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教育人文学部

読んではいけない「文学作品」


名作と言われて素直にそれをうけいれてしまって、本当によいのか? もしかしたら、社会に悪影響を及ぼす迷惑な作品かもしれない。そんな“迷作”リストを紹介します。リスト内容は随時追加されますので、時々のぞいてみてください。
2026年月6月5日 更新

夏目漱石「吾輩は猫である」

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

言わずと知れた名作。そして多くの人が読んだことない名作。いいんです、それで。まれに漱石にチャレンジしようとして、この作品から読みはじめる学生がいますが、まず例外なく挫折してます。なぜなら理解するのに骨が折れるから。そもそも当時東大教授だった漱石が、ノイローゼの治療目的に、頭の中に浮んだことを吐き出しながら書いた作品ですから、分らなくて当然です。

一応説明しておきますと、主人公は「猫」ではありません。「猫」は語り手といって、レポーターのような役回りです(たまに近所の猫と交流してますけど)。そして彼が伝えるのは、中学校(旧制なので今の高校に相当します)の先生のプライベートな日常行動。「生まれ変わるなら中学の教師になりたい」と猫に言わせるほど、のんきな日常が報告されています。

今の高校の先生が読んだら悶絶してうらやましがるほど、先生の日常は素晴らしく能天気です。だからですかね、国語の教科書に採用されないのは。教師がこんなにのんびりできると勘違いされては困りますからね。

いや、困るのは制度設計している人たちでしょうか。昔はこんなにのんびりしていたのに、なんで現代は疲弊するんだ! なんて考えを現場の先生たちに抱かれては、きっと困ることがあるんでしょうねえ。(選者:小林実)

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