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教育・学修支援

共通科目「企業に学ぶキャリアデザイン」


本講義では、企業で活躍する方々からの講話を通して、個人のキャリア形成と社会・企業との関わりについて理解を深めます。企業が求める人材像や働くことの意義について学びながら、自身の強みや価値観を見つめ直し、自己理解を深めていきます。また、将来の進路やキャリアについて主体的に考え、自ら意思決定し行動できる力を養うことを目的としています。

6月11日講義 大日本印刷株式会社(DNP) 草原 仁美 様

伝える力は、相手を想像する力

2026年6月11日(木)

先週に引き続き、大日本印刷株式会社 マーケティング本部 未来社会デザインユニット 副ユニット長の草原 仁美 様を講師にお招きし、「思考を伝えるデリバリー設計」をテーマに講義を実施しました。

本講義では、「きちんと説明しているのに、なぜ相手に伝わらないのか」という身近なテーマを切り口に、伝える内容そのものだけでなく、相手に届く形へと整える「デリバリー(伝え方)」の考え方について学びました。

草原様からは、コミュニケーションがうまくいかない原因を能力や性格の問題ではなく、「伝え方の形のずれ」として捉える視点が示されました。また、目に見える出来事である「現象」と、その背景にある「課題」を切り分けて考えることの重要性や、「話は順番で伝わる」という考え方のもと、相手が理解しやすい順序で情報を整理・構成することの大切さについて解説いただきました。

さらに、人は「理屈で理解し、気持ちで動く」ことから、正しい情報を伝えるだけでなく、驚きや気づきを生み出すストーリーや、自身の経験に基づく一次情報が相手の共感や行動につながることについても学びました。講義内では、最近うまくいかなかった会話を振り返り、「起きていること(事実)」のみを書き出すワークにも取り組み、現象と課題を切り分けて考えるプロセスを体験しました。

先週の「グローバルな視点とキャリア形成」に続き、今回の講義では相手の立場や価値観を理解しながらコミュニケーションを図ることの重要性について学びました。学生たちは、伝える力とは単に話し方の技術ではなく、相手にとって理解しやすく行動しやすい形に整える力であることを理解し、今後の学修や就職活動、社会人としてのコミュニケーションにもつながる実践的な学びを得る機会となりました。

受講した学生の感想

・目に見えている出来事が本当に考えるべき問題ではないということ。自分の考えを相手に伝えるときに何を自分が一番伝えたいのか、どの立場にいるのかを明確にすることでより相手に自分の意見を伝えられると学ぶことができた。

・伝えるのが上手くいかなかった時、苦手だなと思っていたが、今日の講義を聞いて、順番や相手について考えることや感情を乗せることが大切だと知り、私はこの中で話の順番が苦手なことが理解できた。これからは、相手に伝えたい時に話す順番について考えて見ようと思った。

・私はこれまで、自分の話が伝わらないときは内容に問題があるのだと思うことがあった。しかし、今回の話を聞いて、伝わりにくさは話の構成や順番にも原因があることを知り、とても納得した。今後はレポートやプレゼンテーションだけでなく、普段の会話でも相手が理解しやすい順番を意識して話したいと思った。

・齟齬が起こった時に、自分の言動が問題であったと決めつけてはいけないことを学んだ。また、物事の理解の順番は人によって異なり、相手が頭の中で整頓できるように伝える形を変えることが重要だと学んだ。

・今まで、プレゼンテーションで最も大切なのは伝えたいことを噛み砕いて重要な点を強調する事だと考えていたが、ただそれだけでなく相手の立場になってどう見えるのか、どう考えるのか、どう感じるのか、そしてその上でどう動くのかが大切だと感じた。

・「正しさだけでは人は動けない」という言葉を聞き、とても納得した。確かに正論だけを堅苦しい言葉で説明されてもなかなか聞く気は起きないし、それと同時に自分も相手に何かを伝える時に自分の言葉を交えて話さないと逆に説得力が無くなってしまうんだなと学ぶことができた。

