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教育・学修支援

共通科目「企業に学ぶキャリアデザイン」


本講義では、企業で活躍する方々からの講話を通して、個人のキャリア形成と社会・企業との関わりについて理解を深めます。企業が求める人材像や働くことの意義について学びながら、自身の強みや価値観を見つめ直し、自己理解を深めていきます。また、将来の進路やキャリアについて主体的に考え、自ら意思決定し行動できる力を養うことを目的としています。

7月23日講義 メルシャン株式会社 大林 万希子 様(2)

企業とともにCSVを考える―メルシャン株式会社とのPBL最終発表を実施―

2026年7月23日(木)

 7月23日(木)の共通科目「企業に学ぶキャリアデザイン」では、メルシャン株式会社と連携して取り組んできたPBL(課題解決型学習)の最終発表を実施しました。
 学生は、メルシャン株式会社 マーケティング部 企画グループの大林万希子様に向け、「CSV(共有価値の創造)」をテーマに、社会課題の解決と事業の成長を両立させるアイデアを6チームに分かれて発表しました。

 本講義では、企業が社会的価値と経済的価値を両立させながら社会課題の解決に取り組むCSV経営について、メルシャン株式会社の事例をもとに学習。「自然のめぐみを、幸せに変えてゆく。」というパーパスを踏まえ、メルシャンのCSV活動に共感し、関わりたくなる新たな取り組みを提案するという課題に約1か月間取り組みました。

 学生たちは、解決したい社会課題や目指す姿、実現方法、社会的価値と経済的価値、メルシャンが取り組む意義などを多角的に検討。その成果として、環境負荷の見える化と容器回収を組み合わせた仕組みや、ワインづくりの副産物を活用した食品・ものづくり体験、ワインを飲まない人との新たな接点を生み出す商品、好みに合ったワイン選びを支援するサービスなど、生活者視点を生かした多彩なCSVアイデアを提案しました。また、調査結果や企業事例を根拠として示しながら、相手に伝わりやすい構成やストーリーを意識したプレゼンテーションにも挑戦しました。

発表後、大林様からは、「約1か月という短期間で、課題設定から実現方法、メルシャンが取り組む意義までを整理し、分かりやすい提案にまとめていた」と高い評価をいただきました。また、CSVは取り組みを実施するだけでなく、その価値を生活者に伝え、参加や購買につなげること、一過性ではなく継続できる仕組みとして設計することが重要であるとの講評がありました。さらに、「学生ならではの視点から得られた気づきを『ギフト』として持ち帰りたい」との温かいメッセージもいただきました。

 今回のPBLを通して学生たちは、CSVとは単なる社会貢献活動ではなく、企業の本業を通じて社会的価値と経済的価値を同時に創出する考え方であることを理解しました。また、企業のパーパスが商品開発や地域連携、環境への配慮など具体的な事業活動につながっていることや、社会課題を解決するアイデアを事業として継続するためには、「誰にどのような価値を届けるのか」「どのように生活者へ伝え、行動につなげるのか」という視点が不可欠であることを学びました。

 学部・学科を越えたメンバーで協働し、企業が実際に取り組むテーマに対して調査・議論・提案までを行った経験は、社会課題と事業を結び付けながら価値を創造するプロセスを実践的に学ぶ貴重な機会となり、自身の将来のキャリアについて考えを深める学びとなりました。

学生の感想

・マーケティングの理論を学ぶだけでなく、実際の企業(メルシャン様)が抱えるリアルな課題に対して実践的にアウトプットする難しさと面白さを学べたことが大きな収穫である。 特に「ぶどうパミス(搾りかす)」という未利用資源のアップサイクル提案を通して、単に社会貢献や環境配慮(SDGs)を掲げるだけではビジネスとして成り立たず、ターゲット消費者の購買意欲を動かす「具体的な体験価値」や「事業としての持続可能性」を両立させる視点が不可欠であると実感した。

・企業が社会課題の解決に取り組みながら経済的利益も生み出す「CSV」の実践的な考え方を学べた。 これまでは「環境配慮=企業のコスト増加やボランティア」というイメージがあったが、今回のワークを通じて、消費者の行動変容を促す仕組み(アプリでの見える化やポイント付与)や資源循環のルートを構築することで、CO2削減という社会的価値と、リピート率向上・コスト削減という経済的価値を両立できることを実感した。社会課題を自社の事業価値に昇華させる視点の重要性を学べたことが大きな収穫だった。

