のこと。鍛錬の鍛は、鍛えと同じ、錬は金偏に東です。
金属を強く熱して不純物を除くことが錬。金属に力を加えて丈夫にしたり、変形加工することが鍛。鉄は鍛錬を受けて、潜在能力つまり伸びしろが生かされ、強靭な刃金や自動車のボディーに変身します。
もしかして、ネット上の画像を見た人がいるかもしれません。真っすぐ立てた日本刀に向かって、鉄砲の弾を打つと、どうなったでしょう?何と、弾は真っ二つに割れました。このサプライズは、刀の刃の鉄が鍛錬を受けたお陰です。
鉄にできることが人間にできないはずがありません。鍛錬また勉強、強くなるよう勉めることで伸びしろが生き、能力が高まります。そして、鍛えは、当て字で書けば、喜びを多く恵む、となります。これまたサプライズです。
十文字女子大の鍛えの場は学内の授業や課外活動、職員による指導・支援だけではありません。本学は地域に根差した大学として、新座市はじめ近隣自治体・地域社会等との連携協力に努めています。皆さんは地域活動をとおして自治体や地域の方を先生・先達として多くを学ぶことができます。

さて、第四です。学園歌は、人と生きなむ、というようになむで終わります。実は、このなむには二つの意味があります。一つは自分自身の意志を表します。したがって、学園歌は「私は…と生きて行きます。」という意味になります。一方、なむは誂(あつら)えの助詞として、相手に対する願望を表す場合があります。こちらの場合は、「あなたは、ぜひ…と生きて下さいね」、という意味です。ですから、学園歌は一つの歌詞の中で、教わり育つ学生と、教え育てる教職員や地域の皆さんとの交感、心と心の交流を表しています。
皆さんの中には、相聞歌について知っている人がいるかもしれません。相談の相と話を聞くの聞く、と書いて相聞。恋人同士が交し合った和歌を指すことが多いですが、親子や師弟、知人同士での心と心の交し合いも相聞です。学園歌は一つの歌でできたサプライズでスペシャルな相聞歌です。

第五に、学園歌は教職員の強い意志・決意を表すものでもあります。「私たち教職員は、体と心を鍛錬し…と生きて行きます。」ということです。学生の皆さんとともに、自らの伸び代を伸ばす、それが十文字の教職員です。学生が第一、学生の伸び代を生かす教育のために励んでいます。

この式の最後に学園歌を皆で歌いますが、ぜひここでお伝えした私からのお祝いのメッセージを少しでも思い返して歌って下さると幸いです。これをもって私の式辞といたします。

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