学科を知るためのワード集(か)
学芸員
博物館、美術館、動物園、水族館などの施設で、資料の収集・保管、展示、調査研究を行う国家資格を持つ専門職員。キュレーターともいう。資料に関する研究と、その成果を社会に伝えるための教育・普及を行う。博物館や美術館の企画展の面白さは、学芸員の知的センスに左右されることが多い。
学芸員課程
学芸員資格を取得するための教育課程。十文字学園女子大学の場合は、文芸文化学科に所属する学生だけが履修することができる。
ガクチカ
「学生時代に力をいれてきたこと」の略語。何者かにならなければいけないという社会的呪縛の象徴。主に就職活動の場で問われることが多い。そもそも何がしたいかハッキリしないから大学に進学したという学生にとっては、かなりの難問である。しかし「学生時代に力をいれてきたこと」を作ることに力を入れる学生が増えてきたため、最近では、あえてそれを尋ねない企業も出てきているという。
隠れ職人
手芸やイラスト制作などの隠れた才能をもっているが、極度の恥じらいから、それを公にはしていない学生たち。ワークショップ科目や担任面談でその能力を見出されて初めて、「ワレラノムネ、アナタノムネトオナジ」と言って出現する。その多くはオープンキャンパスや広報活動に足跡を残している。
かさねの色目
平安時代の貴族が装束の色合いの組み合わせによって季節感を表現した、日本の色彩文化。(1)布地の表裏の組み合わせ(重ね)、(2)十二単など重ね着の組み合わせ(襲ね)、(3)縦糸と横糸に異なる色の糸を使ってできる複雑な色調(織色目)の3つのパターンがある。現代ではハロウィンやクリスマスなど行事とむすびついた色彩表現はあっても、季節の移ろいを表す文化は廃れてしまっている。花鳥風月の自然現象よりも、コンビニの期間限定商品で季節を知るような経済生活が、日本の文化を貧しくしているのかもしれない。
風が語りかけます
埼玉県民をあぶりだすための符牒。耳元で「風が語りかけます」とささやかれて、反射的に「うまい! うますぎる!」と口走ったら、それは埼玉県民である証拠。
学科学修室
各学科に割り当てられている学生専用の部屋。文芸文化学科の部屋は5号棟2階のいちばん奥にある。オープンキャンパスのグッズやパネル、七夕イベントの浴衣、図書館から廃棄処分されてきた書籍、はるか昔に落語鑑賞会でつかわれていた座布団、猫の置物、シェイクスピアのグローブ座模型、学科チラシの在庫、映るかどうかわからないモニタ、複数のノート型パソコン、その他用途不明のものが置かれており、空コマには学生が自習したり、就活のオンライン面接をしていたり、お菓子を食べたり、昼寝していたりしている。この部屋に入るときには教員も「失礼します、ごめんね、ちょっとオープンキャンパスのグッズを確認しに来ただけなので、すぐに出ていくから、気にしないでね、おじゃましました」と遠慮がちになる。
学科研究室
文芸文化学科の助手がつめている部屋。5号棟1階のいちばん奥にある。入口の壁は全国の美術館のイベントポスターで埋め尽くされている。12月前半の時期になると4年生が卒業論文を提出しに駆け込む。先生には言えない愚痴や悩みを助手に聞いてもらうために訪れる学生も珍しくない。
学校司書
小・中・高校の学校図書館において、図書の選定・整理、読書指導、授業支援を行う専門職員。学校図書館の職務に専従し、主に事務的・環境整備・技術的役割を担う。そのため教職免許は持っていなくてもよい。