・今日の発表と他のグループの発表を聞いて、アイデアをいろんな角度から考える大切さを学んだ。自分たちの班のようにCO2削減や回収に取り組むだけでなく、他グループの「ワインの搾りかす(パミス)で入浴剤を作って、新しいお客さんを増やす」というような、思いもよらない柔軟な発想にとても刺激を受けた。また、自分が担当した「メルシャンがやる意味」をまとめて発表したことで、どれだけ良いアイデアでも「なぜメルシャンという会社がやる必要があるのか」というストーリーがしっかりしていないと、相手に納得してもらえないんだということがよくわかった。

・先輩が、発表の始まりを担当してくれたが、冒頭の挨拶や、内容の始め方がとても分かりやすく、学ぶものが多かった。他の班の発表を聞き、必要な情報を簡潔に話している班が多く、スライド作りや発表の仕方も学ぶことが多かった。

・自チームの発表を通して、限られた時間内で提案の魅力を簡潔に伝える難しさと、時間配分を踏まえたデリバリーの重要性を学んだ。また、他チームの発表を聞くことで、同じ課題(メルシャン様)に対してもターゲットの切り口や提案の落とし込み方に多様なアプローチがあることを知り、思考の幅を広げる大きな学びとなった。

・他のチームの発表はどれも独自性があり、自分には無い考え方であったため、とても面白かった。私たちのチームではあまり触れなかった顧客、消費者目線の考え方が取り込まれているチームがあり、もし自分たちのチームにそれらを取り入れるならどうなるだろうかと考えさせられた。

・グループワークでの役割は今まで意識したことがなかったが、タイムキーパーが重要であったり、進行する人がうまくまわすことであったり、単にグループワークするだけでなく、いかに時間内でより良いものを提案するために必要かを理解することができた。また、発表資料を作る際はひとつずつやりたいこと実現したいことを明確化していくことで自分たちの目標がより理解でき、難しいと思っていた課題に対しても解決策が浮かび形になったので良かった。

関連リンク

6月25日講義 メルシャン株式会社 大林 万希子 様(1)

企業のパーパスから、未来の価値創造を学ぶ

2026年6月25日(木)

6月25日(木)の講義では、メルシャン株式会社 マーケティング部 企画グループの大林 万希子 様を講師にお招きし、「メルシャン株式会社 CSVの取り組みについて」をテーマに講義を実施しました。企業が社会的価値と経済的価値を両立させるCSV経営について、実際の事例を通して学ぶとともに、今後取り組むグループワークに向けたブリーフィングも行われました。

今回は、「企業は何のために存在しているのか」という問いを起点に、企業が社会課題の解決による社会的価値と、持続的な成長を支える経済的価値を両立するCSV(Creating Shared Value)の考え方について学びました。

メルシャン株式会社では、「自然のめぐみを、幸せに変えてゆく。」というパーパスのもと、ワインや梅酒、焼酎などの事業を展開しています。講義では、長野県上田市の遊休荒廃地をブドウ畑として再生した「シャトー・メルシャン 椀子ヴィンヤード」の事例や、和歌山県みなべ町の完熟南高梅を活用した「まっこい梅酒」の取り組みなどを紹介いただきました。これらの事例から、生物多様性の保全や地域雇用の創出、障がい者の自立支援、地域産業の活性化など、事業を通じて社会課題の解決に取り組む姿勢について理解を深めました。

また、CSV経営とは社会貢献活動にとどまらず、本業を通じて社会と企業双方に価値を生み出す考え方であることを学び、企業のパーパスや価値観が商品開発や地域連携、環境への配慮などの具体的な事業活動につながっていることを理解しました。

講義の最後には、今後実施するグループワークに向けたブリーフィングが行われました。学生たちは、メルシャン株式会社のCSV活動に共感し、自分自身も関わりたくなる商品や体験、コミュニケーション施策などについて、社会的価値と経済的価値の両面から考え、企画提案に取り組んでいきます。

受講した学生の感想

・フードロス削減や地域活性化、環境保全などに取り組みながら事業を行っていることに驚いた。。ワインや梅酒を作る会社というイメージしかなかったが、地域や自然とのつながりを大切にしている企業だと知り、企業を見る視点が変わった。

