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教育人文学部

読んではいけない「文学作品」


名作と言われて素直にそれをうけいれてしまって、本当によいのか? もしかしたら、社会に悪影響を及ぼす迷惑な作品かもしれない。そんな“迷作”リストを紹介します。リスト内容は随時追加されますので、時々のぞいてみてください。
2026年月3月26日 更新

アレクサンドル・プーシキン「スペードの女王」

ある日、近衛騎兵ナルーモフのところでカルタをやっていた。(中村白葉訳)

老伯爵夫人を脅してトランプ賭博で必勝する3枚の札の秘密を聞き出した男におとずれる悲劇の物語。「3」「7」「1」の札を一日一回しか賭けてはいけないおきてに従い、初日は「3」、二日目は「7」とはって賭博クラブで大勝ちする男。そして最後の三日目に、「1」とはったところ、なぜか手にした札は老伯爵夫人の顔をしたスペードの女王(!)

男が破産した瞬間に札をみて口にする言葉が、原文では「彼女だ!」となっているところを、翻訳者の中村白葉は「婆(ばばあ)だ!」と訳しました。

婆(ばばあ)…いい響きですねえ。

学生時代に教職課程の介護実習で、とあるデイサービスに行ったときのこと。

カラオケ大会があり、あるお婆さんに当時平井堅の歌で流行っていた「大きなのっぽの古時計」をリクエストされました。

一番、二番と歌いながら、ふと気づいたのです。「爺さんが死ぬ歌じゃん!」

しかし途中でやめるわけにもいかず、なんとか平静をたもって最後まで歌い切りましたが、まわりは微妙な空気に…。

「いい歌だねえ」とほくそ笑む婆さん。はかられました。

今でも思い出すたびに胸の中で毒づいています。「婆(ばばあ)め…!」(選者:小林実)

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