・受け取り手の立場で考えれば、どういった立場の人に伝えるかを意識しなければ当事者意識を持てず、反応を求められても何とも言えないだろうという気持ちは考えられるが、自分が伝える立場になるとやはり考えを伝える事ばかりに意識が向きすぎて受け取り手側の視点を忘れてしまいがちになるなと思った。

6月4日講義 大日本印刷株式会社(DNP) 草原 仁美 様

グローバルな視点とキャリア形成を学ぶ

2026年6月4日(木)

共通科目「企業に学ぶキャリアデザイン」において、大日本印刷株式会社 マーケティング本部 未来社会デザインユニット 副ユニット長の草原 仁美様を講師としてお招きし、「グローバルな視点とキャリア形成」をテーマに講義を実施しました。

本授業は、企業で活躍する方の経験や考え方に触れることで、学生が自分らしいキャリアについて主体的に考え、社会との関わり方を学ぶことを目的としています。

講義では、草原様が研究開発エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、その後、中東やアフリカなどで多様な文化や価値観を持つ人々と協働しながら活躍の場を広げてきた経験についてお話しいただきました。また、「グローバルに活躍することは、英語を使うことや海外で働くことだけを意味するものではない」とし、「違いを直すのではなく、違いを知ることが大切である」と語られました。さらに、私たちの日常生活が世界中の人々や社会とつながっていることを踏まえ、多様な価値観や文化を理解し、尊重しながら新たな価値を生み出していく姿勢の重要性について学びました。

キャリア形成については、「キャリアは一度決めたら終わりではなく、何度でも編集できるストーリーである」とのお話がありました。失敗や迷いも将来につながる経験であり、自分自身が納得できる選択を重ねながら成長していくことの大切さが伝えられました。また、他者の良い部分を取り入れながら自分らしいキャリアを築く「パーツモデル」や、好奇心を持ち興味を言葉にして小さく行動することで偶然の機会を引き寄せる考え方についても紹介されました。

学生たちは講義を通じて、「違いを知り、違いを楽しむ」ことがグローバルな視点の第一歩であることを理解するとともに、経験を重ねながら自分らしいキャリアを築いていくことの大切さを学びました。今回の講義は、多様性への理解を深め、自身の将来やキャリアについて考える貴重な機会となりました。

受講した学生の感想

・私はグローバル人材というと、語学力が高く海外で活躍する人をイメージしていたが、それだけではなく、自分の考えを持ち、多様な価値観を受け入れながら行動できる人もグローバル人材の一つであると感じた。また、お話の中で自分の「好き」を大切にし、自信を持って挑戦することの重要性について学んだ。将来の進路や仕事を考える際にも、自分が本当に興味を持てることを大切にしながら、自分らしく成長していきたいと思った。

・自分にとって当たり前なことは、他人にとって当たり前ではないし、日本にとって当たり前のことはほかの国では当たり前ではない。この違いをただ受け入れるだけでなく、理解し、尊重することの大切さが分かった。

・失敗することは怖いことだけど、その失敗が成長につながるのなら挑戦したいし、異なる価値観や文化を受け入れることでグローバルな人材へと成長していけるということが分かった。

・ポジティブ思考と成長志向の違いに驚いた。失敗に対し深刻に考え込みすぎないことも重要だが、なぜ失敗したのか次にどのように活かすのか失敗のあとにどう考えるかが成長できるかどうかに繋がると感じた。

・もっと目の前にある視点だけでなく実際はどうなんだろうを大切にしたいと思った。やりたいことや好きなことを言葉に出すと聞いて、出すことによってこの人がどういう人かもわかるし、共通の考えを持った人とも繋がる機会になるなと感じた。これからやってみたいこと、好きなことは言葉に出していこうと思った。

・過去は変えられないが未来は変えられるという点が特に印象に残った。私はよく失敗をして過去に戻ってやり直したいと思う場面が多くある。しかし、過去を引きずりすぎずその失敗を失敗のままにしないで取り組んでいくことで未来を変えていきたいと思った。
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