・実際に企業の方から話が聞けてより明確に見えるものがあったり、存在価値を理解することができたので良かった。メルシャンはワインのイメージしかなかったが、原料アルコール作り、色んな商品に提供し役に立てていることや自分が好きな梅酒を作っている企業ということを知りびっくりした。

・企業の社会的存在意義を見ていくうえで自分が思っている以上に社会問題を解決しようと考えている企業が多くあることを学ぶことができた。企業は、地域と企業が共生していくことを大切にしていてCSV経営をすごく大切にしていることを学ぶことができた。

・遊休地を活用したワインづくりや、規格外の果物を活用した商品開発など、社会課題を新しい価値へ変えていることも印象に残った。私も将来は、利益だけではなく社会への貢献も考えながら仕事に取り組むことを大切にしたいと思った。

・CSVはとても難しく、堅苦しい感じがしていたが、そんなことはなく世界全体の課題というよりは地域で困っていることや問題になっていることを私たちの力でどう価値に変え、そこから利益を出すかを考えていくことなんだと感じた。今までは世界の問題だけを考えていくのかと思っていたが、日本にある小さな問題でもそれがどう価値に変わって利益に繋がるかによって変わることを学んだ。

関連リンク

6月11日講義 大日本印刷株式会社(DNP) 草原 仁美 様

伝える力は、相手を想像する力

2026年6月11日(木)

先週に引き続き、大日本印刷株式会社 マーケティング本部 未来社会デザインユニット 副ユニット長の草原 仁美 様を講師にお招きし、「思考を伝えるデリバリー設計」をテーマに講義を実施しました。

本講義では、「きちんと説明しているのに、なぜ相手に伝わらないのか」という身近なテーマを切り口に、伝える内容そのものだけでなく、相手に届く形へと整える「デリバリー(伝え方)」の考え方について学びました。

草原様からは、コミュニケーションがうまくいかない原因を能力や性格の問題ではなく、「伝え方の形のずれ」として捉える視点が示されました。また、目に見える出来事である「現象」と、その背景にある「課題」を切り分けて考えることの重要性や、「話は順番で伝わる」という考え方のもと、相手が理解しやすい順序で情報を整理・構成することの大切さについて解説いただきました。

さらに、人は「理屈で理解し、気持ちで動く」ことから、正しい情報を伝えるだけでなく、驚きや気づきを生み出すストーリーや、自身の経験に基づく一次情報が相手の共感や行動につながることについても学びました。講義内では、最近うまくいかなかった会話を振り返り、「起きていること(事実)」のみを書き出すワークにも取り組み、現象と課題を切り分けて考えるプロセスを体験しました。

先週の「グローバルな視点とキャリア形成」に続き、今回の講義では相手の立場や価値観を理解しながらコミュニケーションを図ることの重要性について学びました。学生たちは、伝える力とは単に話し方の技術ではなく、相手にとって理解しやすく行動しやすい形に整える力であることを理解し、今後の学修や就職活動、社会人としてのコミュニケーションにもつながる実践的な学びを得る機会となりました。

受講した学生の感想

・目に見えている出来事が本当に考えるべき問題ではないということ。自分の考えを相手に伝えるときに何を自分が一番伝えたいのか、どの立場にいるのかを明確にすることでより相手に自分の意見を伝えられると学ぶことができた。

・伝えるのが上手くいかなかった時、苦手だなと思っていたが、今日の講義を聞いて、順番や相手について考えることや感情を乗せることが大切だと知り、私はこの中で話の順番が苦手なことが理解できた。これからは、相手に伝えたい時に話す順番について考えて見ようと思った。

・私はこれまで、自分の話が伝わらないときは内容に問題があるのだと思うことがあった。しかし、今回の話を聞いて、伝わりにくさは話の構成や順番にも原因があることを知り、とても納得した。今後はレポートやプレゼンテーションだけでなく、普段の会話でも相手が理解しやすい順番を意識して話したいと思った。

・齟齬が起こった時に、自分の言動が問題であったと決めつけてはいけないことを学んだ。また、物事の理解の順番は人によって異なり、相手が頭の中で整頓できるように伝える形を変えることが重要だと学んだ。

・今まで、プレゼンテーションで最も大切なのは伝えたいことを噛み砕いて重要な点を強調する事だと考えていたが、ただそれだけでなく相手の立場になってどう見えるのか、どう考えるのか、どう感じるのか、そしてその上でどう動くのかが大切だと感じた。

