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教育・学生生活


2022年1月


子育て講演会 「はらっぱ」におじゃましました2021! part4!

2022年1月26日(水)に令和3年度 第4回 子育て講座「はらっぱ」が十文字女子大附属幼稚園で開催されました。
今年で14年目になる子育て講座「はらっぱ」は、十文字学園女子大学と十文字女子大附属幼稚園の共催となっており、附属幼稚園に大学から先生をお迎えして、附属幼稚園の保護者の方や地域の皆さんを対象に専門家のお話を聞ける講座となっております。参加費は無料。現地参加とオンラインの同時開催です!

今回は、新型コロナウィルスのオミクロン株が猛威をふるう中、附属幼稚園で学級閉鎖も出たこともあり、オンラインのみの開催となりました。いつもの雰囲気とは違い、5名での現場です。

自己主張のはじまり-自立への一歩

【講義概要】歩けるようになった子どもは以前とは違って自分が行きたい場所に自由に歩き出します。身体が自由になってくると、今度は心も自由でありたいな、自分で物事を決めたいなと自我が芽生えます。このように成長することは嬉しいことですが、そのような心の育ちは大人から見て納得できない形で現れることが多いです。しかし、納得できないのはむしろ子どもの方かもしれません。様々な形で自分を表す子どもの姿を、どう理解するかどう関わるか考えます。

【略歴】お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科人間発達科学専攻博士課程満期退学
韓国の保育所で働いた後、日本の保育を学ぶために来日しました。十文字学園女子大学の教育方針でもある「子どもから学ぶ」ことを大事に子どもの傍に在りたいと思っています。

十文字学園女子大学 幼児教育学科 
講師 金 允貞 先生

2歳児を表現する時に日本でよく聞かれる、「魔の2歳」。自己主張の始まる子どもとの関わり方に悩んでいるお母さんも多いと思います。
今回はその時期の子どもにスポットをあて、お話をしてくださいました。お伺いした中から、印象に残ったお話をご紹介します。

絵本を紹介

作家:三浦太郎 
出版社:こぐま社 
2005年発行

作・絵:せな けいこ 
出版社:福音館書店 
1972年発行

この2冊は、お母さんとくっついている子どものかわいらしい時期を描いたものから、自己主張が始まりお母さんからどんどん離れていく子どもの姿を描いたものへと、子どもの成長をとてもよく表している。

自己主張は世界共通?

英語圏、ヨーロッパ圏、韓国にも2歳児を表す表現がある。しかし、チベットなど、独特の文化がある場所では2~3歳頃の子どもたちはぶらぶらしていて、「しつけ」がほとんど行われず、自己主張が観察されないところもある。

自己主張とは、大人(=親)との関係の中で現れる

自己主張が始まる頃の子どもの姿

できることが増えて、なんでも自分でやりたがり、自分で決めたいという思いが強くなる。一方、大人のようにできないことに、子どもは困惑したり落ち込んだりする。やりたい自分とできない自分が出会い、不安定な状態。

自己主張の対応に関する倉橋惣三の見解

わがままを徹す力が自然性として子どものうちにあると同じように、これを抑える方の力も子どもの内にある

子どものわがままに対する教育
外から如何におさえるかということが肝要な問題ではない。
如何にしたら子ども自らに内から抑えることの出来るように養成し得るかということが必要な問題である。

どの家庭にでもあるような日常生活の中から、子どものわがままに対応する事例を紹介

・子どもの欲求がどうしても受け入れられない時、大人は緊張し、心が硬くなる。
 そんな時は、親が気を変えられる事が大切。子どもの思いを受け入れ、
 混乱している子どもの支えになるように。

・いつかはできるようになると、子どもを信じる事が大切

「子どものわがまま」『育ての心(下)』
(倉橋:1936)

子どもの自己主張を支える大人

子どもがわがままを言えるのは、周りにいる大人に信頼感や安心感があるからこそである。

子どもが自分で悩み、自分で決めることは大切なことである。迷う時間を支えるのは、周囲の大人の待とうとする姿である(津守:2001)

最後に

わがままを言う子どもの気持ちをわかろうとしたり、気持ちを変えようとしたり、状況を伝え、無理押しをしないで待つ。このような日々の小さい事を積み重ねていくことで、人への信頼感が育ち、人間の基礎となる部分が育まれる。

本の紹介

津守房江先生が書かれた3冊の本をご紹介いただきました。十文字附属幼稚園園長の伊集院先生もご推薦されていました。かなり前に出版されていますが、Amazonなどで購入可能です。(2022年2月現在)

婦人之友社
著者:津守房江著
1984年10月1日発売

婦人之友社
著者:津守房江著
1988年5月1日発売

婦人之友社
著者:津守房江著
2001年10月1日発売
子育て真っ最中のお母さんたちの様々な悩みに、深い共感をもってこたえ、励ましつづけた応援歌51篇。子育ての楽しさと厳しさを、やさしい言葉で明快に語ります。(婦人之友社より)

取材を終えて

子どもが2歳であれば、お母さん、お父さんもまだ新人の2年目です。子どもが産まれ、守らなければいけない存在ができた時、新人お父さんお母さんは一生懸命になりすぎて、力の抜き方がわからず、とても疲れてしまうかもしれません。先生がおっしゃるように、子どもと一緒に親も成長して、良い関係が築けるといいですね♪