・「正しさだけでは人は動けない」という言葉を聞き、とても納得した。確かに正論だけを堅苦しい言葉で説明されてもなかなか聞く気は起きないし、それと同時に自分も相手に何かを伝える時に自分の言葉を交えて話さないと逆に説得力が無くなってしまうんだなと学ぶことができた。

・受け取り手の立場で考えれば、どういった立場の人に伝えるかを意識しなければ当事者意識を持てず、反応を求められても何とも言えないだろうという気持ちは考えられるが、自分が伝える立場になるとやはり考えを伝える事ばかりに意識が向きすぎて受け取り手側の視点を忘れてしまいがちになるなと思った。

6月4日講義 大日本印刷株式会社(DNP) 草原 仁美 様

グローバルな視点とキャリア形成を学ぶ

2026年6月4日(木)

共通科目「企業に学ぶキャリアデザイン」において、大日本印刷株式会社 マーケティング本部 未来社会デザインユニット 副ユニット長の草原 仁美様を講師としてお招きし、「グローバルな視点とキャリア形成」をテーマに講義を実施しました。

本授業は、企業で活躍する方の経験や考え方に触れることで、学生が自分らしいキャリアについて主体的に考え、社会との関わり方を学ぶことを目的としています。

講義では、草原様が研究開発エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、その後、中東やアフリカなどで多様な文化や価値観を持つ人々と協働しながら活躍の場を広げてきた経験についてお話しいただきました。また、「グローバルに活躍することは、英語を使うことや海外で働くことだけを意味するものではない」とし、「違いを直すのではなく、違いを知ることが大切である」と語られました。さらに、私たちの日常生活が世界中の人々や社会とつながっていることを踏まえ、多様な価値観や文化を理解し、尊重しながら新たな価値を生み出していく姿勢の重要性について学びました。

キャリア形成については、「キャリアは一度決めたら終わりではなく、何度でも編集できるストーリーである」とのお話がありました。失敗や迷いも将来につながる経験であり、自分自身が納得できる選択を重ねながら成長していくことの大切さが伝えられました。また、他者の良い部分を取り入れながら自分らしいキャリアを築く「パーツモデル」や、好奇心を持ち興味を言葉にして小さく行動することで偶然の機会を引き寄せる考え方についても紹介されました。

学生たちは講義を通じて、「違いを知り、違いを楽しむ」ことがグローバルな視点の第一歩であることを理解するとともに、経験を重ねながら自分らしいキャリアを築いていくことの大切さを学びました。今回の講義は、多様性への理解を深め、自身の将来やキャリアについて考える貴重な機会となりました。

受講した学生の感想

・私はグローバル人材というと、語学力が高く海外で活躍する人をイメージしていたが、それだけではなく、自分の考えを持ち、多様な価値観を受け入れながら行動できる人もグローバル人材の一つであると感じた。また、お話の中で自分の「好き」を大切にし、自信を持って挑戦することの重要性について学んだ。将来の進路や仕事を考える際にも、自分が本当に興味を持てることを大切にしながら、自分らしく成長していきたいと思った。

・自分にとって当たり前なことは、他人にとって当たり前ではないし、日本にとって当たり前のことはほかの国では当たり前ではない。この違いをただ受け入れるだけでなく、理解し、尊重することの大切さが分かった。

・失敗することは怖いことだけど、その失敗が成長につながるのなら挑戦したいし、異なる価値観や文化を受け入れることでグローバルな人材へと成長していけるということが分かった。

・ポジティブ思考と成長志向の違いに驚いた。失敗に対し深刻に考え込みすぎないことも重要だが、なぜ失敗したのか次にどのように活かすのか失敗のあとにどう考えるかが成長できるかどうかに繋がると感じた。

・もっと目の前にある視点だけでなく実際はどうなんだろうを大切にしたいと思った。やりたいことや好きなことを言葉に出すと聞いて、出すことによってこの人がどういう人かもわかるし、共通の考えを持った人とも繋がる機会になるなと感じた。これからやってみたいこと、好きなことは言葉に出していこうと思った。

・過去は変えられないが未来は変えられるという点が特に印象に残った。私はよく失敗をして過去に戻ってやり直したいと思う場面が多くある。しかし、過去を引きずりすぎずその失敗を失敗のままにしないで取り組んでいくことで未来を変えていきたいと思った。
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